要約
アシュペナズは、ユダの捕囚が始まったころ、バビロンの王ネブカデネザルに仕えた宦官の長です。王の命により、王の血統や貴族の若者たちを選び、三年間宮廷に仕える者として育てる役を負いました。ダニエル、ハナニヤ、ミシャエル、アザリヤにバビロンの名を与えたのも彼です。王を恐れる彼の前で、神はダニエルに恵みとあわれみを得させられました。
アシュペナズという名前の意味
アシュペナズの名の由来ははっきりせず、バビロンかペルシアの外国語の名と考えられますが、意味は定まっていません。聖書は名の意味を説明せず、名が出るのはダニエル書1章3節の一度だけで、その後は単に宦官の長と呼ばれています。
アシュペナズの生涯
王から託された務め
ダニエル書1章1-5節エホヤキムの治世の第三年、ネブカデネザルがエルサレムを攻め囲みました。王は宦官の長アシュペナズに命じ、イスラエルの人々の中から、傷がなく、知恵にさとく、王の宮に仕えるに足る王族や貴族の若者を連れて来させます。彼らは三年間、カルデヤびとの文学と言語を学び、王の食物と酒を日々与えられることになりました。
新しい名前
ダニエル書1章6-7節その若者たちの中に、ユダの部族のダニエル、ハナニヤ、ミシャエル、アザリヤがいました。宦官の長は彼らに名を与え、ダニエルをベルテシャザル、ハナニヤをシャデラク、ミシャエルをメシャク、アザリヤをアベデネゴと名づけました。本文は説明を加えませんが、バビロンの文化に組み込まれていく始まりを示しています。
神が与えた恵み
ダニエル書1章8-9節ダニエルは王の食物と酒で自分を汚すまいと心に決め、汚さないで済むよう宦官の長に願い出ました。すると本文は、神がダニエルに宦官の長の前で恵みとあわれみを得させられたと記します。アシュペナズの好意は、偶然ではなく神の働きとして語られています。
王を恐れる者
ダニエル書1章10節アシュペナズは不安を隠しません。王が食べ物と飲み物を定めたので、彼らの顔色が同年輩の若者より悪くなれば、自分の首が王の前で危うくなると言います。彼の答えには重い圧力がうかがえますが、ダニエルを冷たく突き放してはいません。
十日の試み
ダニエル書1章11-16節ダニエルは、宦官の長が四人の世話を任せた家令に向かい、野菜と水だけで十日間ためしてほしいと願います。十日の終りには、彼らの顔色は王の食物を食べたすべての若者よりも美しく、肉も肥え太っていました。それで家令は、そのまま野菜を与え続けました。
王の前に立つ
ダニエル書1章17-20節神は四人に知識を与え、すべての文学と知恵にさとい者とされました。定められた日数が過ぎると、宦官の長は彼らをネブカデネザルの前に連れて行きます。王は彼らに並ぶ者がないと見て、その知恵と理解を全国の博士や法術士の十倍まさると認め、彼らは王の前に仕えることになりました。
アシュペナズから学ぶこと
- 神は、自分の民の上に立つ人の心をも、恵み深く動かすことができます。
- 神を知らない上司も親切に振る舞うことがありますが、自分の恐れに縛られたままでいることがあります。
- ダニエルの忠実さは敬意を伴っていました。願い出て、解決策を示し、権威ある人を軽んじませんでした。
- 押しつけられた名前や文化も、神が与えてくださるアイデンティティを変えることはできません。
鍵となる聖句
アシュペナズについての説教
よくある質問
アシュペナズとは聖書で誰ですか。
アシュペナズは、バビロンの王ネブカデネザルに仕えた宦官の長です。王に命じられ、イスラエルの貴族の若者を選んで宮廷のために育てました。ダニエルと三人の友にバビロンの名を与え、神はダニエルに彼の前で恵みとあわれみを得させられました(ダニエル書1章3-9節)。
アシュペナズはダニエルを助けたのですか。
本文は、神がダニエルに恵みとあわれみを得させられたと述べます。アシュペナズはダニエルの願いを聞きますが、王への恐れを語り、はっきりとは同意しません。そこでダニエルは、宦官の長の下にいる家令に十日の試みを提案し、受け入れられました。定めの日に、アシュペナズは若者たちを王の前に連れて行きます。
アシュペナズは聖書のどこに出てきますか。
名が出るのはダニエル書1章3節だけで、その後は宦官の長と呼ばれます(7節から11節、18節)。若者たちの選抜からネブカデネザルの前に立つまで、彼の役割を追うには1章全体を読んでください。