聖書 — 口語訳 (1955)
エゼキエル書 11
概要
宮の門の入口で、民のつかさたちが悪い計りごとをめぐらし、自分たちは安全だと思い込んでいます。神はさばきを告げ、そののち、散らされた人々を集め、新しい霊を与え、石の心を取り去って肉の心を授けると約束されます。章の結びは厳粛な場面です。主の栄光が町の中からのぼり、町の東にある山の上に立ちどまります。
この章の3つの区分
1時に霊はわたしをあげて、東に向かう主の宮の東の門に連れて行った。見よ、その門の入口に二十五人の者がいた。わたしはその中にアズルの子ヤザニヤと、ベナヤの子ペラテヤを見た。共に民のつかさであった。
2すると彼はわたしに言われた、「人の子よ、これらの者はこの町の中で悪い事を考え、悪い計りごとをめぐらす人々である。
3彼らは言う、『家を建てる時は近くはない。この町はなべであり、われわれは肉である』と。
4それゆえ、彼らに向かって預言せよ。人の子よ、預言せよ」。
5時に、主の霊がわたしに下って、わたしに言われた、「主はこう言われると言え、イスラエルの家よ、考えてみよ。わたしはあなたがたの心にある事どもを知っている。
6あなたがたはこの町に殺される者を増し、殺された者をもってちまたを満たした。
7それゆえ、主なる神はこう言われる、町の中にあなたがたが置く殺された者は肉である。この町はなべである。しかし、あなたがたはその中から取り出される。
8あなたがたはつるぎを恐れた。わたしはあなたがたにつるぎを臨ませると、主は言われる。
9またわたしはあなたがたをその中から引き出して、他国人の手に渡し、あなたがたをさばく。
10あなたがたはつるぎに倒れる。わたしはあなたがたをイスラエルの境でさばく。これによってあなたがたはわたしが主であることを知るようになる。
11この町はあなたがたに対してなべとはならず、あなたがたはその肉とはならない。わたしはイスラエルの境であなたがたをさばく。
12これによって、あなたがたはわたしが主であることを知るようになる。あなたがたはわたしの定めに歩まず、またわたしのおきてを行わず、かえってその周囲の他国人のおきてに従って行っているからである」。
13このようにわたしが預言していた時、ベナヤの子ペラテヤが死んだので、わたしは打ち伏して、大声で叫んで言った、「ああ主なる神よ、あなたはイスラエルの残りの者をことごとく滅ぼそうとされるのですか」。
14時に主の言葉がわたしに臨んで言った、
15「人の子よ、あなたの兄弟、あなたの友、あなたの兄弟である捕われ人、イスラエルの全家、エルサレムの住民は言った、『彼らは主から遠く離れた。この地はわれわれの所有として与えられているのだ』と。
16それゆえ、言え、『主なる神はこう言われる、たといわたしは彼らを遠く他国人の中に移し、国々の中に散らしても、彼らの行った国々で、わたしはしばらく彼らのために聖所となる』と。
17それゆえ、言え、『主はこう言われる、わたしはあなたがたをもろもろの民の中から集め、その散らされた国々から集めて、イスラエルの地をあなたがたに与える』と。
18彼らはその所に来る時、そのもろもろのいとうべきものと、もろもろの憎むべきものとをその所から取り除く。
19そしてわたしは彼らに一つの心を与え、彼らのうちに新しい霊を授け、彼らの肉から石の心を取り去って、肉の心を与える。
20これは彼らがわたしの定めに歩み、わたしのおきてを守って行い、そして彼らがわたしの民となり、わたしが彼らの神となるためである。
21しかしいとうべきもの、憎むべきものをその心に慕って歩む者には、彼らの行いに従ってそのこうべに報いると、主なる神は言われる」。
22時にケルビムはその翼をあげた。輪がそのかたわらにあり、イスラエルの神の栄光がその上にあった。
23主の栄光が町の中からのぼって、町の東にある山の上に立ちどまった。
24その時、霊はわたしをあげ、神の霊によって、幻のうちにわたしをカルデヤの捕われ人の所へ携えて行った。そしてわたしが見た幻はわたしを離れてのぼった。
25そこでわたしは主がわたしに示された事をことごとくかの捕われ人に告げた。
鍵となる聖句
時に、主の霊がわたしに下って、わたしに言われた、「主はこう言われると言え、イスラエルの家よ、考えてみよ。わたしはあなたがたの心にある事どもを知っている。
神は、つかさたちの心にある事どもを知っていると語られます。ひそかにめぐらされることで、心を探られる方に隠せるものは何もありません。
そしてわたしは彼らに一つの心を与え、彼らのうちに新しい霊を授け、彼らの肉から石の心を取り去って、肉の心を与える。
さばきのただ中で、神は一つの心、新しい霊、そして石の心に代わる肉の心を約束されます。これは旧約聖書における、内側からの刷新についての最も大きな約束の一つです。
これは彼らがわたしの定めに歩み、わたしのおきてを守って行い、そして彼らがわたしの民となり、わたしが彼らの神となるためである。
新しい心の目的は、神との関係に根ざした具体的なものです。神の定めに歩み、契約を生きることです。彼らは神の民となり、神は彼らの神となられます。
時にケルビムはその翼をあげた。輪がそのかたわらにあり、イスラエルの神の栄光がその上にあった。 主の栄光が町の中からのぼって、町の東にある山の上に立ちどまった。
宮にあった神の栄光が町からのぼり、東の山の上に立ちどまります。この出来事は重大なしるしです。神は、ご自分に背を向ける所にはとどまられません。
説教が語っていること
エゼキエル書11章についてよくある質問
エゼキエル書11章の石の心と肉の心とは何ですか
石の心とは、神とそのみ言葉に対して固く閉ざされた心を指します。肉の心とは、感じやすく、応答する心です。19節と20節では、神ご自身が新しい霊を与えることでこの変化をもたらされ、民が全身全霊で神に従えるようにしてくださいます。
エゼキエル書11章のなべと肉とは何を意味しますか
つかさたちは、この町はなべであり、われわれは肉である、と言います。つまりエルサレムの城壁が自分たちを守ってくれるという意味です。神はこの比喩を逆転させます。彼らが殺した者たちが肉であり、町はなべであり、彼ら自身はそこから引き出されてさばかれるのです。
エゼキエル書11章で、なぜ神の栄光は町を去るのですか
暴力と偶像で満ちた町が、神の住まわれた場所を汚したからです。栄光は町の中からのぼり、東にある山の上に立ちどまります。これはさばきのしるしですが、同時に一つの段階でもあります。書の後半は、その栄光の帰還を告げています。
エゼキエル書 11を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。