はじめに
すべてがうまくいかないとき、人は神は本当に良い方なのかと問います。すべてがうまくいっているときは、感謝することを忘れてしまいがちです。聖書は、初めから終わりまで、神の恵みふかさが現実であり、変わることがなく、救いにおいても小さな出来事においても目に見えると告げています。口語訳から選んだこの20の言葉は、五つの段階をたどります。恵みふかい神、伴う恵み、キリストにおいて示された慈愛、日々の暮らしの中の恵み、そして魂を満たす神のよさです。一つ読んで、今日一日の中に見つけた神の恵みふかさの証拠を書きとめてみてください。
ただ恵みふかい神
1. 詩篇34篇8節
「主の恵みふかきことを味わい知れ、主に寄り頼む人はさいわいである。」
ダビデは、主の恵みふかきことを味わい知れと招きます。神の恵みふかさは、研究することだけでなく、体験することで知られます。主に寄り頼む人はさいわいです。信頼は、理論が半分しか語らないものを味わわせてくれます。 詩篇34篇を全文で読む。
2. 詩篇100篇5節
「主は恵みふかく、そのいつくしみはかぎりなく、そのまことはよろず代に及ぶからである。」
感謝の詩篇は、三つの宣言で結ばれます。主は恵みふかく、そのいつくしみはかぎりなく、そのまことはよろず代に及ぶ。神がどなたであるかは、あなたの状況に左右されません。良い日にも悪い日にも、そう言うことができます。 詩篇100篇を全文で読む。
3. 詩篇136篇1節
「主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。」
典礼的なこの詩篇は、神のいつくしみがとこしえに絶えることがないと、二十六回繰り返します。初めの節から、主が恵みふかいからこそ感謝せよと語りかけます。賛美は単純な宣言から始まります。心が重いときにも、声に出して繰り返してよいのです。 詩篇136篇を全文で読む。
4. ナホム書1章7節
「主は恵み深く、なやみの日の要害である。彼はご自分を避け所とする者を知っておられる。」
預言者ナホムは、主は恵み深く、なやみの日の要害であり、ご自分を避け所とする者を知っておられると語ります。神の恵みふかさは、ただ優しいだけではなく、守ってくださるものです。苦しみのときには、神に向かうことができます。 ナホム書1章を全文で読む。
伴う恵み
5. 詩篇23篇6節
「わたしの生きているかぎりは 必ず恵みといつくしみとが伴うでしょう。わたしはとこしえに主の宮に住むでしょう。」
ダビデは羊飼いの詩篇を、生きているかぎり必ず恵みといつくしみとが伴うでしょうと結びます。先に語った暗い谷を否定するのではなく、その谷の中でも神の恵みが付き従うと断言しています。目に見えなくても、それはあなたを離れません。 詩篇23篇を全文で読む。
6. 詩篇25篇8節
「主は恵みふかく、かつ正しくいらせられる。それゆえ、主は道を罪びとに教え、」
詩篇の作者は、主は恵みふかく、かつ正しくいらせられる、それゆえ、道を罪びとに教えると語ります。神の恵みふかさは受け身ではなく、教え、導きます。迷っていると感じるなら、この聖句は、道に迷った者を神が喜んで連れ戻してくださると保証しています。 詩篇25篇を全文で読む。
7. 詩篇31篇19節
「あなたを恐れる者のためにたくわえ、あなたに寄り頼む者のために 人の子らの前に施されたあなたの恵みは いかに大いなるものでしょう。」
ダビデは、あなたを恐れる者のためにたくわえ、あなたに寄り頼む者のために施された恵みは、いかに大いなるものでしょうと叫びます。私たちのために取っておかれた宝というイメージは、忍耐へと招きます。神が備えておられるものは、今日見えているものを超えることがあります。 詩篇31篇を全文で読む。
8. 詩篇145篇9節
「主はすべてのものに恵みがあり、そのあわれみはすべてのみわざの上にあります。」
詩篇の作者は、主はすべてのものに恵みがあり、そのあわれみはすべてのみわざの上にあると宣言します。神の恵みは信者だけにとどまらず、被造物のすべてに及びます。それは、朝の光や雨、食べ物、友情の中に見られます。 詩篇145篇を全文で読む。
キリストにおいて示された慈愛
9. テトスへの手紙3章4-5節
「ところが、わたしたちの救主なる神の慈悲と博愛とが現れたとき、 わたしたちの行った義のわざによってではなく、ただ神のあわれみによって、再生の洗いを受け、聖霊により新たにされて、わたしたちは救われたのである。」
パウロは、私たちの救主なる神の慈悲と博愛とが現れたと書いています。神は、私たちの義のわざによってではなく、ただ神のあわれみによって私たちを救われました。神の恵みふかさの最大の証拠は十字架であり、それを受け取る人に無償で差し出されています。 テトスへの手紙3章を全文で読む。
10. ローマ人への手紙2章4節
「それとも、神の慈愛があなたを悔改めに導くことも知らないで、その慈愛と忍耐と寛容との富を軽んじるのか。」
パウロは、神の慈愛があなたを悔改めに導くことも知らないで、その慈愛と忍耐と寛容との富を軽んじるのかと問います。神の慈愛は、これまでどおり続ける口実ではありません。信頼をもって神のもとへ戻るよう招いています。 ローマ人への手紙2章を全文で読む。
11. エペソ人への手紙2章7節
「それは、キリスト・イエスにあってわたしたちに賜わった慈愛による神の恵みの絶大な富を、きたるべき世々に示すためであった。」
パウロは、神がキリスト・イエスにあって私たちに賜わった慈愛による神の恵みの絶大な富を、きたるべき世々に示すためだったと説明します。神の恵みふかさは一つの出来事ではありません。永遠に賛美されるためにあります。あなたの人生は、その一例です。 エペソ人への手紙2章を全文で読む。
12. ローマ人への手紙8章32節
「ご自身の御子をさえ惜しまないで、わたしたちすべての者のために死に渡されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。」
パウロは論じます。ご自身の御子をさえ惜しまないで、私たちすべての者のために死に渡されたかたが、どうして、御子のみならず万物をも賜わらないことがあろうか。神が最も大きな贈り物を与えられたなら、あなたが本当に必要とするものを惜しまれることはありません。神の恵みふかさは、すでに証明されています。 ローマ人への手紙8章を全文で読む。
日々の暮らしの中の恵み
13. ヤコブの手紙1章17節
「あらゆる良い贈り物、あらゆる完全な賜物は、上から、光の父から下って来る。父には、変化とか回転の影とかいうものはない。」
ヤコブは、あらゆる良い贈り物、あらゆる完全な賜物は、上から、光の父から下って来ると断言します。父には、変化とか回転の影とかいうものはありません。分かち合った食事、友情、癒やし、静かな朝は、どれも贈り物です。それを書きとめることは、感謝を取り戻す助けになります。 ヤコブの手紙1章を全文で読む。
14. マタイによる福音書7章11節
「このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天にいますあなたがたの父はなおさら、求めてくる者に良いものを下さらないことがあろうか。」
イエスは神を人間の父親にたとえられます。悪い者であっても自分の子供に良い贈り物をすることを知っているなら、天の父はなおさら、求めてくる者に良いものを下さらないことがあろうか。このたとえは、恐れではなく、信頼をもって祈るよう招いています。 マタイによる福音書7章を全文で読む。
15. 詩篇103篇2-4節
「わがたましいよ、主をほめよ。そのすべてのめぐみを心にとめよ。 主はあなたのすべての不義をゆるし、あなたのすべての病をいやし、 あなたのいのちを墓からあがないいだし、いつくしみと、あわれみとをあなたにこうむらせ、」
ダビデは自分に、主をほめよ、そのすべてのめぐみを心にとめよと言い聞かせます。不義のゆるし、病のいやし、墓からのあがない、いつくしみとあわれみ。神があなたのためにしてくださったことを一覧にするのは、忘れることや落胆に対する良い解毒剤です。 詩篇103篇を全文で読む。
16. 詩篇84篇11節
「主なる神は日です、盾です。主は恵みと誉とを与え、直く歩む者に良い物を拒まれることはありません。」
詩篇の作者は、主なる神は日です、盾です、主は恵みと誉とを与え、直く歩む者に良い物を拒まれることはありませんと語ります。神は照らし、守ってくださいます。そして、神の答えがあなたの期待と違うときでも、何が良いかをご存じです。 詩篇84篇を全文で読む。
魂を満たす神のよさ
17. 詩篇107篇8-9節
「どうか、彼らが主のいつくしみと、人の子らになされたくすしきみわざとのために、主に感謝するように。 主はかわいた魂を満ち足らせ、飢えた魂を良き物で満たされるからである。」
詩篇の作者は、主のいつくしみと、くすしきみわざのために、主に感謝するよう呼びかけます。主はかわいた魂を満ち足らせ、飢えた魂を良き物で満たされるからです。魂が意味や愛に渇くとき、神の恵みふかさは具体的な答えです。足りないところを神に話してください。神は聞いてくださいます。 詩篇107篇を全文で読む。
18. 出エジプト記33章19節
「主は言われた、「わたしはわたしのもろもろの善をあなたの前に通らせ、主の名をあなたの前にのべるであろう。わたしは恵もうとする者を恵み、あわれもうとする者をあわれむ」。」
モーセは神の栄光を見たいと願います。神は、わたしのもろもろの善をあなたの前に通らせ、主の名をのべると答えられます。神にとって、栄光と善は共にあります。神をより深く知ろうとするうちに、私たちは少しずつ、その恵みふかい御顔を知るようになります。 出エジプト記33章を全文で読む。
19. 詩篇63篇3節
「あなたのいつくしみは、いのちにもまさるゆえ、わがくちびるはあなたをほめたたえる。」
荒野にいるダビデは、神のいつくしみは、いのちにもまさると宣言します。慰めのない場所、神殿から遠く離れて、そう語っているのです。この聖句は、試練のときにも、神のいつくしみが安全や成功より大きな喜びになりうることを教えてくれます。 詩篇63篇を全文で読む。
20. 詩篇145篇7節
「彼らはあなたの豊かな恵みの思い出を言いあらわし、あなたの義を喜び歌うでしょう。」
詩篇の作者は、人々が神の豊かな恵みの思い出を言いあらわし、神の義を喜び歌うことを願います。神がなさったことを語るのは賛美の行いです。次の機会に、あなたの人生で経験した神の恵みふかさを、友人に分かち合ってみてください。 詩篇145篇を全文で読む。
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よくある質問
聖書は神の恵みふかさについて何と言っていますか。
聖書は、神が恵みふかく(詩篇100篇5節)、そのいつくしみは永遠に続き、すべての被造物に及ぶと語ります(詩篇145篇9節)。その頂点は、神が無償で救ってくださるイエス・キリストにあります(テトスへの手紙3章4-5節)。
試練の中でも、神は恵みふかい方ですか。
詩篇は、信じる者が疑い、涙を流しながらも、神は恵みふかいと言い続けられることを示しています。ナホム書1章7節は、神をなやみの日の要害と呼びます。神の恵みふかさは試練をなくしませんが、その中であなたに寄り添います。
神の恵みふかさに、どう感謝すればよいですか。
毎日、大小を問わず三つの恵みを書きとめ、声に出して神に感謝しましょう。詩篇103篇や136篇のような感謝の詩篇を読み、身近な人に証しを分かち合ってください。感謝は、繰り返すことで育ちます。