聖書 — 口語訳 (1955)

詩篇 40

概要

詩篇40篇はダビデの詩篇で、二つの部分からなります。まず証しです。神は叫びを聞き、穴から引き上げ、口に新しい歌を授けてくださいました。ダビデは、神がいけにえよりも従順を望まれることを認め、神の真実を公に告げます。後半は苦難の叫びです。数えきれない災いに囲まれ、神に急いで助けに来てくださいと願います。

この章の4つの区分

  1. 1-5節穴から引き上げられ、新しい歌を
  2. 6-8節いけにえよりも神のみこころを行う
  3. 9-11節神の義とまことを告げ知らせる
  4. 12-17節助けを求める叫び:主は私を心にかけてくださる

1わたしは耐え忍んで主を待ち望んだ。主は耳を傾けて、わたしの叫びを聞かれた。

2主はわたしを滅びの穴から、泥の沼から引きあげて、わたしの足を岩の上におき、わたしの歩みをたしかにされた。

3主は新しい歌をわたしの口に授け、われらの神にささげるさんびの歌を わたしの口に授けられた。多くの人はこれを見て恐れ、かつ主に信頼するであろう。

4主をおのが頼みとする人、高ぶる者にたよらず、偽りの神に迷う者にたよらない人はさいわいである。

5わが神、主よ、あなたのくすしきみわざと、われらを思うみおもいとは多くて、くらべうるものはない。わたしはこれを語り述べようとしても 多くて数えることはできない。

6あなたはいけにえと供え物とを喜ばれない。あなたはわたしの耳を開かれた。あなたは燔祭と罪祭とを求められない。

7その時わたしは言った、「見よ、わたしはまいります。書の巻に、わたしのためにしるされています。

8わが神よ、わたしはみこころを行うことを喜びます。あなたのおきてはわたしの心のうちにあります」と。

9わたしは大いなる集会で、救についての喜びのおとずれを告げ示しました。見よ、わたしはくちびるを閉じませんでした。主よ、あなたはこれをご存じです。

10わたしはあなたの救を心のうちに隠しおかず、あなたのまことと救とを告げ示しました。わたしはあなたのいつくしみとまこととを 大いなる集会に隠しませんでした。

11主よ、あなたのあわれみをわたしに惜しまず、あなたのいつくしみとまこととをもって 常にわたしをお守りください。

12数えがたい災がわたしを囲み、わたしの不義がわたしに追い迫って、物見ることができないまでになりました。それはわたしの頭の毛よりも多く、わたしの心は消えうせるばかりになりました。

13主よ、みこころならばわたしをお救いください。主よ、すみやかにわたしをお助けください。

14わたしのいのちを奪おうと尋ね求める者どもを ことごとく恥じあわてさせてください。わたしのそこなわれることを願う者どもを うしろに退かせ、恥を負わせてください。

15わたしにむかって「あはぁ、あはぁ」と言う者どもを 自分の恥によって恐れおののかせてください。

16しかし、すべてあなたを尋ね求める者は あなたによって喜び楽しむように。あなたの救を愛する者は 常に「主は大いなるかな」ととなえるように。

17わたしは貧しく、かつ乏しい。しかし主はわたしをかえりみられます。あなたはわが助け、わが救主です。わが神よ、ためらわないでください。

鍵となる聖句

2節
主はわたしを滅びの穴から、泥の沼から引きあげて、わたしの足を岩の上におき、わたしの歩みをたしかにされた。

ダビデは自分の救いを、穴、泥、そして足が据えられた岩という具体的な姿で描きます。神は、彼をもといた場所に残されませんでした。

3節
主は新しい歌をわたしの口に授け、われらの神にささげるさんびの歌を わたしの口に授けられた。多くの人はこれを見て恐れ、かつ主に信頼するであろう。

神は口に新しい歌を授けてくださいます。救いは証しとなり、他の人々を信仰へ導きます。

7-8節
その時わたしは言った、「見よ、わたしはまいります。書の巻に、わたしのためにしるされています。 わが神よ、わたしはみこころを行うことを喜びます。あなたのおきてはわたしの心のうちにあります」と。

これらの節は、ダビデについて書かれた書の巻物を語ります。ヘブル人への手紙は、これを神のみこころを行うために来られたイエスに当てはめています。

17節
わたしは貧しく、かつ乏しい。しかし主はわたしをかえりみられます。あなたはわが助け、わが救主です。わが神よ、ためらわないでください。

ダビデは自分を貧しく乏しい者と呼びながら、主が自分を心にかけてくださると確信しています。この結びは、同じ詩篇の中で賛美と助けを求める願いが共にあり得ることを示しています。

説教が語っていること

詩篇40篇についてよくある質問

詩篇40篇はどういう意味ですか

詩篇40篇は、大きな試練を抜けた人の感謝と、再び助けを求める叫びを語ります。神は聞き、引き上げ、新しい歌を授け、しもべにいけにえ以上のもの、すなわち神のみこころを行う生き方を望まれます。賛美と願いは共にあることができます。

詩篇40篇は誰が書きましたか

表題は、これをダビデに帰し、指揮者に合わせるものとしています。ヘブル人への手紙は、7節から9節を、神のみこころを行うために来られたイエスについて引いています。そのためクリスチャンは、この詩篇をダビデの体験とキリストの体験の二つの層で読みます。

詩篇40篇はどのように祈り、味わえばよいですか

1節から3節で、神があなたを引き上げてくださったときを思い起こすことから始めましょう。次に8節を、神のみこころを行うという決意として読んでください。最後に17節で、足りないものを神にゆだね、あなたが神と神の答えに頼っていることを伝えて結びましょう。

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