聖書 — 口語訳 (1955)
詩篇 136
概要
大ハレルとも呼ばれる詩篇136篇は、26節のすべてで同じ繰り返しの句、そのいつくしみはとこしえに、を唱えます。主の主である神をほめたたえるよう招き、創造、エジプト脱出、紅海、荒野、約束の地の賜物と、神のみわざをたどります。結びには、低くされた者たちを心に留められる神と、すべての肉なる者に与えられる食物が置かれています。この繰り返しの句は、状況ではなく神の真実に、信仰の根を下ろさせてくれます。
この章の5つの区分
1主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
2もろもろの神の神に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
3もろもろの主の主に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
4ただひとり大いなるくすしきみわざを なされる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
5知恵をもって天を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
6地を水の上に敷かれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
7大いなる光を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
8昼をつかさどらすために日を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
9夜をつかさどらすために月と、もろもろの星とを造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
10エジプトのういごを撃たれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
11イスラエルをエジプトびとの中から 導き出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
12強い手と伸ばした腕とをもって、これを救い出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
13紅海を二つに分けられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
14イスラエルにその中を通らせられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
15パロとその軍勢とを紅海で 打ち敗られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
16その民を導いて荒野を通らせられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
17大いなる王たちを撃たれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
18名ある王たちを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
19アモリびとの王シホンを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
20バシャンの王オグを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
21彼らの地を嗣業として与えられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
22そのしもべイスラエルに嗣業として これを与えられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
23われらが卑しかった時に われらをみこころにとめられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
24われらのあだからわれらを 助け出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
25すべての肉なる者に食物を与えられる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
26天の神に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
鍵となる聖句
主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
冒頭がテーマを示します。神は恵みふかく、そのいつくしみ、すなわち真実な愛は終わることがありません。続く繰り返しの句は、これに基づいています。
ただひとり大いなるくすしきみわざを なされる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
大いなる不思議を行われるのは、ただ神だけです。詩篇は、創造と救いのみわざを、並ぶ者のない神おひとりのものとしています。
強い手と伸ばした腕とをもって、これを救い出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
強い手と伸べた腕は、イスラエルをエジプトから導き出した神の力を表します。イスラエルの信仰にとって中心となる記憶です。
われらが卑しかった時に われらをみこころにとめられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
神は、私たちが低くされたときに心に留めてくださいます。詩篇は、へりくだりの時を通る人にとって、この神の記憶を具体的なものにしています。
この章に登場する人物
説教が語っていること
詩篇136篇についてよくある質問
なぜ詩篇136篇は「そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」を繰り返すのですか
繰り返しの句は、各節で詩篇の中心の考えを繰り返します。神が行われたすべてのこと、創造から救いまで、神の真実な愛から出ているということです。この繰り返しは礼拝でも用いられ、先唱者が前半を唱え、会衆が繰り返しの句で応えました。これは、一人ひとりがそれを心に刻み、そこに拠りどころを置くのを助けます。
詩篇136篇の「いつくしみ」とはどういう意味ですか
ヘブライ語ではヘセドです。誠実な愛、屈することのない親切、契約への忠実さを表します。翻訳によって、あわれみ、恵み、真実な愛、慈愛などと訳されます。旧約聖書で神のご性質を理解するための鍵となることばの一つです。
詩篇136篇はどのように祈り、黙想すればよいですか
交互に読んでみましょう。各節の前半をあなたが読み、他の人が、あるいはあなた自身が声に出して、繰り返しの句で答えます。また、神があなたのためにしてくださった具体的なことを挙げて、あなた自身の節を加え、そのつど「そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」で結ぶこともできます。
詩篇 136を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。