要約
ギデオンはマナセ族ヨアシの子で、イスラエルの士師です。当時ミデアン人が七年間この地を荒らしていました。主の使いは、恐れて隠れていた彼を見いだし、その力をもって行きなさいと告げます。彼は父のバアルの祭壇を倒し、神にしるしを求めたのち、わずか三百人でイスラエルを救い出します。武器はラッパと壺とたいまつでした。神は小さな者を選び、人の手段を減らして、栄光を御自身に帰されます。
ギデオンという名前の意味
名前はヘブライ語で、切り倒す、打ち砕くを意味する動詞に結びつけられるのが一般的で、偶像や敵の軍勢との戦いに合っています。聖書は、バアルの祭壇を倒した後に、バアルは彼と争え、という意味のエルバアルとも呼ばれたと記しています(士師記6章32節)。
ギデオンの生涯
ミデアンに踏みにじられた民
士師記6章1-10節イスラエルが主の目に悪を行ったため、ミデアン人が七年間この地を支配します。民は山の谷間や洞穴に身を隠し、いなごのように多い侵入者に作物を荒らされます。民はついに主に叫び、主は預言者を遣わして、エジプトからの救いを思い起こさせ、アモリ人の神々を恐れないよう告げられました。
最も小さな者への召命
士師記6章11-24節主の使いは、隠れて麦を打っていたギデオンに現れ、主があなたと共におられると告げます。ギデオンは、自分の家はマナセで最も貧しく、自分は父の家で最も小さい者だと答えます。神は、わたしはあなたと共にいると応じられます。彼がしるしを求めると、岩から火が燃え上がり、供え物を焼き尽くしました。
倒されたバアルの祭壇
士師記6章25-32節神はギデオンに、父のバアルの祭壇とアシェラの像を倒し、主に全焼のいけにえをささげるよう命じられます。彼は町の人を恐れ、夜に従います。朝、町の人々は彼を殺そうとしますが、父ヨアシは、バアルが神ならば自分で争えばよいと言って息子を守りました。
羊の毛皮としるし
士師記6章33-40節主の霊がギデオンを覆い、イスラエルは彼のもとに集まります。それでも彼はなお確かめを求め、羊の毛だけが露にぬれて地は乾いているように、次には毛だけが乾いて地がぬれているように願います。神は二つのしるしを与え、ためらいを責めず、忍耐をもって応えられました。
三百人で十分
士師記7章1-8節イスラエルの軍勢は多すぎて、勝利が神のものと認められなくなります。二万二千人の恐れる者が家に帰り、残る一万人も水辺で選り分けられ、残ったのは三百人だけでした。神は、イスラエルが自分の手で自分を救ったと誇ってはならないと、その目的を語られます。
砕かれた壺とたいまつ
士師記7章9-25節ミデアン人の兵の夢を聞いて励まされたギデオンは、ひれ伏して礼拝し、陣営を起こします。三百人を三隊に分け、ラッパと、たいまつを入れた空の壺を持たせます。合図で一斉にラッパを吹き、壺を砕いて叫ぶと、主は敵の陣に混乱を起こして敗走させ、エフライムが追撃を終えました。
勝利のあとで
士師記8章ギデオンはエフライムの人々をやわらかな答えでなだめ、ミデアンの王ゼバとザルムナを追って捕らえます。イスラエルの人々は彼に治めてほしいと願いますが、彼は主が治められると断ります。しかし戦利品の金でエポデを作り、それが彼とその家にとって罠となりました。
ギデオンから学ぶこと
- 神はあなたの恐れを通して見ておられません。神は、御自身と歩むことでなっていくあなたの姿に語りかけられます。
- 役に立つために大きい必要はありません。力はあなたの経歴ではなく、神の臨在から来ます。
- 神は時に手段を減らされます。勝利が誰のものかを知らせるためです。
- 夜であっても恐れながらでも、難しいことに従うなら、公の勝利への扉が開かれます。
- ギデオンが求めたしるしは神の忍耐を示しますが、神の言葉への信頼の代わりにはなりません。
鍵となる聖句
ギデオンについての説教
よくある質問
なぜ神はギデオンを選ばれたのですか。
聖書は彼の長所には触れていません。ギデオンは自分を、父の家で最も小さな者、貧しい家の者と言います。神は、イスラエルが自分の手で自分を救ったと誇らないよう彼を選ばれました(士師記7章2節)。召命の土台は、共にいるという神の約束です。
ギデオンという名前の意味は何ですか。
名前は、切り倒す、打ち砕くを意味するヘブライ語の動詞に結びつけられるのが一般的で、バアルの祭壇を倒したことやミデアンの敗北に合っています。聖書は祭壇を倒した後、エルバアルという名も記し、バアルは彼と争え、と説明しています(士師記6章32節)。
ギデオンの物語は聖書のどこにありますか。
ギデオンの物語は士師記6章から8章にあります。6章は召命、バアルの祭壇、羊の毛皮のしるしを、7章は三百人の兵と勝利を、8章はミデアンの王たちの追撃とエポデを伝えています。