要約
ゲハジは、イスラエルの王たちの時代に預言者エリシャに仕えたしもべです。シュネムの女を呼び、彼女に子がいないことに気づき、エリシャの杖を死んだ子の顔に置きに行きました。しかしナアマンがいやされた後、預言者が断った銀を策略で取りに走り、主人にも嘘をつきます。ナアマンのツァラアトが彼の身に移りました。貪欲と偽りへの警告として記憶される人物です。
ゲハジという名前の意味
ゲハジはヘブル語の名前で、意味は定かではありません。「幻の谷」という意味に結びつける説もありますが、議論が続いています。聖書は名前の意味を説明せず、神の人エリシャのしもべとして彼を紹介します(列王記下5章20節)。
ゲハジの生涯
シュネムの女のもとで
列王記下4章8-17節エリシャがシュネムの女の用意した屋上の部屋に泊まったとき、彼女を呼びに行ったのはゲハジでした。エリシャが礼をしたいと言うと、ゲハジは彼女に子がなく夫が年老いていると指摘します。エリシャは翌年の男の子の誕生を告げ、約束は実現しました。
子の上に置かれた杖
列王記下4章25-37節子が死ぬと、シュネムの女はエリシャのもとへ走ります。ゲハジは彼女を押しのけようとしますが、エリシャが止めました。ゲハジは杖を子の顔に置きますが、声も反応もありません。祈ったエリシャ自身が子を生き返らせ、母に返しました。
ナアマンのいやしと預言者の拒否
列王記下5章1-19節アラムの軍の長ナアマンは、ヨルダン川に七度身を浸してツァラアトがいやされ、イスラエルにしか神はいないと告白して贈り物を差し出します。エリシャは主は生きておられると言って固く断り、ナアマンの強い願いにも応じず、平安のうちに送り出しました。
ナアマンを追いかけて
列王記下5章20-24節ゲハジは、主人がこのアラム人に甘すぎたと考えます。ナアマンを追いかけ、預言者の仲間の若者が二人来たと偽って、銀一タラントと着物二着を求めます。ナアマンは喜んで二タラントを与え、ゲハジはそれを家に隠して従者を帰しました。
偽りとツァラアト
列王記下5章25-27節エリシャの前で、ゲハジはどこへも行かなかったと否定します。しかし預言者は霊の目ですべてを見ており、銀や着物、オリーブ畑やぶどう畑を受け取る時だったのかと問いました。ナアマンのツァラアトが彼と子孫に移り、ゲハジは雪のように白くなって出て行きました。
王の前の証人
列王記下8章1-6節後に、イスラエルの王はゲハジにエリシャの行った大きなわざを語らせます。死人を生き返らせた話をしているちょうどその時、シュネムの女が家と畑を訴えに入って来ます。ゲハジが彼女を王に示し、すべてが返されました。この場面がツァラアトの前か後かは、聖書に書かれていません。
ゲハジから学ぶこと
- 神が無償で与えてくださったものは、売り物にしてはいけません。奉仕や受けた恵みから利益を得ようとすることを避けましょう。
- 神の人のすぐそばで生きていても、心は別のものを追いかけることがあります。近くにいることは、忠実であることの代わりにはなりません。
- 罪を隠すための嘘は、罪を重くします。神の前に隠せるものはなく、言い訳よりも告白された真実のほうが価値があります。
- 罪の結果は自分ひとりにとどまりません。自分の選びの実を、後に続く人が負うことを心に留めましょう。
鍵となる聖句
ゲハジについての説教
よくある質問
なぜゲハジはツァラアトに打たれたのですか。
エリシャが断った銀と着物を、ナアマンを追いかけて策略で手に入れ、主人に嘘をついたからです。エリシャは、今は金銭や財産を受け取る時ではないと問いただし、ナアマンのツァラアトが彼と子孫に永久に移ると告げました(列王記下5章27節)。罪は貪欲と偽りの二つでした。
ゲハジという名前にはどんな意味がありますか。
このヘブル語の名前の正確な意味は分かっていません。聖書辞典には「幻の谷」などの説がありますが、一致した見解はありません。聖書は名前の意味を説明せず、神の人エリシャのしもべという役割でゲハジを示しています(列王記下4章12節、5章20節)。
ゲハジの物語は聖書のどこにありますか。
ゲハジは列王記下に登場します。4章ではシュネムの女とその子のそばに、5章ではナアマンのいやしの記事の中でツァラアトに打たれる場面に、8章1-6節では王にエリシャの大きなわざを語る場面にいます。