ジョナタンさんは今、教会の長老として仕えています。けれども彼とイエス様との歩みは、そこからはるか遠く、信仰もキリストも、神様の居場所すらない生活から始まりました。今回は、彼が集会の前で分かち合った証しをお届けします。
神様のいない子ども時代、でもはっきりした計画だけはあった
ジョナタンさんは5人きょうだいの家庭で育ちました。お母さんは重い荷物を背負っていました。傷ついたカトリックの背景と、4回の離婚経験です。お父さんは元々神学校に進む予定でしたが、お母さんと出会って道が変わり、ジョナタンさんが14歳のとき、多発性硬化症で10年間車椅子生活を送った末に亡くなりました。10歳のときから、義理のお父さんであるワクスマンさんが養育を引き継ぎ、今では彼の姓を名乗っています。
信仰については、ほとんど何もありませんでした。生後3ヶ月でのカトリックの洗礼と、いくつかの文化的なしるしだけで、個人的な確信は皆無でした。ジョナタンさんは当時の自分を「無神論者のいい子」だったと表現しています。優先順位は3つ、仕事(会計)、家族、そしてそれなりの安定でした。神様は、その道筋にはまったく想定されていませんでした。
受け入れられなかった「小さな天使」
会計の職業高校資格を準備していたとき、ジョナタンさんはエリザベトさんと出会います。彼女に恋をしました。けれどもすぐに、彼女の信仰にぶつかりました。彼女はクリスチャンで、熱心に奉仕し、週末は教会で過ごしていたのです。彼にはさっぱり理解できませんでした。
最初の反応は、真っ向からの拒絶ではなく、こう求めることでした。「僕が君の信仰を尊重するように、君も僕の無神論を尊重してほしい。」彼はエリザベトさんを愛していましたが、彼女の人生のもう一つの部分は拒みました。彼女が分かち合うことに対しては、まったく心を開こうとしませんでした。
その後、何度も別れを繰り返す、複雑な年月が続きます。そのたびに、ジョナタンさんに起きた反応は期待とは逆でした。キリストなしではエリザベトさんと共にいられないとはっきりするほど、彼はますます頑なになっていったのです。信仰とは個人的なものだと理解していた彼は、たとえ彼女を失わないためであっても、信じるふりをすることを断固として拒みました。
転機:救いのために祈ってくれた一人の若い女性
すべてを変えたのは、エリザベトさんの祈りの内容の変化でした。ある時から、彼女は二人の関係のためではなく、彼の救いのために祈り始めたのです。ジョナタンさんは、それこそが決定的な出来事だったと確信しています。「魔法のレシピなんてありません。あるのは、私たちの神様の恵みだけです。」
初めて教会に足を踏み入れたときは、メッセージの途中で出てきてしまいました。立ち上がって出て行き、彼女にはっきりとこう言いました。「僕には向いていない。」彼にとって、信仰とは「弱い人のためのもの」でした。自分は安定していて、それ以上何も必要ないと感じていたのです。
誰もいない家での一本のカセットテープ
その日は、エリザベトさんが1ヶ月間メキシコに行っている間にやってきました。出発する前に、彼女は彼にカセットテープを一本残していきました。それはただの賛美のカセットで、聴いてほしいと頼まれていたものの、ジョナタンさんはそれまでずっと放っておいたのです。
ある日、彼はそれを再生しました。彼の心を動かしたのは音楽ではなく、すでに知っているエリザベトさんの声でもありませんでした。それは祈りの言葉でした。彼女が誰かに話しかけているのが聞こえたのです。暗唱でも演技でもなく、本当に語りかけていました。「彼女は本当に誰かに話しかけている。これを見過ごすわけにはいかない。」
その誰もいない家の中で、一つの問いが耐えられないものになりました。この世界を創られた方を、自分の高慢さでどうして無視できるだろうか、というものです。
今もなお続く約束
その日、ジョナタンさんはひざまずき、神様ととても具体的な約束を交わしました。おおよそこう祈ったといいます。「自分が何をしているのか分かりません。でも、もしあなたが私の人生に入ってくることを妨げている壁や、邪魔になっているものがあるなら、それが取り除かれることを願います。教会に行ってみます。もし二週間、三週間、一ヶ月経っても何も起こらず、私の人生が何も変わらないなら、申し訳ないけれど、この扉はまた閉じます。」
エリザベトさんはまだメキシコにいました。その日曜日、彼は一人で教会に向かいます。それは彼と神様、二人だけの時間でした。彼はその日をこう表現しています。「主キリストという扉から入り、救い主キリストとなってくださいました。」キリストを心に受け入れたい人への招きがなされます。彼はそれに応じました。心の底から自分をささげたのです。
それから25年が経った今も、その約束は続いています。ジョナタンさんは控えめにこう語ります。「一度も落ち込んだことがありません。」エリザベトさんも離れていきませんでした。二人は今も共にいます。
覆された計画は、もっと良い計画に
ジョナタンさんの信仰は、机上のものにとどまりませんでした。会計の資格を取り終えると、彼はとても具体的な願いを抱きます。もし神様がアメリカ留学のための奨学金の道を開いてくださるなら、あちらの聖書学校で学ぼう、というものです。奨学金は与えられました。二人はアメリカで2年間過ごすことになります。そこで息子のエステバン君が生まれました。
以前の3つの柱(仕事、家族、安定)は捨てられたわけではなく、順番が入れ替わったのです。神様が第一の場所に立ち、残りのすべてが、それまでになかった意味を持つようになりました。
神様が彼の中で変えてくださったこと
ジョナタンさんは、神様の愛について特別な慎み深さをもって語ります。それは言葉にするのが最も難しい部分だと言います。なぜなら、それはあなたを満たしにくるものだからです。彼の証しの中で繰り返し語られることが二つあります。
- 自分の弱さを知ったこと。 かつて信仰を「弱い人のためのもの」だと思っていた彼が、実は自分こそがどれほど弱く、キリストをどれほど必要としていたかを悟りました。
- 岩を見つけたこと。 試練の中で、確信はもはや自分自身から来るのではありません。「しっかり立っているのは私たちではなく、主です。私たちが寄りすがっているのは主であり、主にあって立っているのです。」
彼は神様に対して抱いていた反論を隠しません。中でも最も辛かったのはこれです。「父を奪い、その上、愛する女性まで奪おうとする神を、どうして信じられるだろうか。」これらの言い訳は、神様が満たしに来てくださったときに崩れ去りました。説明するためではなく、満たすためにです。意味を与えるためにです。
心に留めたいポイント
- イエス様との歩みは、証明から始まることはめったにありません。多くの場合、思いがけない出会いや一言、高慢さが崩れる瞬間から始まります。
- 誰かの祈りは、私たちの議論では決してできないことを成し遂げます。エリザベトさんは祈りの内容を変えました。二人の関係のためではなく、彼の救いのために祈ったのです。
- 誠実な信仰の一歩とは、神様に条件をつけずに自分を差し出しつつ、今どういう状態にあるかを正直に伝える勇気を持つことです。
- 神様は私たちの計画を壊すのではなく、ご自分を中心に組み直してくださいます。
- クリスチャンの強さは、自分の踏ん張りにあるのではなく、寄りすがっている方にあります。
さらに深く考えるために
- あなたの人生には、神様が本当に入ってこられるために取り除く必要があると分かっている「壁」がありますか。
- あなたの周りに、議論ではなく、救いのための祈りを必要としている人はいませんか。
- あなたは神様を「弱い人のための神」だと見なしていませんか。それは、自分自身に何を期待しているかを何と物語っているでしょうか。
- 神様は今日、あなたの人生のどんな「はっきりした計画」を組み直したいと願っておられるでしょうか。
- 試練が疑いを引き起こすとき、あなたは具体的に何を岩としてよりどころにしていますか。
引用された聖句
- 詩篇 18:2 ·「主はわたしの岩、わたしの砦、わたしを助け出してくださる方。」(ジョナタンさんが語った「岩」のイメージ)
よくある質問
ジョナタンさんのような神様との「約束」を交わすのは間違っているのでしょうか。
ジョナタンさんが約束と呼んでいるものは、取引ではありません。それは一人の人が、正直に神様に今の状態を伝えることです。「ふりをせずに来ました。ご自分を示してください」と。聖書もまさに、心を尽くして神様を求めるようにと招いています(エレミヤ 29:13)。大切なのは言葉の形式ではなく、本当に開かれた心です。
人間関係のためではなく、身近な人の救いのために祈るのはなぜ大切なのでしょうか。
ジョナタンさんは、転機となったのはエリザベトさんが祈りの内容を変えた瞬間だったと確信しています。人間関係のために祈ることは、神様に自分の計画に仕えてもらおうとすることです。身近な人の救いのために祈ることは、その人を神様に委ね、キリストがその人のいる場所まで来てくださるようにすることです。それは言葉の違いではなく、心の向きの転換なのです。
教会に行ってみたけれど「自分には向いていない」と感じたら、どうすればよいでしょうか。
それはまさに、ジョナタンさんが最初の礼拝の後に言った言葉です。それでも彼はクリスチャンになり、やがて長老にもなりました。多くの場合、一度だけでは十分ではありません。時間をかけて、正直に疑問を投げかけてください。無理に信仰を装う必要はありません。神様は、時にジョナタンさんのように、誰もいない家の静けさの中でさえ、別の形であなたに近づいてくださいます。
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