聖書 — 口語訳 (1955)

箴言 24

概要

箴言24章は、知者たちの言葉を集めています。悪者をうらやまないよう戒め、知恵が家を建て、戦いにおいて力を与えると語ります。この章は、悩みの日に耐えること、死へ引かれて行く人を助けること、敵が倒れるときに喜ばないことを教えます。正しい者は七たび倒れても起きあがる、と言い切ります。結びは、いばらに覆われたなまけ者の畑という光景で、勤勉への教訓を与えます。

この章の5つの区分

  1. 1-9節悪者をうらやまない:知恵が家を建てる
  2. 10-12節悩みの日に耐え、隣人を助ける
  3. 13-22節知恵の蜜、起きあがる正しい者、敵の倒れるときに喜ばない
  4. 23-29節公正にさばき、真実を語り、復讐しない
  5. 30-34節なまけ者の畑

1悪を行う人をうらやんではならない、また彼らと共におることを願ってはならない。

2彼らはその心に強奪を計り、そのくちびるに人をそこなうことを語るからである。

3家は知恵によって建てられ、悟りによって堅くせられ、

4また、へやは知識によって さまざまの尊く、麗しい宝で満たされる。

5知恵ある者は強い人よりも強く、知識ある人は力ある人よりも強い。

6良い指揮によって戦いをすることができ、勝利は多くの議する者がいるからである。

7知恵は高くて愚かな者の及ぶところではない、愚かな者は門で口を開くことができない。

8悪を行うことを計る者を 人はいたずら者ととなえる。

9愚かな者の計るところは罪であり、あざける者は人に憎まれる。

10もしあなたが悩みの日に気をくじくならば、あなたの力は弱い。

11死地にひかれゆく者を助け出せ、滅びによろめきゆく者を救え。

12あなたが、われわれはこれを知らなかったといっても、心をはかる者はそれを悟らないであろうか。あなたの魂を守る者はそれを知らないであろうか。彼はおのおのの行いにより、人に報いないであろうか。

13わが子よ、蜜を食べよ、これは良いものである、また、蜂の巣のしたたりはあなたの口に甘い。

14知恵もあなたの魂にはそのようであることを知れ。それを得るならば、かならず報いがあって、あなたの望みは、すたらない。

15悪しき者がするように、正しい者の家をうかがってはならない、その住む所に乱暴をしてはならない。

16正しい者は七たび倒れても、また起きあがる、しかし、悪しき者は災によって滅びる。

17あなたのあだが倒れるとき楽しんではならない、彼のつまずくとき心に喜んではならない。

18主はそれを見て悪いこととし、その怒りを彼から転じられる。

19悪を行う者のゆえに心を悩ましてはならない、よこしまな者をうらやんではならない。

20悪しき者には後の良い報いはない、よこしまな者のともしびは消される。

21わが子よ、主と王とを恐れよ、そのいずれにも不従順であってはならない。

22その災はたちまち起るからである。この二つの者からくる滅びをだれが知り得ようか。

23これらもまた知恵ある者の箴言である。片寄ったさばきをするのは、よくない。

24悪しき者に向かって、「あなたは正しい」という者を、人々はのろい、諸民は憎む。

25悪しき者をせめる者は恵みを得る、また幸福が与えられる。

26正しい答をする者は、くちびるに、口づけするのである。

27外で、あなたの仕事を整え、畑で、すべての物をおのれのために備え、その後あなたの家を建てるがよい。

28ゆえなく隣り人に敵して、証言をしてはならない、くちびるをもって欺いてはならない。

29「彼がわたしにしたように、わたしも彼にしよう、わたしは人がしたところにしたがって、その人に報いよう」と言ってはならない。

30わたしはなまけ者の畑のそばと、知恵のない人のぶどう畑のそばを通ってみたが、

31いばらが一面に生え、あざみがその地面をおおい、その石がきはくずれていた。

32わたしはこれをみて心をとどめ、これを見て教訓を得た。

33「しばらく眠り、しばらくまどろみ、手をこまぬいて、またしばらく休む」。

34それゆえ、貧しさは盗びとのように、あなたに来、乏しさは、つわもののように、あなたに来る。

鍵となる聖句

3-4節
家は知恵によって建てられ、悟りによって堅くせられ、 また、へやは知識によって さまざまの尊く、麗しい宝で満たされる。

家は知恵によって建てられ、悟りによって堅くされ、知識によって宝で満たされます。この箴言の「家」は広い意味で、家族、家庭、よい土台の上に築かれた人生を指しています。

10節
もしあなたが悩みの日に気をくじくならば、あなたの力は弱い。

悩みの日に気をくじくなら、力は弱いのです。この節は、試練が来る前に内なる力を養っておくよう招いています。そうすれば、試練が来たときに耐えることができます。

16節
正しい者は七たび倒れても、また起きあがる、しかし、悪しき者は災によって滅びる。

「正しい者は七たび倒れても、また起きあがる」。正しい者を分けるのは、倒れないことではなく、起きあがることです。一方、悪しき者は災いの中で滅びます。

17-18節
あなたのあだが倒れるとき楽しんではならない、彼のつまずくとき心に喜んではならない。 主はそれを見て悪いこととし、その怒りを彼から転じられる。

敵が倒れるときに楽しんではなりません。知恵は、他人の不幸を喜ぶ心を退けます。神は心を見ておられるからです。

33-34節
「しばらく眠り、しばらくまどろみ、手をこまぬいて、またしばらく休む」。 それゆえ、貧しさは盗びとのように、あなたに来、乏しさは、つわもののように、あなたに来る。

「しばらく眠り、しばらくまどろみ」。貧しさは盗びとのようにやって来ます。なまけ者は一度に崩れるのではなく、繰り返される怠りが破滅へ導きます。

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説教が語っていること

箴言24章についてよくある質問

「正しい者は七たび倒れても、また起きあがる」とはどういう意味ですか(箴言24章16節)?

七という数は、限りではなく、完全な繰り返しを表します。この箴言は、正しい者にも倒れることがあるが、起きあがると語ります。一方、悪者は災いの中に投げ込まれます。多くの人が、大切なのは起きあがり、回復され、神と共に歩み続けることだと、ここに励ましを見いだします。

なぜ敵が倒れるときに喜んではならないのですか(箴言24章17節)?

この箇所は、敵がつまずくときに心で喜ばないよう求めています。主がそれを見て悪いこととされるかもしれないからです。聖書の知恵は、復讐や他人の不幸を喜ぶ心を退けます。これは29節とも通じます。「わたしは人がしたところにしたがって、その人に報いよう」と言ってはならないのです。

箴言24章は、なまけることについて何を伝えていますか?

30節から34節は、なまけ者の畑のそばを通りかかる話です。いばらが生え、あざみが覆い、石垣は崩れています。作者はそこから教訓を引き出します。小さな怠りが繰り返されると、貧しさに至るのです。この章は、外の仕事を整え、畑を整えてから、家を建てるよう勧めます(27節)。

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