要約
ミカは、イスラエルに王がいなかった士師の時代、エフライムの山地に住んでいた人です。母から盗んだ銀を返したあと、家に彫像とエポデ、テラフィムを置き、若いレビ人を祭司として雇いました。そうすれば主の恵みを確保できると考えたのです。しかしダン部族の人々が、彼の偶像と祭司を持ち去ってしまいます。
エフライムのミカという名前の意味
ミカは、一般にだれが主のようであろうかという問いとして理解されるヘブル語の名の短い形です。彫像を作った人の行いとは対照的な意味です。同じ語源の名を持つ預言者ミカと混同してはいけません。
エフライムのミカの生涯
盗んだ銀とのろい
士師記17章1-2節エフライムの山地のミカは母に、のろいをかけて探していた銀千百枚を自分が取ったと告白します。母は主によって彼を祝福しました。物語は、家族の中での盗みから始まります。
作られた神の家
士師記17章3-6節母は銀を主にささげ、彫像と鋳像を作らせました。ミカは神の宮を持ち、エポデとテラフィムを作り、息子の一人を祭司に任命します。本文は、そのころイスラエルには王がなく、おのおの自分の目に正しいと見えることを行っていたと記します。
雇われたレビ人
士師記17章7-13節ユダのベツレヘムの若いレビ人が、住む場所を探してミカの家に来ました。ミカは年に銀十枚と衣服と食事で、彼を自分の父また祭司にします。彼を任職したあと、ミカはレビ人を祭司にしたので、主が自分を幸せにしてくださると確信しました。
ダンの偵察隊
士師記18章1-7節ダン部族は住む地を探していました。五人の偵察者はミカの家の近くで夜を過ごし、若いレビ人の声に気づきます。旅のために神にうかがってほしいと頼むと、彼は安心して行きなさいと答えました。彼らはやがて、静かで孤立した町ライシュを見つけます。
偶像と祭司の略奪
士師記18章13-21節武装したダン人六百人がミカの家を通りました。五人は彫像、エポデ、テラフィム、鋳像を取り、レビ人に、一人の家の祭司より部族全体の祭司になるほうがよいと勧めます。祭司は喜んで、礼拝の道具を携えて彼らについて行きました。
私に何が残っているのか
士師記18章22-31節ミカは隣人たちとダン人を追いかけ、自分の作った神々と祭司を奪われたと訴えます。脅されると家へ戻りました。ダン人はライシュを滅ぼして再建し、ダンと名づけ、ミカの彫像を立てます。その祭司はゲルショムの子ヨナタンとその子らでした。
エフライムのミカから学ぶこと
- 自分の考えで作り上げた礼拝は、たとえ善意からでも神を喜ばせません。
- 宗教的な物や報酬を与えた働き人に囲まれても、神の恵みを買い取ることはできません。
- おのおのが自分の目に正しいと見えることを行うとき、民の霊的な生活は急速に衰えます。
- 人が作った神々は奪い去られることがありますが、生ける神は奪われることがありません。
- 名誉や報酬に引かれた奉仕者は、誓った持ち場を離れてしまうことがあります。
鍵となる聖句
そのころイスラエルには王がなく、おのおの自分の目に正しいと見えることを行っていました。この句はミカの物語を要約し、士師記の終わりまで繰り返されます。
ミカは、レビ人を祭司にしたので主が自分を幸せにしてくださると言いました。彼は律法に背きながら、宗教的な取り決めが祝福を決めると考えています。
神は彫像を作ることを禁じておられました。ミカと母は主をあがめるつもりで、この戒めに真っ向から背いています。
ミカは、自分が作った神々と祭司を奪われ、私に何が残っているのかと嘆きます。物に頼る宗教の空しさが表れています。
エフライムのミカについての説教
よくある質問
ミカの物語はなぜ聖書にあるのですか。
士師の時代に、権威と御言葉への従順が失われた結果どうなるかを示すためです。ミカは主の名を偶像と自分で作った祭司職に混ぜました。この記事はダン部族の偶像の聖所の起源も説明しており、自分の好みで作った宗教への警告となっています。
ミカが雇ったレビ人はだれでしたか。
住む場所を探していたユダのベツレヘムの若いレビ人です。ミカは彼を祭司として雇い、のちにダン人が彼を連れて行きました。士師記18章30節はダン人の祭司としてゲルショムの子ヨナタンとその子らを挙げ、同一人物と見る人は多いのですが、本文は明言していません。
ミカの物語は聖書のどこにありますか。
ミカの物語は士師記17章と18章にあります。17章は偶像の設置とレビ人の雇用を、18章はダン部族によるそれらの略奪とダンの町の建設を語ります。このミカは預言者ミカとは別人です。