聖書 — 口語訳 (1955)

エレミヤ書 3

概要

神は、ご自分の民を偶像に身をゆだねた不忠実な妻にたとえておられます。それでも神は立ち返るよう呼びかけます。必要なのは自分の咎を認めることだけで、神はいつまでも怒り続けるお方ではありません。神は背信の子らを連れ戻し、ご自分の心にかなう牧者を与え、ユダとイスラエルを集めると約束されます。章の結びは、神の声に聞き従わなかったことを恥じて認める民の告白です。

この章の4つの区分

  1. 1-5節不忠実な民が「わが父よ」と叫ぶ
  2. 6-11節不忠実なイスラエルと裏切るユダ
  3. 12-18節立ち返れ:神のあわれみと、御心にかなう牧者の約束
  4. 19-25節父は帰りを待ち、民は恥を告白する

1もし人がその妻を離婚し、女が彼のもとを去って、他人の妻となるなら、その人はふたたび彼女に帰るであろうか。その地は大いに汚れないであろうか。あなたは多くの恋人と姦淫を行った。しかもわたしに帰ろうというのか」と主は言われる。

2「目をあげてもろもろの裸の山を見よ、姦淫を行わなかった所がどこにあるか。荒野にいるアラビヤびとがするように、あなたは道のかたわらに座して恋人を待った。あなたは姦淫の悪事をもって、この地を汚した。

3それゆえ雨はとどめられ、春の雨は降らなかった。しかもあなたには遊女の額があり、少しも恥じようとはしない。

4今あなたは、わたしを呼んで言ったではないか、『わが父よ、あなたはわたしの若い時の友です。

5永久に怒られるのですか、終りまで憤られるのですか』と。見よ、あなたはこう言ったけれども、なしうるかぎりのもろもろの悪を行った」。

6ヨシヤ王の時、主はまたわたしに言われた、「あなたは、かの背信のイスラエルがしたことを見たか。彼女はすべての高い丘にのぼり、すべての青木の下に行って、そこで姦淫を行った。

7わたしは、彼女がこのすべてを行った後、わたしの所に帰るであろうと思ったが、帰ってこなかった。その不信の姉妹ユダはこれを見た。

8わたしが背信のイスラエルを、そのすべての姦淫のゆえに、離縁状を与えて出したのをユダは見た。しかもその不信の姉妹ユダは恐れず、自分も行って姦淫を行った。

9彼女にとって姦淫は軽いことであったので、石と木とに姦淫を行って、この地を汚した。

10このすべての事があっても、なおその不信の姉妹ユダは真心をもってわたしに帰らない、ただ偽っているだけだ」と主は言われる。

11主はまたわたしに言われた、「背信のイスラエルは不信のユダよりも自分の罪の少ないことを示した。

12あなたは行って北にむかい、この言葉をのべて言うがよい、『主は言われる、背信のイスラエルよ、帰れ。わたしは怒りの顔をあなたがたに向けない、わたしはいつくしみ深い者である。いつまでも怒ることはしないと、主は言われる。

13ただあなたは自分の罪を認め、あなたの神、主にそむいて すべての青木の下で異なる神々に あなたの愛を惜しまず与えたこと、わたしの声に聞き従わなかったことを 言いあらわせと、主は言われる。

14主は言われる、背信の子らよ、帰れ。わたしはあなたがたの夫だからである。町からひとり、氏族からふたりを取って、あなたがたをシオンへ連れて行こう。

15わたしは自分の心にかなう牧者たちをあなたがたに与える。彼らは知識と悟りとをもってあなたがたを養う。

16主は言われる、あなたがたが地に増して多くなるとき、その日には、人々はかさねて「主の契約の箱」と言わず、これを思い出さず、これを覚えず、これを尋ねず、これを作らない。

17そのときエルサレムは主のみ位ととなえられ、万国の民はここに集まる。すなわち主の名のもとにエルサレムに集まり、かさねて、かたくなに自分の悪い心に従うことはしない。

18その日には、ユダの家はイスラエルの家と一緒になり、北の地から出て、わたしがあなたがたの先祖たちに嗣業として与えた地に共に来る。

19どのようにして、あなたをわたしの子どもたちのうちに置き、万国のうちで最も美しい嗣業である良い地を あなたに与えようかと、わたしは思っていた。わたしはまた、あなたがわたしを「わが父」と呼び、わたしに従って離れることはないと思っていた。

20イスラエルの家よ、背信の妻が夫のもとを去るように、たしかに、あなたがたはわたしにそむいた』と 主は言われる」。

21裸の山の上に声が聞える、イスラエルの民が悲しみ祈るのである。彼らが曲った道に歩み、その神、主を忘れたからだ。

22「背信の子どもたちよ、帰れ。わたしはあなたがたの背信をいやす」。「見よ、われわれはあなたのもとに帰ります。あなたはわれわれの神、主であらせられます。

23まことに、もろもろの丘は迷いであり、山の上の騒ぎも同じです。まことに、イスラエルの救は われわれの神、主にあるのです。

24しかし、われわれの幼少の時から、恥ずべきことが、われわれの先祖のほねおって得たもの、すなわちその羊、その牛、およびそのむすこ、娘たちをことごとくのみ尽しました。

25われわれは恥の中に伏し、はずかしめにおおわれています。それはわれわれと先祖とが、われわれの幼少の時から今日まで、われわれの神、主に罪を犯し、われわれの神、主の声に従わなかったからです」。

鍵となる聖句

13節
ただあなたは自分の罪を認め、あなたの神、主にそむいて すべての青木の下で異なる神々に あなたの愛を惜しまず与えたこと、わたしの声に聞き従わなかったことを 言いあらわせと、主は言われる。

神は立ち返りに一つだけ条件を置かれます。自分の咎を認めることです。立派な努力を求めるのではなく、不忠実だったと正直に認める心を求めておられます。

14節
主は言われる、背信の子らよ、帰れ。わたしはあなたがたの夫だからである。町からひとり、氏族からふたりを取って、あなたがたをシオンへ連れて行こう。

神は背信の子らに、ご自分が主人であると告げて立ち返るよう呼びかけます。悔い改めへの招きは神から出ており、そこには集めてくださるという約束が添えられています。

15節
わたしは自分の心にかなう牧者たちをあなたがたに与える。彼らは知識と悟りとをもってあなたがたを養う。

神はご自分の心にかなう牧者を与え、彼らは知識と分別をもって民を養うと約束されます。霊的なリーダーシップについてよく引用される箇所で、良い指導者は神から与えられ、神の心に似ているのです。

17節
そのときエルサレムは主のみ位ととなえられ、万国の民はここに集まる。すなわち主の名のもとにエルサレムに集まり、かさねて、かたくなに自分の悪い心に従うことはしない。

エルサレムは主の位と呼ばれ、国々がそこに集まります。この約束は捕囚からの帰還を超えて、すべての民への救いを見つめています。

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説教が語っていること

エレミヤ書3章についてよくある質問

エレミヤ書3章15節はどういう意味ですか

神は民に、ご自分の心にかなう牧者を与えると約束されます。神の価値観を共有し、知識と分別をもって群れを導く指導者のことです。この節は教会のリーダーシップの模範としてよく読まれます。牧者を決めるのは才能ではなく、その心がどれだけ神の心に近いかということです。

エレミヤ書3章のメッセージは何ですか

民が不忠実であっても、神は立ち返るよう呼びかけておられます。求められるのは自分の罪を認めることだけで、神は赦し、集め、良い牧者を与え、ユダとイスラエルを一つにすると約束されます。この章は、偶像礼拝の重大さと神の忍耐の両方を示しています。

なぜエレミヤ書3章で神は離縁について語るのですか

結婚のたとえは、神とイスラエルの間の契約を表しています。偶像礼拝は姦淫にたとえられ、北王国の離散は離縁として描かれます。それでも神は呼びかけ続けておられます。破れた契約が、神の愛の最後の言葉ではないのです。

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