聖書 — 口語訳 (1955)
ミカ書 5
概要
ミカ書5章は、2節で有名です。小さな町ベツレヘムから、イスラエルを治める者が出ます。その出るのは昔から、いにしえの日からです。章は包囲と、打たれたさばきづかさで始まり、主の力によって群れを養い、平和をもたらす支配者を告げます。次にヤコブの残れる者が、露のように、また国々の中の若いししのように描かれ、偶像と偽りの安全が取り除かれて結ばれます。クリスチャンはここに、メシヤの到来の預言を読み取ります。
この章の4つの区分
1今あなたは壁でとりまかれている。敵はわれわれを攻め囲み、 つえをもってイスラエルのつかさのほおを撃つ。
2しかしベツレヘム・エフラタよ、あなたはユダの氏族のうちで小さい者だが、イスラエルを治める者があなたのうちから わたしのために出る。その出るのは昔から、いにしえの日からである。
3それゆえ、産婦の産みおとす時まで、主は彼らを渡しおかれる。その後その兄弟たちの残れる者は イスラエルの子らのもとに帰る。
4彼は主の力により、その神、主の名の威光により、立ってその群れを養い、彼らを安らかにおらせる。今、彼は大いなる者となって、地の果にまで及ぶからである。
5これは平和である。アッスリヤびとがわれわれの国に来て、われわれの土地を踏むとき、七人の牧者を起し、八人の君を起してこれに当らせる。
6彼らはつるぎをもってアッスリヤの地を治め、ぬきみのつるぎをもってニムロデの地を治める。アッスリヤびとがわれわれの地に来て、われわれの境を踏み荒すとき、彼らはアッスリヤびとから、われわれを救う。
7その時ヤコブの残れる者は多くの民の中にあること、人によらず、また人の子らを待たずに 主からくだる露のごとく、青草の上に降る夕立ちのようである。
8またヤコブの残れる者が国々の中におり、多くの民の中にいること、林の獣の中のししのごとく、羊の群れの中の若いししのようである。それが過ぎるときは踏み、かつ裂いて救う者はない。
9あなたの手はもろもろのあだの上にあげられ、あなたの敵はことごとく断たれる。
10主は言われる、その日には、わたしはあなたのうちから馬を絶やし、戦車をこわし、
11あなたの国の町々を絶やし、あなたの城をことごとくくつがえす。
12またあなたの手から魔術を絶やす。あなたのうちには占い師がないようになる。
13またあなたのうちから彫像および石の柱を絶やす。あなたは重ねて手で作った物を拝むことはない。
14またあなたのうちからアシラ像を抜き倒し、あなたの町々を滅ぼす。
15そしてわたしは怒りと憤りとをもって その聞き従わないもろもろの国民に復讐する。
鍵となる聖句
しかしベツレヘム・エフラタよ、あなたはユダの氏族のうちで小さい者だが、イスラエルを治める者があなたのうちから わたしのために出る。その出るのは昔から、いにしえの日からである。
預言はベツレヘムの名を挙げます。「ベツレヘム・エフラタよ、あなたはユダの氏族のうちで小さい者だが」。そこから、「その出るのは昔から、いにしえの日からである」支配者が現れます。律法学者はこれをヘロデに引き、マタイ2章でクリスチャンはイエスの誕生を見ます。
彼は主の力により、その神、主の名の威光により、立ってその群れを養い、彼らを安らかにおらせる。今、彼は大いなる者となって、地の果にまで及ぶからである。
この支配者は主の力によって群れを養います。その力は人間の王のものではなく、神から来るもので、その偉大さは地の果にまで及びます。
これは平和である。アッスリヤびとがわれわれの国に来て、われわれの土地を踏むとき、七人の牧者を起し、八人の君を起してこれに当らせる。
「これは平和である」。告げられた支配者は、アッスリヤのような脅威を前にしても平和をもたらす方です。この節は、イザヤ9章の平和の君という呼び名を準備しています。
その時ヤコブの残れる者は多くの民の中にあること、人によらず、また人の子らを待たずに 主からくだる露のごとく、青草の上に降る夕立ちのようである。
ヤコブの残れる者は、「主からくだる露のごとく」と言われます。人に頼らず、神だけから来る、静かに潤す臨在を思わせる絵です。
主は言われる、その日には、わたしはあなたのうちから馬を絶やし、戦車をこわし、 あなたの国の町々を絶やし、あなたの城をことごとくくつがえす。 またあなたの手から魔術を絶やす。あなたのうちには占い師がないようになる。 またあなたのうちから彫像および石の柱を絶やす。あなたは重ねて手で作った物を拝むことはない。
神は、馬、戦車、城、偶像を取り除くと告げます。民は、軍事力にも偶像にも頼らず、神だけに頼ることを学びます。
この章に登場する人物
説教が語っていること
ミカ書5章についてよくある質問
ミカ書5章2節は何を預言していますか。
この節は、ユダの氏族の中で小さいベツレヘム・エフラタから、いにしえの日から出る、イスラエルを治める者が出ると告げます。律法学者は、博士たちがユダヤ人の王を捜したとき、これをヘロデに引きました(マタイ2章)。クリスチャンは、ベツレヘムでのイエスの誕生の預言として読みます。
ミカ書5章はなぜクリスマスに読まれるのですか。
2節が、来たるべき支配者の出身地としてベツレヘムを示し、マタイの福音書がそれをイエスの誕生に結びつけているからです。また、この章は、その支配者が平和をもたらし、主の力によって治めると語り、これはクリスマスのメッセージと重なります。
ミカ書5章のメッセージは何ですか。
神は世の大きな者に限られず、小さな村を選び、平和をもたらす方を生まれさせます。また、この章は、力、戦車、偶像、偽りの安全に頼らず、民を守り、ご自身のもとへ連れ戻してくださる主に頼るよう招いています。
ミカ書 5を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。