要約
聖書には、ハゾルを治めたヤビンという名のカナン人の王が二人登場します。一人目はヨシュアの時代に北の大連合軍を集めてイスラエルに挑み、メロムの水のほとりで敗れ、ハゾルが攻め取られたとき剣で打たれました。二人目は士師の時代に、九百両の鉄の戦車でイスラエルを二十年間圧迫し、神がデボラとバラクによって彼をへりくだらせました。
ハゾルの王ヤビンという名前の意味
ヤビンという名は、一般に悟る、見分けるを意味するヘブル語の動詞と結びつけられています。ハゾルの二人の王がこの名を持つため、王朝名だと考える人もいますが、聖書はそれを述べていません。
ハゾルの王ヤビンの生涯
北の連合軍
ヨシュア記11章1-5節最初のヤビンは、ハゾルの王としてイスラエルの勝利を聞き、北の王たちや多くのカナンの民に使者を送りました。その軍勢は海辺の砂のように数え切れず、馬と戦車も非常に多く、メロムの水のほとりに集まって陣を張りました。
彼らを恐れるな
ヨシュア記11章6-9節主はヨシュアに、恐れるな、あすの今ごろ彼らをみなイスラエルの前に打ち殺されたものとして渡すと告げられました。ヨシュアは不意にメロムの水のほとりで彼らを襲い、シドンまで追撃します。主の命じられたとおり、馬の足の筋を切り、戦車を火で焼きました。
ハゾルの陥落
ヨシュア記11章10-15節ヨシュアは、かつてこれらの王国すべての頭だったハゾルを取り、その王を剣で打ちました。町は聖絶されて火で焼かれ、これはイスラエルが焼いた丘の上の町の中で唯一のものです。ヨシュアは、主がモーセに命じられたことをすべて実行しました。
もう一人のヤビンの圧迫
士師記4章1-3節ずっとのち、エフデの死後、イスラエルは再び主の目の前に悪を行いました。主は彼らを、ハゾルで治めるカナンの王ヤビンの手に売り渡されます。その軍の長はシセラでした。この王は九百両の鉄の戦車を持ち、二十年間イスラエルを厳しく圧迫しました。
デボラとバラクの勝利
士師記4章4-17節民が主に叫ぶと、女預言者でさばき人のデボラはバラクに、一万人を率いてタボル山に上るよう命じました。主はキション川のほとりでシセラとその戦車と全軍を混乱に陥れます。シセラはヤエルの天幕へ徒歩で逃げました。ヤビンがヘベルの家と和平を結んでいたからです。
へりくだらされたヤビン
士師記4章23-24節その日、神はカナンの王ヤビンをイスラエルの子らの前でへりくだらせられました。イスラエルの手はますますヤビンの上に重くなり、ついに彼を滅ぼします。のちに詩篇83篇は、キション川でのシセラとヤビンを、神のさばきの例として思い起こしています。
ハゾルの王ヤビンから学ぶこと
- どれほど大きな人間の連合軍も、神のご計画に逆らうことはできません。
- 馬と戦車が数多く並ぶときにも、神は御自分の民に恐れるなと語られます。
- イスラエルが主の目に悪を行うとき、民は再び圧迫の下に落ちます。不忠実には結果があります。
- 民が主に叫ぶとき、神は救助者を起こし、圧迫する者をへりくだらせられます。
鍵となる聖句
ヤビンが集めた大軍を前にしても、勝利の根拠は恐れるなと告げる神の約束にあります。主はあすのうちに彼らを渡すと語られました。
二人目のヤビンの九百両の鉄の戦車は無敵に見えました。民が主に叫ぶまで、イスラエルは二十年間その厳しい圧迫を受けました。
聖書はまず、神がヤビンをへりくだらせられたと記し、そのあとでイスラエルの手について語ります。勝利は第一に神に帰されています。
詩人はミデヤン、シセラ、キション川でのヤビンに対するように彼らをしてくださいと祈り、ヤビンの敗北を神の力の記憶としています。
ハゾルの王ヤビンについての説教
よくある質問
聖書にヤビンという王は一人ですか、二人ですか。
本文は二つの別々の治世を描いています。ヨシュア記11章のヤビンは、ハゾルが焼かれたとき剣で打たれました。士師記4章の、ハゾルで治めたカナンの王ヤビンは、エフデの死後ずっとのちの人で、イスラエルを二十年圧迫しました。つまり別の二人の王です。
ヤビンという名にはどんな意味がありますか。
ヤビンは、一般に悟る、見分けるを意味するヘブル語の動詞と結びつけられます。異なる時代のハゾルの二人の王が同じ名なので、王朝名だと考える人もいますが、聖書はそのことも名の意味も述べていません。
ヤビンの物語は聖書のどこにありますか。
最初のヤビンはヨシュア記11章1-15節に登場し、倒された王の一覧にあるハゾルの王は12章19節にあります。二人目は士師記4章の中心にいて、5章のデボラとバラクの歌がこの勝利をたたえます。詩篇83篇も彼の敗北を思い起こしています。