聖書 — 口語訳 (1955)
ヨブ記 23
概要
ヨブ記23章で、ヨブは友人たちに答えながら、神に会って自分の訴えを申し述べたいという願いを口にします。東にも西にも北にも南にも神を捜しますが、見つけることができません。それでもヨブは、神が自分の道を知っておられ、試練のあとには精錬された金のように出て来ると信じています。彼は神の命令を守ってきたと語ります。しかし神の主権はヨブを恐れさせ、彼は暗闇よりも神への恐れによって打ち砕かれたと感じています。
この章の3つの区分
1そこでヨブは答えて言った、
2「きょうもまた、わたしのつぶやきは激しく、彼の手はわたしの嘆きにかかわらず、重い。
3どうか、彼を尋ねてどこで会えるかを知り、そのみ座に至ることができるように。
4わたしは彼の前にわたしの訴えをならべ、口をきわめて論議するであろう。
5わたしは、わたしに答えられるみ言葉を知り、わたしに言われる所を悟ろう。
6彼は大いなる力をもって、わたしと争われるであろうか、いな、かえってわたしを顧みられるであろう。
7かしこでは正しい人は彼と言い争うことができる。そうすれば、わたしはわたしをさばく者から 永久に救われるであろう。
8見よ、わたしが進んでも、彼を見ない。退いても、彼を認めることができない。
9左の方に尋ねても、会うことができない。右の方に向かっても、見ることができない。
10しかし彼はわたしの歩む道を知っておられる。彼がわたしを試みられるとき、わたしは金のように出て来るであろう。
11わたしの足は彼の歩みに堅く従った。わたしは彼の道を守って離れなかった。
12わたしは彼のくちびるの命令にそむかず、その口の言葉をわたしの胸にたくわえた。
13しかし彼は変ることはない。だれが彼をひるがえすことができようか。彼はその心の欲するところを行われるのだ。
14彼はわたしのために定めた事をなし遂げられる。そしてこのような事が多く彼の心にある。
15それゆえ、わたしは彼の前におののく。わたしは考えるとき、彼を恐れる。
16神はわたしの心を弱くされた。全能者はわたしを恐れさせられた。
17わたしは、やみによって閉じこめられ、暗黒がわたしの顔をおおっている。
鍵となる聖句
どうか、彼を尋ねてどこで会えるかを知り、そのみ座に至ることができるように。
ヨブの叫びは、理論的な説明を求めるものではありません。神に会い、顔と顔を合わせて語れる場所を求めています。理由がわからないまま苦しむ信仰者の祈りです。
しかし彼はわたしの歩む道を知っておられる。彼がわたしを試みられるとき、わたしは金のように出て来るであろう。
神が不在のように思えるときにも、ヨブは神が自分の道を知っておられると語ります。金が火で精錬されるように、試練が自分を滅ぼすことはないという確信を持ち続けています。痛みは消えませんが、支えになります。
わたしは彼のくちびるの命令にそむかず、その口の言葉をわたしの胸にたくわえた。
ヨブは、自分の意志を神の言葉の前に従わせてきたと語ります。苦しみのただ中でも、神の言葉を自分の望みの上に置いています。
神はわたしの心を弱くされた。全能者はわたしを恐れさせられた。 わたしは、やみによって閉じこめられ、暗黒がわたしの顔をおおっている。
ヨブは恐れを隠さず告白します。心は弱り、全能者の前でおののいています。聖書は、信仰が落胆や恐れの時を通ることもあると隠さずに示しています。
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説教が語っていること
ヨブ記23章についてよくある質問
ヨブ記23章10節はどういう意味ですか
ヨブは、神が自分の歩む道を知っておられ、試されるなら金のように出て来ると語ります。火を通された金属のたとえです。ヨブはあらゆる点で欠点がないと主張しているのではなく、神が自分の忠実さを見ておられ、試練が最後の言葉にはならないという信頼を表しています。
ヨブ記23章で、ヨブはなぜ神を見つけられないのですか
ヨブは東西南北あらゆる方向に神を捜しますが、見ることができません。聖書は完全な答えを与えず、苦しみ、神の不在を感じている一人の信仰者の姿を示します。この書が答えるのは、のちに神ご自身がヨブに語られる場面においてです。
ヨブ記23章のメッセージは何ですか
この章は、苦しみの中での正直な信仰を示します。ヨブは神を慕い、神に語りかける勇気を持ち、神の言葉にしがみつき、同時に自分の恐れも認めます。何が起きているのかわからなくても、神は私たちの道を知っておられるという信頼を持ち続けられることを思い起こさせてくれます。
ヨブ記 23を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。