要約
イシュマエルは、アブラハムとサラの女奴隷ハガルとの間に生まれた子です。アブラムが八十六歳のときに生まれました。神は契約をイサクと結ばれますが、イシュマエルも祝福し、大いなる国民とすると約束されます。母とともに荒野へ送り出されても神に声を聞かれ、成長して弓を射る者となりました。神はイサクとの約束を守りつつ、イシュマエルをも忘れられません。
イシュマエルという名前の意味
イシュマエルの名は、一般に「神は聞かれる」という意味に理解されています。聖書はその理由を示しています。主の使いがハガルに、この名をつけるよう告げ、主が彼女の苦しみを聞かれたからです(創世記16章11節)。
イシュマエルの生涯
イシュマエルの誕生
創世記16章15-16節ハガルはアブラムに男の子を産み、アブラムは、使いが荒野でハガルに告げたとおり、その子をイシュマエルと名づけます。アブラムは八十六歳でした。イシュマエルは、サライが提案した人間的な方法で生まれた子で、サライは神がアブラムに約束した子を長年待ち続けていました。
約束と契約
創世記17章15-27節神はアブラハムに、サラからイサクが生まれ、このイサクと契約を結ぶと告げます。アブラハムはイシュマエルが御前に生きるようにと願います。神はこの願いを聞き入れ、イシュマエルを祝福して多くの子孫を与え、十二人の君主を生ませ、大いなる国民とすると語られます。この日、アブラハムはイシュマエルに割礼を施しました。
母とともに送り出される
創世記21章8-14節イサクが乳離れした日、サラはハガルの子が笑っているのを見て、女奴隷とその子を追い出すよう求めます。この子はイサクとともに跡取りになってはならないからです。アブラハムは子のことで心を痛めますが、神はサラの言うことに聞き従えと告げ、イシュマエルも一つの国民にすると約束されます。アブラハムはハガルと子を送り出しました。
荒野で神に聞かれる
創世記21章15-21節荒野で水が尽き、神は少年の声を聞かれます。神の使いはハガルを励まし、神は彼女の目を開いて井戸を見せられます。神は少年とともにおられ、彼は成長してパランの荒野に住み、弓を射る者となります。母は彼のためにエジプトの地から妻を迎えました。
アブラハムの葬りの場で
創世記25章9-18節アブラハムが死ぬと、息子のイサクとイシュマエルは、マクペラの洞穴に父を葬ります。本文はそのあと、イシュマエルの子孫と息子たちの名を、世代ごとに記しています。彼について語られた神の言葉のとおり、その子孫は多くなりました。
イシュマエルから学ぶこと
- 神の約束はご自身の時に実現し、人間の近道には結果が伴います。
- 神はイサクとの契約を守りながら、イシュマエルを忘れず、アブラハムの祈りを聞かれます。
- 私たちの名前と歩みは、親の過ちによって消されるものではありません。
- 追放と苦しみの中にも、神は臨んでおられます。神は荒野で少年とともにおられました。
- 争いで引き離された子どもたちも、アブラハムの葬りのときのイサクとイシュマエルのように、父のもとで再び会うことがあります。
鍵となる聖句
よくある質問
イシュマエルとは聖書でどんな人物ですか。
イシュマエルは、アブラハムとサラの女奴隷ハガルとの間に生まれた子で、イサクより先に生まれました。神は契約をイサクと結びますが、イシュマエルも祝福して大いなる国民とすると約束されます。彼はパランの荒野で成長し、弓を射る者となりました。
イシュマエルという名前にはどんな意味がありますか。
イシュマエルの名は、一般に「神は聞かれる」という意味に理解されています。聖書自身がその理由を示しています。主の使いがハガルに、その子をこう名づけるよう告げ、主が彼女の苦しみを聞かれたからです(創世記16章11節)。
イシュマエルの物語は聖書のどこにありますか。
イシュマエルの物語は創世記にあります。16章に誕生、17章に神の約束、21章にハガルとともに送り出される場面、25章にアブラハムの葬りと息子たちの一覧が記されています。