要約
ベオルの子バラムは、ペトルの占い師で、モアブの王バラクにイスラエルをのろうよう招かれました。道中、ろばが主の使を見て、神が口を開かれたためバラムに語りかけます。バラムは約束された報酬があるにもかかわらず、イスラエルを三度祝福し、ヤコブから出る星を告げます。新約聖書は彼の貪欲と悪い手本を戒めます。民を祝福される神の自由と、分かれた心の危うさが心に残ります。
バラムという名前の意味
バラムという名の意味は定かではなく、聖書も説明していません。民数記は彼を、ベオルの子で、河のほとりのペトルの出身であり、その民の子らの国の人と紹介します(民数記22章5節)。特定の意味と結びつける読み方は、いずれも仮説にとどまります。
バラムの生涯
バラクの招き
民数記22章1-20節イスラエルはモアブの平野に宿営しました。恐れたモアブの王バラクは、この民をのろわせようとバラムを招きます。神は初め、行ってはならないと言われました。バラムは、家に満ちる金銀を与えられても主の言葉は越えられないと言います。のちに神は、告げることだけを行う条件で出発を許されました。
ろばと主の使
民数記22章21-35節バラムは出発します。神は怒り、主の使が抜き身のつるぎを手に道に立ちふさがりました。ろばはそれを見て三度避けましたが、バラムはろばを打ちます。主がろばの口を開き、次にバラムの目を開かれ、彼は罪を認めました。使は、行ってよいが、告げることだけを述べるよう命じます。
最初の二つの託宣
民数記23章1-24節バラクは七つの祭壇を築きますが、主はバラムの口に言葉を授けられました。のろうどころか、神ののろわない者をどうしてのろえようかと問います。神は偽ることなく、ヤコブに不義は見えないと語りました。二度目の試みも、新たな祝福に終わります。
祝福と預言
民数記24章1-25節バラムは、イスラエルが部族ごとに宿営しているのを見ると、神の霊が彼に臨みました。ヤコブの天幕の麗しさをたたえ、あなたを祝福する者は祝福され、のろう者はのろわれると語ります。怒ったバラクは報酬も与えず彼を帰らせます。バラムはなお、ヤコブから出る星を告げて故郷へ戻りました。
バラムから学ぶこと
- 神は買収されません。神の民への祝福は、占い師にも金銭にも左右されません。
- 自分の野心のために神を利用してはいけません。バラムは正しいことを語りながら、心は分かれていました。
- 神は思いがけない手段、ろばをさえ用いて、ご自分のしもべを正されます。
- 神が祝福されたものを、だれものろうことはできません。
- 聖書は、不義の報酬を愛したバラムの道を警告しています。
鍵となる聖句
バラムについての説教
よくある質問
聖書のバラムとはどんな人ですか。
ベオルの子バラムはペトルの占い師です。モアブの王バラクは、イスラエルをのろわせようと彼を招きました。神はろばの声を用いてまで彼を止め、バラムはイスラエルを三度祝福します。新約聖書は、報酬を愛した彼の態度を戒めています。
バラムという名前の意味は何ですか。
バラムの名の意味は定かではなく、聖書も説明していません。のみ込む、あるいは食い尽くすといった意味との結びつけも提案されていますが、仮説にとどまります。聖書はベオルの子でペトルの人とだけ記します(民数記22章5節)。
バラムの物語は聖書のどこにありますか。
バラムの物語は民数記22章から24章にあります。そのあと民数記31章16節、ペテロの第二の手紙2章15節、ユダの手紙11節、黙示録2章14節でも言及されています。