聖書 — 口語訳 (1955)
ゼカリヤ書 9
概要
ゼカリヤ書9章は、イスラエルの近隣の町々、ダマスコ、ツロ、シドン、ペリシテの町々に対する宣告で始まります。神はそれらを見ておられ、ご自分の家を守るために陣を張ると約束されます。そして章の中心が来ます。シオンは喜ぶよう招かれます。王が来られるからです。義なる者、勝利を得る者、柔和でろばに乗る王が、国々に平和を告げます。章はさらに、捕われ人の解放と民の守りへと続きます。福音書は、9節の成就をイエスのエルサレム入城に見ています。
この章の3つの区分
1託宣 主の言葉はハデラクの地に臨み、ダマスコの上にとどまる。アラムの町々はイスラエルのすべての部族のように 主に属するからである。
2これに境するハマテもまたそのとおりだ。非常に賢いが、ツロとシドンもまた同様である。
3ツロは自分のために、とりでを築き、銀をちりのように積み、金を道ばたの泥のように積んだ。
4しかし見よ、主はこれを攻め取り、その富を海の中に投げ入れられる。これは火で焼き滅ぼされる。
5アシケロンはこれを見て恐れ、ガザもまた見てもだえ苦しみ、エクロンもまたその望む所のものが はずかしめられて苦しむ。ガザには王が絶え、アシケロンには住む者がなくなり、
6アシドドには混血の民が住む。わたしはペリシテびとの誇を断つ。
7またその口から血を取り除き、その歯の間から憎むべき物を取り除く。これもまた残ってわれわれの神に帰し、ユダの一民族のようになる。またエクロンはエブスびとのようになる。
8その時わたしは、わが家のために営を張って、見張りをし、行き来する者のないようにする。しえたげる者は、かさねて通ることがない。わたしが今、自分の目で見ているからである。
9シオンの娘よ、大いに喜べ、エルサレムの娘よ、呼ばわれ。見よ、あなたの王はあなたの所に来る。彼は義なる者であって勝利を得、柔和であって、ろばに乗る。すなわち、ろばの子である子馬に乗る。
10わたしはエフライムから戦車を断ち、エルサレムから軍馬を断つ。また、いくさ弓も断たれる。彼は国々の民に平和を告げ、その政治は海から海に及び、大川から地の果にまで及ぶ。
11あなたについてはまた、あなたとの契約の血のゆえに、わたしはかの水のない穴から、あなたの捕われ人を解き放す。
12望みをいだく捕われ人よ、あなたの城に帰れ。わたしはきょうもなお告げて言う、必ず倍して、あなたをもとに返すことを。
13わたしはユダを張って、わが弓となし、エフライムをその矢とした。シオンよ、わたしはあなたの子らを呼び起して、ギリシヤの人々を攻めさせ、あなたを勇士のつるぎのようにさせる。
14その時、主は彼らの上に現れて、その矢をいなずまのように射られる。主なる神はラッパを吹きならし、南のつむじ風に乗って出てこられる。
15万軍の主は彼らを守られるので、彼らは石投げどもを食い尽し、踏みつける。彼らはまたぶどう酒のように彼らの血を飲み、鉢のようにそれで満たされ、祭壇のすみのように浸される。
16その日、彼らの神、主は、彼らを救い、その民を羊のように養われる。彼らは冠の玉のように、その地に輝く。
17そのさいわい、その麗しさは、いかばかりであろう。穀物は若者を栄えさせ、新しいぶどう酒は、おとめを栄えさせる。
鍵となる聖句
シオンの娘よ、大いに喜べ、エルサレムの娘よ、呼ばわれ。見よ、あなたの王はあなたの所に来る。彼は義なる者であって勝利を得、柔和であって、ろばに乗る。すなわち、ろばの子である子馬に乗る。
約束された王は、義なる者、勝利を得る者として来られますが、柔和でろばに乗っておられます。福音書は、この節を、棕櫚の主日のイエスのエルサレム入城に引用しています。
わたしはエフライムから戦車を断ち、エルサレムから軍馬を断つ。また、いくさ弓も断たれる。彼は国々の民に平和を告げ、その政治は海から海に及び、大川から地の果にまで及ぶ。
この王は、戦車といくさ弓を断ち、国々に平和を告げます。その治めは、イスラエルをはるかに越えて広がります。
あなたについてはまた、あなたとの契約の血のゆえに、わたしはかの水のない穴から、あなたの捕われ人を解き放す。
捕われ人の解放は、血による契約にもとづいています。キリスト者は、そこに十字架でのイエスのみわざの響きを見ます。
望みをいだく捕われ人よ、あなたの城に帰れ。わたしはきょうもなお告げて言う、必ず倍して、あなたをもとに返すことを。
捕われ人は、望みをいだく者と呼ばれます。神は、城に帰るよう招き、倍にして返すと約束されます。
この章に登場する人物
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説教が語っていること
ゼカリヤ書9章についてよくある質問
ゼカリヤ書9章9節は何を意味しますか。
この節は、義なる者、勝利を得る者として、しかし柔和でろばに乗ってエルサレムに来られる王を告げています。この姿は、馬に乗る戦いの指導者とは対照的です。福音書は、イエスが死のわずか数日前に群衆に迎えられ、ろばの子に乗ってエルサレムに入られたときに成就したと見ています。多くの説教者は、あなたが本当に待っているのはどんな王ですかと問いかけます。
なぜ馬ではなくろばなのですか。
本文の文脈では、次の節で、戦車と軍馬は断たれ、王は国々に平和を告げると語られます。ですから、ろばは、平和と柔和の治めのしるしです。多くの説教者はそこから、あなたは本当にどんな王を待っているのかと問いかけます。
ゼカリヤ書9章は血による契約について何と言っていますか。
11節で神は、血による契約のゆえに、水のない穴から捕われ人を解き放すと約束されます。本文がまず語るのは、民の解放です。キリスト者は、そこにキリストの血にもとづく新しい契約の響きを見ます。
ゼカリヤ書 9を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。