聖書の人物 アンデロニコとユニアス

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

アンデロニコとユニアスは、使徒パウロがローマ人への手紙の終わりで挨拶を送る二人のクリスチャンです。一世紀半ば、パウロは彼らを同族であり、共に投獄された仲間であり、使徒たちの間で評判がよく、自分より先にキリストを信じた人々だと紹介します。聖書が語るのはこれだけです。長く試された信仰の歩みと、福音のために共に苦しんだ者へのパウロの感謝が心に残ります。

アンデロニコとユニアスという名前の意味

アンデロニコはギリシア語の名で、「人」と「勝利」を表す言葉を合わせたものと理解されるのが一般的です。もう一つの名は、ギリシア語の形から男性名ユニアスとも女性名ユニアとも読め、議論が続いています。口語訳聖書はユニアスと訳しています(ローマ人への手紙16章7節)。

アンデロニコとユニアスの生涯

  1. 名前で挨拶される教会

    ローマ人への手紙16章1-6節

    ローマ人への手紙の終わりで、パウロはフィベを推薦し、続けて多くの信者に挨拶を送ります。自分のいのちのために首を差し出したプリスカとアクラ、その家の教会、エパネト、労苦したマリヤなどです。パウロは教会を名もない群衆としてではなく、一人ひとりの歩みと奉仕を知る人々として見ていました。

  2. 同族であり獄中の仲間

    ローマ人への手紙16章7節

    パウロは「わたしの同族であって、わたしと一緒に投獄されたことのあるアンデロニコとユニアスとに、よろしく」と書きます。「同族」は家族を指すことも、同じユダヤ人を指すこともあります。聖書はどの投獄かを記しませんが、パウロは多くの投獄を経験したと述べています(コリント人への手紙第二11章23節)。

  3. 使徒たちの間で評判がよい

    ローマ人への手紙16章7節

    パウロは、彼らが「使徒たちの間で評判がよく」と加えます。この言い方は二通りに理解されます。彼ら自身が広い意味での使徒、つまり遣わされた宣教者の一人に数えられていたという理解と、使徒たちによく知られ、高く評価されていたという理解です。どちらでも、忠実な僕としての評判が確かなものだったことは変わりません。

  4. パウロより先にキリストを信じた

    ローマ人への手紙16章7節

    最後に、彼らは「わたしよりも先にキリストを信じた人々」でした。つまり、サウロがダマスコへの途上で回心する前から信仰を持っていたことになります。かつて教会を迫害したパウロは、使徒として召されていながら、自分より信仰の先輩である人々を敬意をもって迎えています。

アンデロニコとユニアスから学ぶこと

  • 神は、聖書にわずかな言葉しか残されていない僕たちの忠実さを見ておられ、尊んでくださる。
  • 福音のために共に苦しむことは、信者の間に深い兄弟のきずなを生む。
  • 神の偉大な僕は、自分より先に信仰に歩んだ人々を謙遜に認める。
  • 霊的な良い評判は、長い年月の試された忠実さによって築かれる。

鍵となる聖句

ローマ人への手紙16章7節

アンデロニコとユニアスに触れる唯一の節です。パウロは一文で、同族のつながり、共に受けた投獄、使徒たちの間での評判、自分より早い信仰の歩みを言い表しています。

ヘブル人への手紙13章7節

神の言を語った指導者たちを思い起こし、その信仰にならうようにとの勧めです。パウロが先に信じた人々を敬う姿も、これに通じています。

よくある質問

ユニアスは男性ですか、女性ですか。

ローマ人への手紙16章7節のギリシア語は、男性名ユニアスとも女性名ユニアとも読めます。専門家の間でも議論が続いています。アンデロニコとユニアを夫婦と見る人もいますが、聖書はそのようには述べていません。口語訳聖書はユニアスの形をとっています。

アンデロニコとユニアスは使徒でしたか。

パウロは、彼らが使徒たちの間で評判がよかったと述べます。十二弟子とは別の、広い意味で遣わされた者として使徒の中に数えられていた、あるいは使徒たちに高く評価されていたと理解できます。本文は両方の読みを許しており、何より彼らの忠実さが認められていたことを伝えます。

アンデロニコとユニアスは聖書のどこに出てきますか。

二人の名が出てくるのは、ローマ人への手紙16章7節だけです。パウロがこの手紙を結ぶ長い挨拶の一覧の中にあります。16章全体を読むと、パウロが知り、その奉仕に感謝していた男女の多様さを見ることができます。

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