聖書の人物 トバルカインとユバル

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

ユバルとトバル・カインは、カインの子孫レメクの二人の息子で、創世記4章の人類最初期に記されています。アダの子ユバルは、竪琴や笛を奏でる者すべての先祖です。ツィラの子トバル・カインは、青銅と鉄のあらゆる道具を鍛えました。兄弟のヤバルとともに、牧畜、音楽、金属加工の始まりを示します。こうした賜物は、神から遠い家系にも存在したことが分かります。

トバルカインとユバルという名前の意味

ユバルとトバル・カインという名の意味は定かではありません。ユバルは角笛の音に関わるヘブル語と結びつけられることもあり、トバル・カインの名にはカインの名が含まれますが、聖書はどちらの名も説明していません(創世記4章21-22節)。

トバルカインとユバルの生涯

  1. カインの家系の一族

    創世記4章16-19節

    アベルを殺したカインは主の前を去り、町を建てました。その子孫はエノク、イラデ、メフヤエル、メトシャエルを経てレメクに至ります。レメクは二人の妻アダとツィラをめとり、ユバルとトバル・カインは神の臨在から遠い家に生まれました。

  2. アダの子ヤバルとユバル

    創世記4章20-21節

    アダはまずヤバルを産み、天幕に住んで家畜を飼う者の先祖となりました。次に弟のユバルが生まれ、竪琴や笛を奏でる者すべての先祖となりました。ユバルは音楽家の祖として、弦楽器と管楽器の始まりに位置づけられています。

  3. ツィラの子トバル・カイン

    創世記4章22節

    一方、ツィラはトバル・カインを産みました。彼は青銅と鉄のあらゆる道具を鍛える者でした。金属加工をする職人として聖書に最初に出てくる人物です。節は妹ナアマの名も添えています。彼とともに、青銅と鉄の仕事が人類の歴史に入ります。

  4. 父レメクの歌

    創世記4章23-24節

    息子たちの記述のすぐあとで、レメクは妻たちの前で復讐の歌を歌います。傷の報いに人を殺したと誇り、七十七倍の復讐を求めます。芸術や技術の進歩と暴力の悪化が並べて記されており、技能が心を良くするわけではないことが示されます。

トバルカインとユバルから学ぶこと

  • 芸術や技術の能力は、神から遠い人類にも神が残された、確かな賜物です。
  • 芸術と技術の進歩は人の心を癒しません。レメクの暴力は、息子たちの技能と並んで大きくなりました。
  • 音楽は神への賛美を育むこともあれば、人の高ぶりに仕えることもあります。何をあがめるかがすべてを決めます。
  • クリスチャンは自分の賜物を神のために用い、何をするにも神の栄光を現すよう召されています(コリント人への手紙第一10章31節)。

鍵となる聖句

創世記4章21節

ユバルは、竪琴や笛を奏でる者すべての先祖として紹介されます。聖書は、音楽が人類の最初の世代にさかのぼることを示しています。

創世記4章22節

トバル・カインは青銅と鉄のあらゆる道具を鍛えました。聖書で金属加工が最初に語られる箇所で、レメクの家族の中の出来事です。

コリント人への手紙第一10章31節

パウロは、何をするにも神の栄光のためにするよう勧めます。ユバルとトバル・カインに結びつく音楽や職人の技も、神にささげられるときに本来の意味を持ちます。

トバルカインとユバルについての説教

よくある質問

ユバルとトバル・カインとは誰ですか。

カインの子孫レメクの二人の息子です。ユバルはヤバルと同じくアダの子で、竪琴と笛を奏でる者の先祖です。トバル・カインはツィラの子で、青銅と鉄を鍛える職人であり、ナアマという妹がいました(創世記4章19-22節)。

音楽はカインの家系から生まれたのですか。

創世記4章21節は、カインの子孫ユバルを楽器を奏でる者の先祖としています。しかし聖書は音楽を退けず、詩篇が示すように、のちには神をたたえる大切な手段となります。大切なのは芸術の起源ではなく、その用い方です。

ユバルとトバル・カインは聖書のどこに出てきますか。

カインの系図にある創世記4章19-22節にだけ登場し、父レメクの復讐の歌(創世記4章23-24節)の直前に記されています。聖書は彼らの生涯の他の出来事を語らず、死や子孫にも触れていません。

ほかの聖書の人物

← すべての人物