聖書 — 口語訳 (1955)

詩篇 63

概要

詩篇63篇は、ダビデがユダの荒野にいたときの詩篇です。乾いた地で、彼はたましいが神を渇き求めていると告白し、夜明けとともに神を探します。聖所で神を仰いだことを思い出し、神の慈しみはいのちにもまさると語ります。そして神をほめたたえ、夜通し神を思い、御翼の陰に身を寄せると決意します。詩篇は、王が神にあって喜ぶという確信で結ばれます。

この章の3つの区分

  1. 1-4節荒野での神への渇き
  2. 5-8節満ち足り、夜に思い、右の手に支えられる
  3. 9-11節脅かす者は倒れ、王は神にあって喜ぶ

1神よ、あなたはわたしの神、わたしは切にあなたをたずね求め、わが魂はあなたをかわき望む。水なき、かわき衰えた地にあるように、わが肉体はあなたを慕いこがれる。

2それでわたしはあなたの力と栄えとを見ようと、聖所にあって目をあなたに注いだ。

3あなたのいつくしみは、いのちにもまさるゆえ、わがくちびるはあなたをほめたたえる。

4わたしは生きながらえる間、あなたをほめ、手をあげて、み名を呼びまつる。

5わたしが床の上であなたを思いだし、夜のふけるままにあなたを深く思うとき、わたしの魂は髄とあぶらとをもって もてなされるように飽き足り、わたしの口は喜びのくちびるをもって あなたをほめたたえる。

7あなたはわたしの助けとなられたゆえ、わたしはあなたの翼の陰で喜び歌う。

8わたしの魂はあなたにすがりつき、あなたの右の手はわたしをささえられる。

9しかしわたしの魂を滅ぼそうとたずね求める者は 地の深き所に行き、

10つるぎの力にわたされ、山犬のえじきとなる。

11しかし王は神にあって喜び、神によって誓う者はみな誇ることができる。偽りを言う者の口はふさがれるからである。

鍵となる聖句

1節
神よ、あなたはわたしの神、わたしは切にあなたをたずね求め、わが魂はあなたをかわき望む。水なき、かわき衰えた地にあるように、わが肉体はあなたを慕いこがれる。

ダビデは荒野にいますが、最初の渇きは神への渇きです。まず乾きから救い出してほしいとは願っていません。

3節
あなたのいつくしみは、いのちにもまさるゆえ、わがくちびるはあなたをほめたたえる。

この節は、神の慈しみをいのちそのものと比べます。ダビデは、それを自分の存在よりも尊いと考えています。

6節

夜の黙想は、祈りが礼拝の時間だけに限られないことを教えてくれます。寝床で神を思うことも、神を求める一つのあり方です。

7-8節
あなたはわたしの助けとなられたゆえ、わたしはあなたの翼の陰で喜び歌う。 わたしの魂はあなたにすがりつき、あなたの右の手はわたしをささえられる。

御翼の陰と支えてくださる右の手は、避け所を表しています。ダビデは神にすがり、神が自分を支えておられると認めています。

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詩篇63篇についてよくある質問

詩篇63篇はどんな意味ですか

詩篇63篇は、困難の中にあるとき、神を知りたいと深く願う思いを表しています。荒野にいるダビデは、神への渇きを乾いた地の渇きにたとえます。神の慈しみを思い起こし、神をほめたたえ、夜に神を思い、神に寄りかかります。状況が厳しいままでも、神との関係は人を満たしてくれることを示しています。

詩篇63篇はどう祈り、どう黙想すればよいですか

夜明けと夜が語られているので、朝早くか、寝る前に読んでみてください。一節ずつ、自分の言葉で応答します。何を求めているのか、神の慈しみをどう見てきたのかを神に伝え、最後に一日心に留める一節を選びます。たとえば3節です。

ダビデはどの荒野で詩篇63篇を書いたのですか

表題はユダの荒野としています。サウルから逃れていた時期や、アブシャロムから逃れた時と結びつけて読まれることが多いのですが、本文は決めていません。11節に王という言葉があるので、ダビデが王であった時期を指している可能性が高いのですが、確実ではありません。

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