聖書 — 口語訳 (1955)

詩篇 82

概要

詩篇82篇は、さばきの場面を描くアサフの詩篇です。神は会議のなかに立ち、神々のなかでさばきを行われます。権威を持つ者たちが不正なさばきをしていることを責め、弱い者とみなしごに正義を行うという使命を思い起こさせます。6節で神は、彼らは神であり、いと高き者の子だと言い、続けて、人のように死ぬと告げます。詩篇は、神が起きて地をさばいてくださいという願いで結ばれます。すべての国民は神のものだからです。

この章の5つの区分

  1. 1節神は会議のなかに立ち、さばかれる
  2. 2-4節責め:弱い者とみなしごに正義を行え
  3. 5節地の基をゆるがす、暗やみのさまよい
  4. 6-7節「あなたがたは神だ」、しかし人のように死ぬ
  5. 8節神よ、起きて、地をさばいてください

1神は神の会議のなかに立たれる。神は神々のなかで、さばきを行われる。

2「あなたがたはいつまで不正なさばきをなし、悪しき者に好意を示すのか。

3弱い者と、みなしごとを公平に扱い、苦しむ者と乏しい者の権利を擁護せよ。

4弱い者と貧しい者を救い、彼らを悪しき者の手から助け出せ」。

5彼らは知ることなく、悟ることもなくて、暗き中をさまよう。地のもろもろの基はゆり動いた。

6わたしは言う、「あなたがたは神だ、あなたがたは皆いと高き者の子だ。

7しかし、あなたがたは人のように死に、もろもろの君のひとりのように倒れるであろう」。

8神よ、起きて、地をさばいてください。すべての国民はあなたのものだからです。

鍵となる聖句

1節
神は神の会議のなかに立たれる。神は神々のなかで、さばきを行われる。

場面は法廷で始まり、神が最高の裁き主です。この世の権力者も、説明責任を問われないわけではありません。

3-4節
弱い者と、みなしごとを公平に扱い、苦しむ者と乏しい者の権利を擁護せよ。 弱い者と貧しい者を救い、彼らを悪しき者の手から助け出せ」。

これらの節は、神が権威ある者に何を求めておられるかを示します。弱い者、みなしご、貧しい者を守ることです。正義は、最も弱い人々をどう扱うかで測られます。

6節
わたしは言う、「あなたがたは神だ、あなたがたは皆いと高き者の子だ。

よく議論される節で、イエスもヨハネの福音書10章34節で引用されました。「神々」は、神の権威を委ねられた人間の裁き人、あるいは天の存在と理解され、教会の歴史にはどちらの読み方もあります。

8節
神よ、起きて、地をさばいてください。すべての国民はあなたのものだからです。

詩篇は祈りで終わります。人が失敗するのだから、神ご自身が起きてくださるのです。完全な正義への望みであり、クリスチャンはそれをキリストの再臨に結びつけます。

説教が語っていること

詩篇82篇についてよくある質問

詩篇82篇の「あなたがたは神だ」とはどういう意味ですか

信仰者の間で、理解は二通りあります。一つは、イスラエルの人間の裁き人のことで、神から受けた権威を行使するのでそう呼ばれるという読み方です。イエスがヨハネの福音書10章34節から35節で用いられたのは、この読み方と思われます。もう一つは、天の会議の存在とする読み方です。いずれにせよ、彼らは死に、神の前で答えることになります。

詩篇82篇のメッセージは何ですか

神は裁き人たちの裁き主です。権威を持つ者が、弱い者、みなしご、貧しい者を守ることを求めておられます。それがなされないとき、社会全体がゆらぎます。詩篇は、神が起きて地をさばいてくださるようにと願います。すべての国民は神のものだからです。

詩篇82篇でどのように祈ればよいですか

あなたの国、町、教会の指導者たちのために、正しく正義を行えるよう祈ります。身近にいる弱い立場の人に気づかせ、守りや助けの手を差し伸べさせてくださいと神に願いましょう。最後に8節で、あなたの知る不正を神にゆだねて結びます。

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