はじめに
神様が人生でなさったことを語ってほしいと頼まれたものの、どこから始めればよいかわからない。そんなときのために、一人称で書いた短い証しの例を15本、歩みごとに分けて集めました。信仰の中で育った人、大人になってからの回心、試練、離れていた後の帰還です。これらは創作された物語ですので、構成の手本としてお読みください。これを参考に、ご自分の言葉であなたの証しを書いてみてください。
信仰の中で育った人の証し
教会で育つと、自分には特別に語ることなどないと思いがちです。でも、それは本物の物語です。信仰が自分のものになっていく物語なのです。
「私は教会で育ち、日曜学校や祝祭の食事とともに大きくなりました。長いあいだ、私の信仰は両親の信仰でした。十六歳のとき、一人で聖書を読み始め、自分の疑問を持つようになりました。そのときわかったのです。イエス様は、私の家族の一員になりたいだけでなく、私の人生の一部になりたいと願っておられることを。」
「両親は毎晩、私たちと一緒に祈っていました。思春期のころの私は、それを単調だと感じていました。そんなある晩、疑いの中で、気がつくと同じ言葉で祈っている自分がいました。そのとき、あの習慣が自分の中に確かなものを築いてくれていたのだと気づきました。その夜、私は自分の言葉でこの信仰を自分のものにしました。」
「人生がある特定の日に一変したとは言えません。私はただ、浮き沈みを繰り返しながら、神様とともに大きくなりました。心に残っているのは、心が離れていたときでさえ、神様は決して私を手放されなかったということです。今、私は受付の奉仕をしています。それは習慣からではなく、愛から行っています。」
「私は十四歳で洗礼を受け、これですべてが済んだと思っていました。二十歳のとき、祈るのが苦しい乾いた時期を通りました。友人が、毎朝詩篇を一つ読むことを勧めてくれました。少しずつ、神様との関係が戻ってきました。以前よりも成熟して、型にはまらない関係でした。」
大人になってからの回心の証しの例
何が変わったのかを、誇張せずに素直に語りましょう。劇的な物語よりも、本当の細部のほうが心に届きます。
「私は一度も教会に足を踏み入れたことがありませんでした。同僚が、彼の教会が開くクリスマスの食事会に誘ってくれました。そこで、素朴で温かい人たちに出会い、私の話を聞いてもらいました。数週間後、福音書を読みました。そしてある晩、台所で、イエス様に「はい」と答えました。」
「三十五歳のとき、私は恵まれた暮らしをしていましたが、何をもっても満たされない空虚がありました。隣の方が、無理強いすることなく、自分の信仰について話してくれました。私は礼拝についていくことにしました。そこで聞いたことが、まっすぐ心に響きました。私は真剣に神様を求めることに決め、そのことを一度も後悔していません。」
「私は自分を無神論者だと思っていました。母が病気になったとき、誰に向かってかもわからないまま、祈っている自分に気づきました。クリスチャンの友人が寄り添い、聖書をプレゼントしてくれました。それを読むうちに、神様がずっと前から私を待っておられたことがわかりました。私は神様を受け入れ、もう一人で歩くことはなくなりました。」
「私は少し好奇心から、アルファコースを通して信仰に出会いました。話し合いは自由で、誰も私に何かを押しつけたりしませんでした。数週間たつうちに、イエス様に従いたいと思うようになりました。それ以来、洗礼を受け、教会という家族を見つけました。」
試練を通ったあとのクリスチャンの証し
試練の証しは、勝利で締めくくる必要はありません。痛みの中で神様がどんな方であったかを、そのまま語ればよいのです。
「仕事を失ったとき、私は恥ずかしく、怖くなりました。何か月ものあいだ、何も変わらないまま祈り続けました。私を支えてくれたのは、教会の兄弟姉妹の存在でした。ただ様子を尋ねるために電話をくれたのです。私は強くなったわけではありませんが、一人ではありませんでした。」
「診断は火曜日に下りました。私は泣き、叫び、答えのない問いを神様に投げかけました。神様は私が望んだようには答えてくださいませんでしたが、そばにいてくださいました。私の祈りは、より正直なものになりました。今でもすべてを理解しているわけではありませんが、神様が私とともにおられることは知っています。」
「離婚のあと、私は自分の信仰はもう何の役にも立たないと思いました。友人がホームグループに誘ってくれました。そこでは、批判されることなく話を聞いてもらえました。少しずつ、祈る喜びが戻ってきました。すべてが癒えたわけではありませんが、再び立っていると感じています。」
「私は父を突然亡くしました。数週間のあいだ、聖書を読むことができませんでした。ただ神様に「ここにいます」と言うだけでした。ある晩、教会で声に出して読まれた一節が、私の心に届きました。魔法のような答えはありませんでしたが、それ以来ずっと、穏やかな平安が私に寄り添ってくれています。」
離れていた後に神様のもとへ帰った証し
この種の証しは、遠く離れていると感じている人に安心を与えます。自分を責めすぎず、距離を小さく見せようともせず、素直に語りましょう。
「十年のあいだ、私は仕事と自分の選択に追われて、教会から遠ざかっていました。ある日、偶然耳にした歌が、子どものころの祈りを思い出させてくれました。私は礼拝の扉を押しました。何も聞かれずに迎えてもらいました。神様は私を一度も見捨てておられなかったのだと、わかりました。」
「私は、教会での失望をきっかけに離れてしまいました。何年ものあいだ、人を避けるのと同時に、神様も避けていました。友人が、押しつけがましくなく手紙をくれました。私は返事をして、それから戻りました。簡単ではありませんでしたが、私と一緒に歩んでくれる共同体に出会えました。」
「人生が複雑になったとき、私は祈るのをやめました。神様は私に怒っておられると思っていたのです。見いだされた息子の話を読み返して、父が私を待っていてくださったことがわかりました。私は何も持たずに家に帰り、そして迎えられました。」
証しの準備に役立つ聖書の言葉
これらの箇所は、神様がなさったことを謙遜に語るという、正しい進路を保つ助けになります。
詩篇66篇16節
「すべて神を恐れる者よ、来て聞け。神がわたしのためになされたことを告げよう。」
証しの目的をよく表した一節です。あなたが成し遂げたことではなく、神様があなたのためになさったことを語るのです。 詩篇66篇を全文で読む。
ペテロの第一の手紙3章15節
「ただ、心の中でキリストを主とあがめなさい。また、あなたがたのうちにある望みについて説明を求める人には、いつでも弁明のできる用意をしていなさい。」
あなたの望みについて、聞く人への優しさと敬意をもって説明する用意をするよう励ましています。 ペテロの第一の手紙3章を全文で読む。
マルコによる福音書5章19節
「しかし、イエスはお許しにならないで、彼に言われた、「あなたの家族のもとに帰って、主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか、それを知らせなさい」。」
イエス様ご自身が、ある男性に、主が彼のためになさったことを身内に知らせるよう言われました。まずは家族の輪から始めてもよいでしょう。 マルコによる福音書5章を全文で読む。
コリント人への第二の手紙5章17節
「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。」
回心の証しにふさわしい一節です。新しいいのちは、言葉だけでなく、日々の暮らしの中に現れます。 コリント人への第二の手紙5章を全文で読む。
証しを準備して分かち合うには
前もって:自分の物語を三つの流れで書きましょう。出会う前の人生、神様との出会い、それ以来変わったこと。声に出して一、二分を目安にします。言葉が自然に出てくるように、声に出して読み返しましょう。
出会いの場で:目の前の人を見て、友人に話すように、専門用語を使わずに話しましょう。教えを説くのではなく、自分に起こったことを語ります。沈黙を受け入れ、相手が質問できるようにしましょう。
ありのままでいましょう。飾らず、困難を忘れないでください。疑いも含めた正直な物語は、完璧な物語よりも心に届きます。また、相手の信じていることや経験してきたことを批判するのは避けましょう。
その後:無理強いせず、会話を続けることや、聖書や本を貸すことを提案してみましょう。その人のために祈り、神様が神様のペースで働かれることを受け入れましょう。
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よくある質問
クリスチャンの証しはどのように書けばよいですか?
三つの流れで組み立てましょう。イエス様を知る前の人生、イエス様との出会い、それ以来変わったこと。話すように、本当の細部を入れて書きます。口頭で一、二分あれば十分です。
証しはどのくらいの長さがよいですか?
口頭で一分から三分、文字数でおよそ150語から400語が目安です。個人的な会話なら三十秒でも足りることがあります。大切なのは、わかりやすく、相手に余地を残すことです。
劇的な物語がない場合はどうすればよいですか?
あなたの物語も同じように大切です。成長していく信仰、赦し、取り戻した平安は、どれも本物の証しです。特別な物語よりも、そうした物語のほうが、聞く人が自分を重ねやすいことが多いのです。
過去の罪について、いつも話さなければなりませんか?
細かくは必要ありません。出来事に立ち入らなくても、道に迷っていた、神様から遠く離れていた、と言えば十分です。神様がなさったことに焦点を当て、聞く人に余計な詳細を背負わせないようにしましょう。
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