要約
カペナウムの中風の人は、福音書が名を記していない男性です。イエスのガリラヤでの働きの初めに、四人の人が寝床ごと彼を、イエスが教えておられる家まで運びました。群衆のために近づけず、屋根をはがして、彼をイエスの前につりおろします。イエスは彼らの信仰を見て罪をゆるし、権威を示すために彼をいやされました。マタイ、マルコ、ルカがこの出来事を伝えています。
カペナウムの中風の人という名前の意味
福音書はこの人の名を記さず、体の自由を失い、床に寝ている中風の者と呼ぶだけです。マルコは出来事をカペナウムでの場面として記し(マルコによる福音書2章1節)、マタイはカペナウムをイエスの町と呼びます(マタイによる福音書9章1節)。
カペナウムの中風の人の生涯
人でいっぱいの家
マルコによる福音書2章1-2節、ルカによる福音書5章17節数日後、イエスはまたカペナウムに帰られました。家におられるといううわさが広まり、戸口のあたりまで、すきまが無いほど人が集まります。ルカは、ガリラヤ、ユダヤ、エルサレムから来たパリサイ人や律法学者も、そこに座っていたと記します。
四人の友と開いた屋根
マルコによる福音書2章3-4節、ルカによる福音書5章18-19節人々が、四人に運ばせた中風の者を連れて来ました。群衆のために近寄れないので、彼らは屋根に上ってそれをはぎ、穴をあけて、病人を寝かせたまま床をつりおろし、イエスの前に置きます。何ものも、友をイエスのもとへ連れて行くことを妨げませんでした。
あなたの罪はゆるされた
マルコによる福音書2章5節、マタイによる福音書9章2節イエスは彼らの信仰を見て、中風の者に「子よ、あなたの罪はゆるされた」と言われました。マタイは、元気を出しなさいとも言われたと記します。イエスは体の問題の前に、この人のいちばん深い必要、神との関係に答えられました。
だれが罪をゆるせるのか
マルコによる福音書2章6-10節数人の律法学者が心の中で、「神ひとりのほかに、だれが罪をゆるすことができるか」と考え、神をけがすことだと論じました。イエスは彼らの思いを見ぬき、罪がゆるされたと言うのと、起きて歩けと言うのと、どちらがたやすいかと問われ、人の子が地上で罪をゆるす権威を持つことを示そうと言われました。
起きよ、床を取りあげて
マルコによる福音書2章11-12節、ルカによる福音書5章25-26節イエスは中風の者に言われました。「あなたに命じる。起きよ、床を取りあげて家に帰れ」。彼はすぐに起き上がり、床を取りあげて、みんなの前を出て行きました。一同は大いに驚き、神をあがめました。ルカは、その人も神をあがめながら家に帰ったと記します。
カペナウムの中風の人から学ぶこと
- 人をイエスのもとへ連れて行くには、大胆さと忍耐、そして何人かの支えが必要なことがあります。
- イエスは、ほかの人のためにとりなし、行動する人々の信仰を見ておられます。
- 罪のゆるしは、体のいやしよりも先にある、人間のいちばん深い必要です。
- 中風の人のいやしは、イエスに罪をゆるす神の権威があることを証ししています。
鍵となる聖句
イエスは屋根を開けた友人たちの信仰を見て、まず「子よ、あなたの罪はゆるされた」という言葉で答えられました。
イエスは、人の子が地上で罪をゆるす権威を持つことを人々が知るために、中風の者をいやされました。目に見える奇跡が、目に見えないゆるしを確かなものにしています。
男は皆の前で立ち上がり、床を取りあげ、神をあがめながら家に帰りました。恐れに満たされた群衆も神をあがめ、不思議なことを見たと言いました。
カペナウムの中風の人についての説教
- マルコ2章:子よ、あなたの罪はゆるされた牧師は、中風の人の友人たちが、イエスに近づきさえすればいやされると確信していたこと、そしてそのまっすぐな信頼が、屋根を破ったとき目に見えるものになったことを語ります。
- 屋根を破った友の信仰 ― イエスが見つめる真の信仰説教者はこの場面を巡る五つのまなざしに目を留め、担いだ人々と中風の人のまなざしを挙げ、屋根を破ることを賢明ではないが、全く信仰に支えられた発想として描きます。
- イエスのように、その一線を越えてこのメッセージは、中風の人の友人たちが群衆を押し分け、見知らぬ人の屋根を開け、人の目にさらされる姿を示します。イエスはそれだけの迷惑をかける価値のある方だと信じていたからです。
- 赦しによって日々新たにされる心説教は、マルコ2章でイエスが中風の人をいやす前に罪がゆるされたと告げたことを思い起こさせ、私たちが神にいちばん似るのは人をゆるすときだという教えを引き出します。
よくある質問
カペナウムの中風の人の名前は何ですか。
福音書は彼の名を記していません。マタイ、マルコ、ルカは、ただ中風の者と呼びます。ヨハネによる福音書5章に出てくる、エルサレムのベテスダの池のそばでイエスにいやされた三十八年病んだ人と混同しないようにしてください。
なぜイエスは先に罪をゆるされたのですか。
イエスは、人のいちばん深い必要、すなわち神との和解から始められました。律法学者たちは、ゆるせるのは神だけだとして神をけがすと非難します。そこでイエスは中風の人をいやし、人の子が地上で罪をゆるす権威を持つことを皆に知らせました(マルコによる福音書2章10節)。
屋根から降ろされた人の記事は聖書のどこにありますか。
三つの福音書にあります。マタイによる福音書9章1-8節、マルコによる福音書2章1-12節、ルカによる福音書5章17-26節です。マルコがいちばん詳しく、四人の人が運び、屋根をはぎ取ったことを記します。ルカも屋根の穴に触れ、マタイはもっと簡潔です。