聖書の人物 シラス

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

シラスはエルサレム教会で兄弟たちの中の指導者と認められた人で、異邦人信者への手紙を携えてパウロとバルナバとともにアンティオケに遣わされました。預言者でもあり、多くの言葉で教会を励ましました。その後パウロに選ばれて旅に同行します。ピリピでは打たれて牢に入れられながら、真夜中に祈り、神を賛美し、看守は主を信じました。のちにテサロニケ、ベレヤ、コリントにも登場します。試練の中でも神をほめたたえられることを教える人物です。

シラスという名前の意味

シラスという名前は、セム語系の名前のギリシア語形だとされるのが一般的ですが、聖書はこの名前の意味を説明していません。パウロの手紙にはシルワノという名も出てきて(たとえばコリント人への手紙第二1章19節)、一般にシラスと同一人物と考えられています。

シラスの生涯

  1. エルサレム教会に選ばれた人

    使徒の働き15章22-33節

    エルサレム教会は、パウロとバルナバとともに、バルサバと呼ばれるユダとシラスをアンティオケに送ることにしました。兄弟たちの中の指導者とされた二人は、異邦人信者への手紙を携え、預言者として多くの言葉で兄弟たちを励まし、力づけました。

  2. パウロの旅の同労者

    使徒の働き15章40-41節

    バルナバと別れたパウロは、シラスを選び、兄弟たちから主の恵みにゆだねられて出発しました。二人はシリアとキリキアを通って諸教会を力づけます。こうしてシラスはパウロの第二次伝道旅行の同労者となり、働きはエルサレムを越えて広がりました。

  3. ピリピの獄中での賛美

    使徒の働き16章19-26節

    ピリピで、占いの女奴隷の主人たちがパウロとシラスを捕らえて役人の前に引き出します。二人は多くの鞭を打たれ、奥の牢に入れられて足かせをかけられました。真夜中ごろ、二人が祈りつつ賛美を歌うと、ほかの囚人たちが聞き入り、突然の地震で戸が開きました。

  4. 看守とその家族

    使徒の働き16章27-34節

    戸が開いているのを見た看守は自害しようとしますが、パウロが全員ここにいると叫んで止めます。震えながら二人の前にひれ伏した看守は、救われるためにどうすべきかと尋ねました。二人は主イエスを信じなさいと答え、主のみことばは看守の家の者全員に語られました。

  5. テサロニケ、ベレヤ、コリントで

    使徒の働き17章4-14節、18章5節

    テサロニケでは、何人かがパウロとシラスに従いました。兄弟たちは二人を夜のうちにベレヤへ送り出します。パウロが町を去ったあとも、シラスとテモテはそこにとどまりました。のちにマケドニアからコリントに来て合流し、パウロはみことばに専念して、イエスがキリストであると証ししました。

シラスから学ぶこと

  • 状況が変わるのを待たなくても、夜の暗闇と痛みの中で神をほめたたえることができます。
  • 礼拝の姿は、ピリピの囚人たちのように、周りの人々に聞かれ、見られています。
  • 神は試練を福音を伝える機会に変え、家族全体の救いへと導くことがあります。
  • シラスがパウロのそばで仕えたように、目立たない忠実な奉仕も神の目には尊いものです。

鍵となる聖句

使徒の働き15章32節

預言者であったユダとシラスは、多くの言葉で兄弟たちを励まし、力づけました。信者を励まし堅く立たせるというシラスの働きがよく表れています。

使徒の働き16章25節

真夜中ごろ、パウロとシラスは神に祈り、賛美を歌い、囚人たちはそれに聞き入っていました。苦しみの中で、救い出される前から礼拝していたのです。

使徒の働き16章31節

パウロとシラスは看守に、主イエスを信じなさい、そうすればあなたもあなたの家族も救われますと答えました。福音は簡潔に語られ、約束は家族全体に及びます。

シラスについての説教

よくある質問

聖書のシラスとは誰ですか。

シラスはエルサレム教会の信者で、預言者であり、兄弟たちの指導者と認められた人です(使徒の働き15章22、32節)。パウロの同労者となり(15章40節)、ピリピで共に投獄され(16章)、テサロニケ、ベレヤ、コリントでも働きました。

シラスという名前はどんな意味ですか。

名前はセム語系の名前のギリシア語形とされ、パウロの手紙に出るシルワノと同じ人を指すと考えられています。ただし聖書はこの名前の意味を説明していないので、意味については慎重でいるのが賢明です。

シラスの話は聖書のどこにありますか。

使徒の働きにあります。アンティオケへの派遣は15章22-33節、パウロの選びは15章40節、ピリピの牢は16章19-34節、テサロニケ、ベレヤ、コリントでの働きは17章と18章5節に記されています。

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