はじめに
あなたは人生の大切な節目を、どのように心に刻んでいますか。ブラックネルにあるKerith Community Churchのサイト牧師の一人、Beccy Oliverは、教会で続けてきたヨシュア記シリーズの第4回のメッセージを、ちょっとしたクイズで始めます。エンジェル・オブ・ザ・ノース、自由の女神像、ニューヨークの9.11メモリアル、クリスマスツリー、マクドナルドの黄金のアーチ。どの記念物にも、思い出がよみがえります。
ヨシュア記4章で、神は民に自発的な記憶の実践を求められます。信仰の歩みの転換点を忘れないために、記念碑を立てることです。Beccy Oliverはそこから三つの理由を引き出し、さらにイエスが私たちに残してくださった最も大きな記念、聖餐へと会衆を導きます。
メッセージの流れ
1. 語りかける記念碑
- エンジェル・オブ・ザ・ノースは、作者によれば、イングランド北部の産業遺産を思い起こさせるものです。自由の女神像は、正式名称を「世界を照らす自由」といい、希望と歓迎を表す世界的なシンボルになりました。
- 9.11メモリアルは「Reflecting Absence」と呼ばれています。二つの水盤は二つのタワーがあった場所にそのまま置かれ、不在を目に見えるものにしています。
- クリスマスツリーは人によってまったく違う思いを呼び起こします。黄金のアーチは、説教者にとって、特にM1高速道路の渋滞で立ち往生したときの「緊急」の休憩を思い出させるものです。
- Kerith Centreの入口には、1988年に据えられた礎石があり、こう刻まれています。「義は国を高くし」(箴言14:34)。教会がこの言葉を選んだのは、この建物が国に対して、また諸国民に対して預言的な影響を与えると信じたからです。
2. ヨルダン川から取られた十二の石
- 民全体がヨルダン川を渡り終えると、主はヨシュアに、部族ごとに一人ずつ、十二人を選んで、祭司たちが立っていた川の真ん中から十二の石を取るように告げられます(ヨシュア記4:1-7)。ヨシュアはその石をギルガルに立てました(ヨシュア記4:19-24)。
- 一世代前、民は紅海を渡ってエジプトの奴隷状態から出ました。紅海を渡ったことは、約束へ向かう道の始まりでした。四十年後のヨルダン川の横断は、その成就を示しています。「出エジプト記で、神は言われます。わたしがあなたがたを連れ出す、と。ここヨシュア記で、神は示されます。わたしがあなたがたを連れ入れる、と。」
- 今回、神が求められるのは祭壇での犠牲ではなく、記念です。石は肩に担いで運ばれたので、おそらく相当な大きさだったのでしょう。
- それぞれの石は、ヤコブの十二人の息子、つまりヨセフとその兄弟たちから出た部族を表しています。これらの部族はまもなくヨルダン川の両側に分かれて住み、いつも良い関係でいるとは限りませんでした。十二の石は、神がすべての部族を集めて一緒に渡らせてくださった瞬間、つまり一つの国民、一つの契約のもとにあったことを証ししています。
3. 第一の理由:私たちは忘れるから
- それからまもなく、神の民は忘れ、自分たちの道を歩み、国は分裂します。「神は私たちが忘れることをご存じです。」だからこそ、神は命じられます。今、この場所で、この瞬間の真ん中で、石を取りなさい、と。
- このメッセージを準備しているとき、Beccy Oliverは古いノートを取り出しました。そこには、1993年の説教のメモが残っていました。モーセが、神があちこちでなさったことを覚えるために築いた祭壇についての説教です。
- それ以来、神が語りかけてくださったときや大切な言葉を受け取ったときには、「祭壇」という言葉を書いて下線を引き、神が告げられたことを書き留めています。何年も後に読み返すことができます。「あの瞬間だった。神がこう語ってくださった。そして、その後に何が起きたかを見てごらん。」そのすべてが幸せな瞬間だったわけではなく、とても厳しいものもありましたが、「それでも神が介入してくださった瞬間でした」。
- あなたは神とのひとときの記録を、どこに残していますか。目の前に置いた一節、聖書に引いた線、財布に入れた紙切れ、ノートやボイスメモなどです。信仰を持ったばかりの方も、今日からこの実践を始め、一年を通して立ち返ることができます。
4. 第二の理由:主の御手は力強い
- 24節は、この記念の目的を示しています。「それは地のすべての民が主の手の強いことを知り、またあなたがたが常にあなたがたの神、主を恐れるためである。」この記念碑が祝うのはイスラエルの成功ではなく、神の真実です。
- 教会にとって、Kerith Centreは神の真実の記念です。Beccy Oliverは、数年前に教会の牧師の一人であるSimon Benhamが、1989年の建物の開館について書いた文章を読みます。400人の会衆が、不況のただ中でこのセンターを建てました。献金は何年も倍増し、早朝の祈り会や徹夜の祈り、資金を集めるためのバザー、あきらめた休暇がありました。
- 出発には銀行の融資が必要でしたが、四年後の1993年11月には、完済されました。教会はすべての負債から解放されたのです。合計で310万ポンドが集まり、その場にいた人たちによれば「奇跡に次ぐ奇跡」でした。
- 当時、イギリスで新しい教会堂を建てるのは珍しいことでした。大きな教会は、学校で集まる小さな会衆に分かれるべきだと考えられていたからです。1964年から2007年まで主任牧師を務めたBen Daviesは、アメリカの大きな教会を訪問して戻り、神の声を聞いたと確信し、このプロジェクトを導く勇気と信仰を持ちました。最初の数週間は、BBC、ITV、Skyが礼拝を撮影しに来ました。
- 「過去における神の力を思い出すことは、将来に向けての信仰を持つ助けになります。」
- 余談として、説教者は感謝についての研究を紹介します。眠る前に何を考えるかが脳内の化学作用を変えること、そして64件のランダム化比較試験の系統的レビューによって、感謝の介入が感謝の気持ちを高め、心の健康を改善し、不安や抑うつの症状を減らすことが示されたことです。「神は私たちの礼拝を受けるにふさわしい方ですが、私たちを変えるのは礼拝なのです。」
5. 第三の理由:次の世代に語り伝える
- 後の日、あなたがたの子孫が父に、これらの石はどういう意味かと尋ねるとき、イスラエルがかわいた地を渡ってこのヨルダン川を越えたことを子孫に知らせなさい、と命じられています(ヨシュア記4:21-22)。
- 「証しは、受け継がれるためにあります。」最後に、神があなたのそばに立ってくださった話をしたのはいつですか。
- 教会ではアルファコースが始まったばかりです。毎週、チームの一人が自分の物語を語ります。前日には、一人の若い女性が、神が自分の人生でなさったことを分かち合いました。
- こうした瞬間は、小グループでよく起こります。神がなさったこと、今なさっていることを語り合い、互いのために祈り、奇跡を目にします。小グループに加わっていないなら、それを逃していることになります。
- 年齢を重ねているなら、こうした話を友人や家族に語ってください。そうでなくても、教会はあらゆる世代が交わる場所です。ユースのチームや子どもたちへの奉仕に加わることは、神があなたのためになさったことを伝える機会になります。
6. 最も大きな記念:十字架と空の墓
- ヨルダン川の横断は、新約聖書で展開される、はるかに大きな旅を準備しています。それは全人類の救い、死から命への移り変わりであり、川の水を通ってではなく、十字架と死の中の三日間を通って成し遂げられました。
- 十字架と空の墓は、今や私たちの記念の石です。イエスは、神がイスラエルに求められたことと同じことを私たちに求めておられます。この瞬間を覚えることです。それは、定期的に分かち合う食事、聖餐を通して行います。
- パンと杯を取る前に、Beccy Oliverはピリピ人への手紙2:5-11を読み、一人ひとりにこう問うよう招きます。「主よ、今日、私に心にとどめてほしいことは何ですか。」Kerithでは、毎週木曜の正午に、レクチオ・ディヴィナの時間に続いて聖餐が行われます。「それは週の真ん中にある私たちの記念です」。
- 最後の祈りは、今週、あなたのために戦ってくださった神を知ることができるように、というものです。神はあなたをヨルダン川を渡らせてくださり、その向こう側には自由と永遠のいのちがあります。「あなたがそれをどう思い出すかが、霊的な生活に大きな違いをもたらします。」
心に留めたいこと
- 神は、私たちがすぐに忘れることをご存じです。神がなさったことを思い出すために、具体的な目印を立てるよう招いておられます。
- 記念が祝うのは私たちの成功ではなく、神の真実と御手の力です。
- 神が過去になさったことを思い出すことは、それが厳しい時期であったとしても、将来への信仰を養います。
- 証しは、家族の中で、小グループで、そして世代から世代へと受け継がれるためにあります。
- 十字架と空の墓は私たちの記念の石であり、聖餐は、それを思い出すためにイエスが与えてくださった食事です。
自分への適用
- 神があなたの人生に介入してくださった瞬間はいつですか。その記録を今はどこに残していますか。
- 思い出すために、今週から始められる簡単な実践は何ですか。ノート、線を引いた一節、ボイスメモなどです。
- 今あなたが通っている状況の中で、信仰を保つ助けになる神の真実の思い出は何ですか。
- 神があなたのそばに立ってくださった話を、今週、誰に伝えられるでしょうか。
- あなたは聖餐をどのように迎えていますか。習慣としてですか、それとも十字架を本当に思い出す時間としてですか。
引用された聖句
よくある質問
ヨシュア記4章の十二の石は何を意味しますか。
ヨルダン川を渡った後、神は部族ごとに一人ずつ、十二人の男に、川の真ん中から石を一つずつ取るよう求められます。ヨシュアはその石をギルガルに立てます。Beccy Oliverにとって、これらの石は、神がすべての部族を集めて一緒に渡らせてくださった瞬間、つまり一つの民が一つの契約のもとにあったことを思い出させるものです。
なぜ神はイスラエルに記念碑を建てるよう求められたのですか。
Beccy Oliverは三つの理由を挙げます。私たちは神がなさったことを忘れがちであること、記念碑が主の御手の力強さを示すこと(ヨシュア記4:24)、そして、子どもたちがこの石は何かと尋ねたときに、次の世代との対話が始まることです。
ヨシュア記4章と聖餐にはどんなつながりがありますか。
ヨルダン川の横断は、より大きな渡りを指し示しています。それは、十字架と空の墓による、人類の死から命への救いです。神がイスラエルに思い出すよう求められたように、イエスは弟子たちに、定期的に分かち合う食事、聖餐を通して、ご自分の死と復活を思い出すよう求めておられます。
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