要約
ゼカリヤは捕囚からの帰還後の預言者で、ハガイと同時代の紀元前520年ごろに活動しました。ベレクヤの子、イドの孫で、ゼルバベルとヨシュアと共に神殿を再建するよう民を励まします。幻は励まし、きよめ、メシヤの到来を告げ、ろばに乗る義なる柔和な王が示されます。書は主の日の到来で終わります。
ゼカリヤという名前の意味
ゼカリヤという名は、ヘブル語で「主は覚えられた」と理解されるのが一般的です。聖書にはこの預言者についての名の説明がないため、この解釈は慎重な見方です。同じ名の聖書の人物は、ほかにも複数います。
ゼカリヤの生涯
立ち返りへの呼びかけ
ゼカリヤ書1章ゼカリヤは、先の預言者たちに続いて主の言葉を受けます。神は民に、ご自分に立ち返るよう招き、そうすれば彼らのもとに帰ると言われます。続いて夜の幻が与えられ、主がエルサレムをあわれみ、守っておられることが示されます。
権勢によらず、能力によらず
ゼカリヤ書4章1-10節ゼカリヤは、二本のオリブの木の間にある、七つのともしびを持つ金の燭台を見ます。御使いは、ゼルバベルへの言葉だと説明します。これは権勢によらず、能力によらず、主の霊によるのです。ゼルバベルの手が神殿の礎を据え、完成させます。
来られる王
ゼカリヤ書9章9-10節預言者は、シオンの娘への喜びの知らせを告げます。王が来る、彼は義なる者で勝利を得、柔和で、ろばに乗る。この到来はエルサレムの喜びの源とされます。新約聖書は、この預言をエルサレムに入られるイエスに当てはめています。
主の日
ゼカリヤ書14章最後の章は、主がエルサレムのために介入される日を告げます。オリブ山、特別な日、そして主が全地を治められる姿が描かれます。解釈がキリスト者の間で分かれる、非常に重要な預言の箇所です。
ゼカリヤから学ぶこと
- 神はまず立ち返るよう招かれ、立ち返る者のもとには帰ると約束されます。
- 神のわざは、人間の力ではなく、主の霊によって成し遂げられます。
- ささやかな始まりを軽んじてはなりません。神はそれを喜んで見られます。
- メシヤは、ろばに乗る義なる王として、へりくだって来られます。
- 信じる者の最終的な望みは、全地を治められる主の支配にあります。
鍵となる聖句
「これは権勢によらず、能力によらず、わたしの霊によるのである」と万軍の主は言われます。ゼルバベルに宛てたこの言葉は、再建が神のわざにかかっていることを思い起こさせます。
「だれでも小さい事の日をいやしめた者は、ゼルバベルの手に、下げ振りのあるのを見て、喜ぶ」。神はささやかな始まりを尊び、その完成が喜びの源になると約束されます。
「シオンの娘よ、大いに喜べ」と呼びかけ、王を「彼は義なる者であって勝利を得、柔和であって、ろばに乗る」と描きます。この節は福音書で、イエスのエルサレム入城に引用されています。
よくある質問
ゼカリヤ書の中心的なメッセージは何ですか。
帰還した人々に、神は主の霊によって働かれると思い起こさせ、神殿の再建を励ましています。幻は、エルサレムの回復と、義にして柔和な王の到来を告げます。書は、全地における主の支配で終わります。
ゼカリヤという名前の意味は何ですか。
ヘブル語で「主は覚えられた」と理解されるのが一般的です。聖書にはこの預言者についての直接の説明はなく、慎重な解釈にとどまります。この名は、バプテスマのヨハネの父など、ほかの人物にも使われています。
ゼカリヤの物語は聖書のどこにありますか。
ゼカリヤ書は十二小預言書の一つで、十四章からなります。前半の八章に夜の幻があり、後半に来るべき王と主の日についての預言が続きます。エズラ記にも、ハガイと並んで名前が出てきます。