聖書 — 口語訳 (1955)
申命記 26
概要
申命記26章は、約束の地に入ろうとする民に、二つの行いを命じます。一つは初物のささげものです。イスラエル人は、最初の実りを入れたかごを聖所に持って行き、エジプトでの圧迫から解放までの民の歴史を語ります。もう一つは、三年目の十分の一をささげるときの宣言です。それはレビ人、寄留者、孤児、やもめに与えられます。章は、主と民との相互の約束で終わります。主は彼らの神となり、彼らは主の戒めを守るのです。
この章の4つの区分
1あなたの神、主が嗣業として賜わる国にはいって、それを所有し、そこに住む時は、
2あなたの神、主が賜わる国にできる、地のすべての実の初物を取ってかごに入れ、あなたの神、主がその名を置くために選ばれる所へ携えて行かなければならない。
3そしてその時の祭司の所へ行って彼に言わなければならない、『きょう、あなたの神、主にわたしは申します。主がわれわれに与えると先祖たちに誓われた国に、わたしははいることができました』。
4そのとき祭司はあなたの手からそのかごを受け取ってあなたの神、主の祭壇の前に置かなければならない。
5そして、あなたはあなたの神、主の前に述べて言わなければならない、『わたしの先祖は、さすらいの一アラムびとでありましたが、わずかの人を連れてエジプトへ下って行って、その所に寄留し、ついにそこで大きく、強い、人数の多い国民になりました。
6ところがエジプトびとはわれわれをしえたげ、また悩まして、つらい労役を負わせましたが、
7われわれが先祖たちの神、主に叫んだので、主はわれわれの声を聞き、われわれの悩みと、骨折りと、しえたげとを顧み、
8主は強い手と、伸べた腕と、大いなる恐るべき事と、しるしと、不思議とをもって、われわれをエジプトから導き出し、
9われわれをこの所へ連れてきて、乳と蜜の流れるこの地をわれわれに賜わりました。
10主よ、ごらんください。あなたがわたしに賜わった地の実の初物を、いま携えてきました』。そしてあなたはそれをあなたの神、主の前に置いて、あなたの神、主の前に礼拝し、
11あなたの神、主があなたとあなたの家とに賜わったすべての良い物をもって、レビびとおよびあなたのなかにいる寄留の他国人と共に喜び楽しまなければならない。
12第三年すなわち十分の一を納める年に、あなたがすべての産物の十分の一を納め終って、それをレビびとと寄留の他国人と孤児と寡婦とに与え、町のうちで彼らに飽きるほど食べさせた時、
13あなたの神、主の前で言わなければならない、『わたしはその聖なる物を家から取り出し、またレビびとと寄留の他国人と孤児と寡婦とにそれを与え、すべてあなたが命じられた命令のとおりにいたしました。わたしはあなたの命令にそむかず、またそれを忘れませんでした。
14わたしはその聖なる物を喪のうちで食べたことがなく、また汚れた身でそれを取り出したことがなく、また死人にそれを供えたことがありませんでした。わたしはわたしの神、主の声に聞き従い、すべてあなたがわたしに命じられたとおりにいたしました。
15あなたの聖なるすみかである天からみそなわして、あなたの民イスラエルと、あなたがわれわれに与えられた地とを祝福してください。これはあなたがわれわれの先祖に誓われた乳と蜜の流れる地です』。
16きょう、あなたの神、主はこれらの定めと、おきてとを行うことをあなたに命じられる。それゆえ、あなたは心をつくし、精神をつくしてそれを守り行わなければならない。
17きょう、あなたは主をあなたの神とし、かつその道に歩み、定めと、戒めと、おきてとを守り、その声に聞き従うことを明言した。
18そして、主は先に約束されたように、きょう、あなたを自分の宝の民とされること、また、あなたがそのすべての命令を守るべきことを明言された。
19主は誉と良き名と栄えとをあなたに与えて、主の造られたすべての国民にまさるものとされるであろう。あなたは主が言われたように、あなたの神、主の聖なる民となるであろう」。
鍵となる聖句
あなたの神、主が賜わる国にできる、地のすべての実の初物を取ってかごに入れ、あなたの神、主がその名を置くために選ばれる所へ携えて行かなければならない。
イスラエル人は、土地の最初の実りをささげます。すべてを刈り入れる前にまず与えることは、信頼と感謝の行いです。
そして、あなたはあなたの神、主の前に述べて言わなければならない、『わたしの先祖は、さすらいの一アラムびとでありましたが、わずかの人を連れてエジプトへ下って行って、その所に寄留し、ついにそこで大きく、強い、人数の多い国民になりました。 ところがエジプトびとはわれわれをしえたげ、また悩まして、つらい労役を負わせましたが、 われわれが先祖たちの神、主に叫んだので、主はわれわれの声を聞き、われわれの悩みと、骨折りと、しえたげとを顧み、 主は強い手と、伸べた腕と、大いなる恐るべき事と、しるしと、不思議とをもって、われわれをエジプトから導き出し、 われわれをこの所へ連れてきて、乳と蜜の流れるこの地をわれわれに賜わりました。
かごを差し出しながら、イスラエル人は自分の民の歴史を語ります。さすらう民、苦しめられた民、神に救い出された民。ささげものは、神がなさったことを思い起こすところから生まれます。
第三年すなわち十分の一を納める年に、あなたがすべての産物の十分の一を納め終って、それをレビびとと寄留の他国人と孤児と寡婦とに与え、町のうちで彼らに飽きるほど食べさせた時、 あなたの神、主の前で言わなければならない、『わたしはその聖なる物を家から取り出し、またレビびとと寄留の他国人と孤児と寡婦とにそれを与え、すべてあなたが命じられた命令のとおりにいたしました。わたしはあなたの命令にそむかず、またそれを忘れませんでした。
三年目の十分の一は、レビ人、寄留者、孤児、やもめに渡されます。ささげる人は、自分が神の命令に従って行ったことを、神の前で宣言します。
きょう、あなたは主をあなたの神とし、かつその道に歩み、定めと、戒めと、おきてとを守り、その声に聞き従うことを明言した。 そして、主は先に約束されたように、きょう、あなたを自分の宝の民とされること、また、あなたがそのすべての命令を守るべきことを明言された。
双方が相手に対して約束します。民は神に従うと約束し、神は彼らをご自分の民と認められます。この章は、契約の考えで閉じられます。
説教が語っていること
申命記26章についてよくある質問
申命記26章の初物とは何ですか
それは収穫の最初の実りで、イスラエル人がかごに入れて聖所に持って行くものです。このささげものは、土地とその実りが神から来たことを認めます。エジプトからの脱出と、地を与えられたことを思い起こす告白が伴います。
申命記26章は十分の一について何と言っていますか
12節から15節で、三年目の十分の一は、レビ人、寄留者、孤児、やもめに与えられ、彼らが食べて満ち足りるようにされます。ささげる人は、神の前で、自分が従ったことを宣言します。今日どう当てはめるかについてはクリスチャンの間でも議論がありますが、最も弱い人々への配慮は明らかです。
なぜイスラエル人は自分の民の歴史を語るのですか
かごを置く前に、彼は自分がどこから来たのかを思い起こします。さすらう父、エジプトでの圧迫、神への叫び、そして救い出し。この物語は、ささげものが神がすでになさったことへの応答であり、豊かさが刈り入れる人の腕前だけによるものではないことを示しています。
申命記 26を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。