要約
ハマンはペルシャ帝国でアハシュエロス王に仕えた高官です。エステル記は彼をアガグ人ハメダタの子、ユダヤ人の敵として紹介します。モルデカイがひざをかがめないことに怒り、ユダヤ民族を滅ぼす詔書を手に入れました。しかし酒宴でエステルに告発され、モルデカイのために立てた木に自分がかけられます。高ぶりの末路と、民に対する神の真実が心に残ります。
ハマンという名前の意味
ハマンという名の由来と意味は定かではなく、聖書も説明していません。エステル記は彼をアガグ人ハメダタの子とし(エステル記3章1節)、伝統的にアマレクの王アガグと結びつけられてきました。ただしこれは古い読み方であって、確実なことではありません。
ハマンの生涯
他の者の上に立てられた大臣
エステル記3章1-2節アハシュエロス王はハマンを重く用い、その席をすべての大臣の上に置きました。王の門にいる家来たちは、王の命令によりハマンにひざをかがめて敬礼しなければなりません。ハマンは国の頂点に立ち、すべての人に敬われる者となりました。
傷つけられた高ぶり
エステル記3章5-11節モルデカイがひざをかがめないのを見て、ハマンは怒りに満ちます。一人を撃つだけでは気がすまず、モルデカイの民をことごとく滅ぼそうとしました。彼はユダヤ人を王に訴え、銀一万タラントを約束して、王の指輪を受け取ります。
酒宴と五十キュビトの木
エステル記5章9-14節エステルが王と共に開いた酒宴に招かれ、ハマンは喜んで出てきます。しかし王の門にいるモルデカイを見て激しく怒りました。友人たちに富と栄誉を語ったあと、モルデカイがいる限りすべて無意味だと打ち明けます。妻ゼレシュは高さ五十キュビトの木を立てるよう勧めました。
自分のために望んだ栄誉
エステル記6章4-13節王はハマンに、栄誉を与えたい人にはどうすべきかと尋ねます。自分のことだと思い込んだハマンは、王の衣と馬、町の中の行列を述べました。王はそのとおりモルデカイにするよう命じます。ハマンは言われたとおりにしたあと、頭をおおって悲しみのうちに家へ帰りました。
王の前で告発される
エステル記7章1-10節二日目の酒宴で、王妃エステルは自分の命と民の命を求めます。自分たちは売られて滅ぼされようとしていると訴えました。王が企てた者を問うと、彼女は、その敵はこの悪いハマンですと答えます。ハマンは恐れおののき、モルデカイのために備えられた木にかけられました。
ハマンから学ぶこと
- 傷つけられた高ぶりは、受けた侮辱よりはるかに大きな憎しみの計画へと人を押しやります。
- 富や栄誉は、恨みに蝕まれた心を満たしてはくれません。
- 人のために穴を掘る者は、自分がそこに落ちるおそれがあります。
- 敵がすべての力を握っているように見えても、神はご自分の民を守られます。
- 自分のために欲しがるものは、一瞬で取り去られることがあります。
鍵となる聖句
王の家来はみなハマンにひざをかがめましたが、モルデカイだけは違いました。神にささげるべき栄誉を求める人と、それを拒む人の対立が、この節で始まります。
ハマンは、王の門にモルデカイが座っているのを見る限り、持っているすべてが無意味だと認めます。たった一人の拒否が、高ぶる心の喜びを台なしにするのです。
エステルは敵を名指しします。「そのあだ、その敵はこの悪いハマンです」。隠れた企てが王の前で明るみに出て、ハマンの運命は決まります。
ハマンについての説教
よくある質問
聖書のハマンとはどんな人ですか。
ハマンはアハシュエロス王に仕えた高官で、アガグ人ハメダタの子です。モルデカイがひざをかがめないことに怒り、帝国内のユダヤ人を滅ぼす詔書を得ました。エステルに王の前で告発され、モルデカイのために備えた木にかけられます。
ハマンという名前の意味は何ですか。
ハマンという名の意味は定かではなく、聖書も説明していません。彼はアガグ人ハメダタの子とされ(エステル記3章1節)、アマレク人の王アガグと結びつけられてきました。この読み方は古くからありますが、解釈の域を出ません。
ハマンの物語は聖書のどこにありますか。
ハマンの物語はエステル記にあります。3章で高く用いられて詔書を出させ、5章でモルデカイのための木を用意し、6章でモルデカイに栄誉を与えることになり、7章で木にかけられます。