はじめに
お正月は日本で最も大切な年中行事の一つです。1月1日の元日から三が日にかけて、家族が集まっておせち料理を囲み、年賀状で新年のあいさつを交わします。教会では、大晦日の年越し礼拝や元旦礼拝、新年最初の主日礼拝で、新しい一年を神にささげます。口語訳から選んだこの20の言葉は、五つのテーマに分かれています。年を神に委ねること、感謝、新しい恵み、一年の守りと導き、そして元旦礼拝や年賀状に添える祝福の言葉です。礼拝の聖句に、家族の祈りに、年賀状の一言に、自由にお使いください。
新しい年を神に委ねる
1. 詩篇90篇12節
「われらにおのが日を数えることを教えて、知恵の心を得させてください。」
詩篇90篇は、人の命のはかなさを見つめた祈りです。日を数えることを教えてくださいと願うのは、時間に追われるためではなく、与えられた一日一日を知恵をもって生きるためです。新しい年の最初に、今年の日々を神の前でていねいに数え直してみましょう。 詩篇90篇を全部読む.
2. 詩篇31篇15節
「わたしの時はあなたのみ手にあります。わたしをわたしの敵の手と、わたしを責め立てる者から救い出してください。」
詩人は敵に追われる中でも、わたしの時はあなたのみ手にあります、と祈りました。新しい年に何が起こるのか、私たちには分かりません。けれども一年の時間はすべて神のみ手の中にあります。元旦の朝、今年の予定も不安も、神の手にそっとお渡ししましょう。 詩篇31篇を全部読む.
3. 箴言16章9節
「人は心に自分の道を考え計る、しかし、その歩みを導く者は主である。」
新年には、今年の目標や計画を立てる人が多いでしょう。箴言は、人は心に自分の道を考え計るが、その歩みを導くのは主であると語ります。計画を立てることを否定するのではなく、その計画を主に差し出し、導きを求める姿勢を教えています。 箴言16章を全部読む.
4. マタイによる福音書6章34節
「だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。」
イエスは山上の説教で、あすのことを思いわずらうなと言われました。一年の計は元旦にありと言いますが、一年分の心配を今日抱える必要はありません。一日の苦労はその日一日で十分です。今日の分の恵みを信頼して、新しい年の第一歩を踏み出しましょう。 マタイによる福音書6章を全部読む.
一年のはじめに感謝する
5. 詩篇103篇2節
「わがたましいよ、主をほめよ。そのすべてのめぐみを心にとめよ。」
詩篇103篇は、わがたましいよ、主をほめよ、と自分自身に語りかけます。年の初めは、過ぎた一年を振り返る良い時です。健康、家族、仕事、出会いなど、神が与えてくださった恵みを一つずつ数えて、感謝の祈りにしましょう。 詩篇103篇を全部読む.
6. 詩篇107篇1節
「「主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と、」
詩篇は、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない、と歌います。年が変わっても、神のいつくしみは変わりません。おせち料理を囲む食卓で、この言葉を家族で声に出して読み、食前の祈りにしてみてはいかがでしょうか。 詩篇107篇を全部読む.
7. テサロニケ人への第一の手紙5章16-18節
「いつも喜んでいなさい。 絶えず祈りなさい。 すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。」
パウロは、いつも喜び、絶えず祈り、すべての事について感謝しなさいと勧めます。これが神の求めておられることだと語られています。新年の抱負として、今年は一日の終わりに感謝を一つ祈る、という小さな習慣を始めてみませんか。 テサロニケ人への第一の手紙5章を全部読む.
8. 詩篇65篇11節
「またその恵みをもって年の冠とされる。あなたの道にはあぶらがしたたる。」
詩篇65篇は収穫を感謝する歌です。神がその恵みをもって年の冠とされる、という表現は、新年にふさわしいものです。一年という時間そのものが、神の恵みの冠をかぶっているのです。これから始まる一年を、感謝をもって神から受け取りましょう。 詩篇65篇を全部読む.
新しい恵みに歩み出す
9. 哀歌3章22-23節
「主のいつくしみは絶えることがなく、そのあわれみは尽きることがない。 これは朝ごとに新しく、あなたの真実は大きい。」
哀歌は深い悲しみの中で書かれましたが、主のいつくしみは絶えることがなく、あわれみは尽きることがない、と告白します。それは朝ごとに新しいのです。元日の朝だけでなく、毎朝が神の新しい恵みの始まりです。去年の疲れを抱えたままでも、新しい朝を迎えられます。 哀歌3章を全部読む.
10. イザヤ書43章18-19節
「「あなたがたは、さきの事を思い出してはならない、また、いにしえのことを考えてはならない。 見よ、わたしは新しい事をなす。やがてそれは起る、あなたがたはそれを知らないのか。わたしは荒野に道を設け、さばくに川を流れさせる。」
バビロンから帰る民に、神は、さきの事を思い出してはならない、わたしは新しい事をなす、と語られました。去年の後悔やつらかった出来事に縛られ続けなくてよいのです。荒野に道を設け、さばくに川を流れさせる神が、今年も新しい道を開いてくださいます。 イザヤ書43章を全部読む.
11. コリント人への第二の手紙5章17節
「だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。」
キリストにあるならば、その人は新しく造られた者で、古いものは過ぎ去った、とパウロは宣言します。暦が新しくなるこの日に、信仰による新しさも思い起こしましょう。過去の罪や失敗で自分を縛る必要はありません。キリストにあって、あなたはすでに新しい人です。 コリント人への第二の手紙5章を全部読む.
12. 詩篇40篇3節
「主は新しい歌をわたしの口に授け、われらの神にささげるさんびの歌を わたしの口に授けられた。多くの人はこれを見て恐れ、かつ主に信頼するであろう。」
詩篇40篇は、主が新しい歌をわたしの口に授けられた、と告白します。新しい年の始まりは、新しい賛美を神にささげる時でもあります。つらい日々を通った後でも、神は口に新しい歌を与えてくださる方です。今年はどんな賛美をささげたいか、祈りながら思い巡らしましょう。 詩篇40篇を全部読む.
一年の守りと導きを祈る
13. 詩篇121篇7-8節
「主はあなたを守って、すべての災を免れさせ、またあなたの命を守られる。 主は今からとこしえに至るまで、あなたの出ると入るとを守られるであろう。」
主はあなたの出ると入るとを守られる、と詩篇は約束します。通勤、通学、旅行、帰省など、毎日の出入りのすべてを神が見守っておられるということです。今年一年の家族の出入りを神に守っていただくよう、元日に祈りましょう。 詩篇121篇を全部読む.
14. 箴言3章5-6節
「心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。 すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」
心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない、と箴言は教えます。進学、転職、結婚、介護など、今年の決断に迷う時も、すべての道で主を認めるなら、主が道をまっすぐにされます。一人で抱え込まず、祈りながら一歩ずつ進みましょう。 箴言3章を全部読む.
15. イザヤ書41章10節
「恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右の手をもって、あなたをささえる。」
恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる、と神は語られます。新しい年を前に、仕事や健康、家族への不安がよぎることもあるでしょう。この言葉は、神が強め、助け、支えてくださるという励ましです。不安な年の初めに、静かに繰り返し味わってください。 イザヤ書41章を全部読む.
16. 詩篇32篇8節
「わたしはあなたを教え、あなたの行くべき道を示し、わたしの目をあなたにとめて、さとすであろう。」
神は、あなたの行くべき道を示し、目をとめてさとす、と約束されます。神が導いてくださる方であることは、年の初めに大きな慰めとなります。今年の進路や決断のために、静かに神に尋ねる時間を持ち、祈りの中でその導きを待ち望みましょう。 詩篇32篇を全部読む.
元旦礼拝・年賀状に添える祝福の言葉
17. 民数記6章24-26節
「「願わくは主があなたを祝福し、あなたを守られるように。 願わくは主がみ顔をもってあなたを照し、あなたを恵まれるように。 願わくは主がみ顔をあなたに向け、あなたに平安を賜わるように」』。」
民数記のこの祝福は、今も多くの教会で礼拝の最後の祝祷に用いられています。守り、恵み、平安を祈るこの言葉は、年賀状にもふさわしいものです。新しい年、あなたの上に主の祝福があるようにと、大切な人に贈りましょう。 民数記6章を全部読む.
18. 詩篇118篇24節
「これは主が設けられた日であって、われらはこの日に喜び楽しむであろう。」
これは主が設けられた日であって、われらはこの日に喜び楽しむ、と詩篇は歌います。元旦の朝、新しい一日を神からの贈り物として受け取る喜びを表す言葉です。元旦礼拝の招きの言葉としてよく用いられ、家族で声をそろえて読むのにも向いています。 詩篇118篇を全部読む.
19. コロサイ人への手紙3章17節
「そして、あなたのすることはすべて、言葉によるとわざによるとを問わず、いっさい主イエスの名によってなし、彼によって父なる神に感謝しなさい。」
パウロは、言葉でも行いでも、すべて主イエスの名によってなし、神に感謝しなさいと教えます。仕事も家事も勉強も、一年の営みのすべてが礼拝になります。今年の生活の指針として、年賀状に書き添えたり、手帳の最初のページに書き留めたりしてください。 コロサイ人への手紙3章を全部読む.
20. 詩篇100篇4-5節
「感謝しつつ、その門に入り、ほめたたえつつ、その大庭に入れ。主に感謝し、そのみ名をほめまつれ。 主は恵みふかく、そのいつくしみはかぎりなく、そのまことはよろず代に及ぶからである。」
感謝しつつ、その門に入り、ほめたたえつつ、その大庭に入れ、と詩篇は呼びかけます。新年最初の礼拝に出かけるとき、この言葉がそのまま私たちの心の姿勢になります。主は恵みふかく、そのまことはよろず代に及びます。感謝をもって、新しい年の礼拝を始めましょう。 詩篇100篇を全部読む.
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よくある質問
お正月にクリスチャンはどのように過ごしますか。
教会によって違いますが、大晦日の夜に年越し礼拝を行い、元日の朝に元旦礼拝をささげる教会が多くあります。その後、家族でおせち料理を囲み、親族と過ごす家庭もたくさんあります。無理のない形で、一年の最初に神へ感謝と祈りをささげることが大切にされています。
年賀状に聖書の言葉を添えてもよいですか。
もちろんです。民数記6章24節から26節の祝福の言葉や、詩篇118篇24節のような短い言葉がよく選ばれます。相手がクリスチャンでない場合は、押しつけにならないよう一言添える程度にして、相手の幸せを願う気持ちを伝えましょう。
その年の聖句はどのように選べばよいですか。
一年を通して心に留めたい一節を、祈りながら選びます。この記事の中から今の自分の状況に合う言葉を一つ選び、手帳や冷蔵庫に貼って毎日読むのがおすすめです。聖書通読の計画と合わせても、牧師に相談してもよいでしょう。