要約
エフタはギレアデびとで、強い勇士でしたが遊女の子で、兄弟たちに追い出されました。トブの地で、仕事のない者たちと共に暮らします。アンモンがイスラエルを攻めると、ギレアデの長老たちが彼を呼び戻して大将としました。交渉ののち、戦いの前に誓願を立てます。勝って帰ると、ひとり子の娘が迎えに出て、彼は誓願を果たしました。六年間士師を務めます。退けられた者への神の真実と、軽率な誓いの危うさが心に残ります。
エフタという名前の意味
エフタの名は、一般に、開くという意味のヘブル語の動詞と結びつけて理解され、彼が開く、あるいは解放するという意味に解されることが多いです。聖書はこの名を説明していません。ヘブル人への手紙は、信仰の証人たちの中にエフタの名を挙げています(ヘブル人への手紙11章32節)。
エフタの生涯
追い出された勇士
士師記11章1-3節ギレアデびとエフタは強い勇士でしたが、遊女の子でした。成長した異母兄弟たちは、あなたはほかの女の産んだ子だから父の家を継げないと言って彼を追い出します。彼はトブの地へ逃げ、やくざ者たちが集まってきて、彼と一緒に略奪に出かけるようになりました。
大将として呼び戻される
士師記11章4-11節アンモンの人々がイスラエルと戦うことになると、ギレアデの長老たちはエフタを迎えに行きます。彼は、あなたがたはわたしを憎んで追い出したではないかと言いました。アンモンと戦うなら、ギレアデの住民のかしらにすると約束されます。民は彼を立て、エフタはミヅパで主の前に言葉を述べました。
アンモンの王への使者
士師記11章12-28節戦う前に、エフタはアンモンの王に使者を送ります。エジプトを出てからのイスラエルの歩みを語り、アンモンの地は取っていないと示し、審判者である主がどちらが正しいかをさばいてくださるようにと求めます。しかし王は聞き入れず、衝突は避けられなくなりました。
誓願と勝利
士師記11章29-40節主の霊がエフタに臨み、彼は戦いに出る前に神へ誓願を立てます。アンモンの人々を打ち破って、ミヅパに帰ると、ひとり子の娘が鼓を持ち、舞い踊って迎えに出ました。彼は衣を裂きます。娘は誓いを守るよう励まし、二か月の猶予を願い、その後エフタは誓願を果たしました。
エフライムとの争いと最期
士師記12章1-7節エフライムの人々は、戦いに自分たちを呼ばなかったとエフタを責めます。内戦が起こり、ギレアデの人々はヨルダンの渡し場を押さえました。エフタは六年間イスラエルをさばいたあと死に、ギレアデの町のひとつに葬られました。
エフタから学ぶこと
- 退けられたことは、あなたが何者であるかを決めません。神は追い出された子を、解放者にもできます。
- 神の前での言葉を慎みましょう。軽率に立てた誓願は、大きな代価を払わせることがあります。
- 人々から軽んじられる者を集め、育てましょう。エフタがトブの地でしたように。
- 神と取り引きするより、まず神の導きを求めてから動きましょう。
- 内輪の争いを和らげる知恵を持ちましょう。さもなければ、勝利は分裂に変わります。
鍵となる聖句
ギレアデびとエフタは強い勇士でしたが、遊女の子でした。聖書は初めから、彼の力と出生との対比を示します。それが拒絶を招いたのです。
エフタは娘を見て衣を裂き、言います。「わたしが主に誓ったのだから改めることはできないのだ」。この節は、軽率に与えた言葉の重さを示しています。
ヘブル人への手紙は、エフタをギデオン、バラク、サムソン、ダビデ、サムエルと並べて信仰の人に数えます。弱さがあっても、神が彼を解放者として用いられた事実は消えません。
エフタについての説教
よくある質問
聖書のエフタとはどんな人ですか。
エフタはギレアデびとの勇士で、遊女の子として兄弟たちに追い出されました。ギレアデの長老たちに呼び戻されて大将となり、アンモンに勝ちます。戦いの前に立てた誓願のため、ひとり子の娘が迎えに出ました。六年間士師を務めました。
エフタという名前の意味は何ですか。
エフタの名は、一般に、開くという意味のヘブル語の動詞と結びつけて理解され、彼が開く、あるいは解放するという意味に解されます。聖書は説明していないので、慎重な読み方です。ヘブル人への手紙11章32節にも名が挙げられています。
エフタの物語は聖書のどこにありますか。
エフタの物語は士師記の11章と12章にあります。11章では追放、帰還、勝利、誓願が語られ、12章ではエフライムとの争いと士師としての年数が記されます。ヘブル人への手紙11章32節にも名が見えます。