聖書 — 口語訳 (1955)

テサロニケ人への第一の手紙 5

概要

パウロはテサロニケの人々への手紙を、夜の盗人のように来る主の日について語って結びます。光の子である信じる者は、目を覚まし、慎み深くあり、信仰と愛、救いの望みを身につけるよう招かれています。続いて、教会生活の実際的な勧めがあります。互いに励まし合い、絶えず祈り、感謝し、すべてのことを吟味することです。手紙は祈りで閉じられます。神は真実な方で、私たちの全体を聖なるものにしてくださいます。

この章の4つの区分

  1. 1-11節主の日:光の子どもとして、目を覚まし、慎み深くあれ
  2. 12-15節教会でともに生きる
  3. 16-22節喜び、祈り、感謝し、見分ける
  4. 23-28節結びの祈り:真実な平和の神

1兄弟たちよ。その時期と場合とについては、書きおくる必要はない。

2あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る。

3人々が平和だ無事だと言っているその矢先に、ちょうど妊婦に産みの苦しみが臨むように、突如として滅びが彼らをおそって来る。そして、それからのがれることは決してできない。

4しかし兄弟たちよ。あなたがたは暗やみの中にいないのだから、その日が、盗人のようにあなたがたを不意に襲うことはないであろう。

5あなたがたはみな光の子であり、昼の子なのである。わたしたちは、夜の者でもやみの者でもない。

6だから、ほかの人々のように眠っていないで、目をさまして慎んでいよう。

7眠る者は夜眠り、酔う者は夜酔うのである。

8しかし、わたしたちは昼の者なのだから、信仰と愛との胸当を身につけ、救の望みのかぶとをかぶって、慎んでいよう。

9神は、わたしたちを怒りにあわせるように定められたのではなく、わたしたちの主イエス・キリストによって救を得るように定められたのである。

10キリストがわたしたちのために死なれたのは、さめていても眠っていても、わたしたちが主と共に生きるためである。

11だから、あなたがたは、今しているように、互に慰め合い、相互の徳を高めなさい。

12兄弟たちよ。わたしたちはお願いする。どうか、あなたがたの間で労し、主にあってあなたがたを指導し、かつ訓戒している人々を重んじ、

13彼らの働きを思って、特に愛し敬いなさい。互に平和に過ごしなさい。

14兄弟たちよ。あなたがたにお勧めする。怠惰な者を戒め、小心な者を励まし、弱い者を助け、すべての人に対して寛容でありなさい。

15だれも悪をもって悪に報いないように心がけ、お互に、またみんなに対して、いつも善を追い求めなさい。

16いつも喜んでいなさい。

17絶えず祈りなさい。

18すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。

19御霊を消してはいけない。

20預言を軽んじてはならない。

21すべてのものを識別して、良いものを守り、

22あらゆる種類の悪から遠ざかりなさい。

23どうか、平和の神ご自身が、あなたがたを全くきよめて下さるように。また、あなたがたの霊と心とからだとを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来臨のときに、責められるところのない者にして下さるように。

24あなたがたを召されたかたは真実であられるから、このことをして下さるであろう。

25兄弟たちよ。わたしたちのためにも、祈ってほしい。

26すべての兄弟たちに、きよい接吻をもって、よろしく伝えてほしい。

27わたしは主によって命じる。この手紙を、みんなの兄弟に読み聞かせなさい。

28わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがたと共にあるように。

鍵となる聖句

2節
あなたがた自身がよく知っているとおり、主の日は盗人が夜くるように来る。

主の日は、夜の盗人のように、予告なしに来ます。パウロは日付を示しません。計算するよりも、備えているようにと招いています。

8節
しかし、わたしたちは昼の者なのだから、信仰と愛との胸当を身につけ、救の望みのかぶとをかぶって、慎んでいよう。

信じる者は、武装する兵士にたとえられます。信仰と愛の胸当て、救いの望みのかぶとです。この望みは、漠然とした期待ではなく、神への確信です。

11節
だから、あなたがたは、今しているように、互に慰め合い、相互の徳を高めなさい。

キリストの再臨についての教えのあと、パウロは具体的な呼びかけで結びます。互いに励まし合い、互いの徳を高めることです。望みは、共同体の中で生きるものです。

18節
すべての事について、感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに求めておられることである。

すべてのことについて感謝することは、生活の指針です。すべてが良いというのではなく、うまくいかないときにも神を認めるようにとの招きです。

24節
あなたがたを召されたかたは真実であられるから、このことをして下さるであろう。

あなたがたを召された方は真実で、それを成し遂げてくださいます。パウロは、信じる者の努力ではなく、神の真実さで結んでいます。

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説教が語っていること

テサロニケ人への第一の手紙5章についてよくある質問

主の日が夜の盗人のように来るとはどういう意味ですか

パウロは、キリストの再臨は、それを待っていない人にとって思いがけないものになると言っています。しかし信じる者は光の子どもであり、不意を突かれることはありません。目的は恐れさせることではなく、目を覚まし、慎み深く生きるよう呼びかけることです。

すべてのことについて感謝しなさい(テサロニケ人への第一の手紙5章18節)とはどういう意味ですか

パウロは、悪いことに感謝せよと言っているのではなく、神が真実であるゆえに、あらゆる状況の中で感謝するようにと言っています。それは、苦しみの中でも、痛みを否定せずに、信頼と感謝を選ぶことです。

すべてのことを吟味して、良いものを堅く保つとはどういう意味ですか

19節から22節で、パウロは、御霊を消さず、預言を軽んじず、すべてを御言葉の光で試すように勧めます。良いものは保ち、悪いものからは離れます。これは見分けることへの呼びかけです。

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