聖書 — 口語訳 (1955)
創世記 17
概要
創世記17章で、神は九十九歳のアブラムに現れ、ご自身を全能の神として示されます。神は永遠の契約を立てます。アブラムはアブラハム、多くの国民の父となり、カナンの地の約束を受けます。割礼が契約のしるしとして与えられます。サラも新しい名と、男の子イサクの約束を受けます。アブラハムは笑い、イシマエルのためにとりなし、その日のうちに従って、家の人々すべてに割礼を施します。
この章の4つの区分
1アブラムの九十九歳の時、主はアブラムに現れて言われた、「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。
2わたしはあなたと契約を結び、大いにあなたの子孫を増すであろう」。
3アブラムは、ひれ伏した。神はまた彼に言われた、
4「わたしはあなたと契約を結ぶ。あなたは多くの国民の父となるであろう。
5あなたの名は、もはやアブラムとは言われず、あなたの名はアブラハムと呼ばれるであろう。わたしはあなたを多くの国民の 父とするからである。
6わたしはあなたに多くの子孫を得させ、国々の民をあなたから起そう。また、王たちもあなたから出るであろう。
7わたしはあなた及び後の代々の子孫と契約を立てて、永遠の契約とし、あなたと後の子孫との神となるであろう。
8わたしはあなたと後の子孫とにあなたの宿っているこの地、すなわちカナンの全地を永久の所有として与える。そしてわたしは彼らの神となるであろう」。
9神はまたアブラハムに言われた、「あなたと後の子孫とは共に代々わたしの契約を守らなければならない。あなたがたのうち
10男子はみな割礼をうけなければならない。これはわたしとあなたがた及び後の子孫との間のわたしの契約であって、あなたがたの守るべきものである。
11あなたがたは前の皮に割礼を受けなければならない。それがわたしとあなたがたとの間の契約のしるしとなるであろう。
12あなたがたのうちの男子はみな代々、家に生れた者も、また異邦人から銀で買い取った、あなたの子孫でない者も、生れて八日目に割礼を受けなければならない。
13あなたの家に生れた者も、あなたが銀で買い取った者も必ず割礼を受けなければならない。こうしてわたしの契約はあなたがたの身にあって永遠の契約となるであろう。
14割礼を受けない男子、すなわち前の皮を切らない者はわたしの契約を破るゆえ、その人は民のうちから断たれるであろう」。
15神はまたアブラハムに言われた、「あなたの妻サライは、もはや名をサライといわず、名をサラと言いなさい。
16わたしは彼女を祝福し、また彼女によって、あなたにひとりの男の子を授けよう。わたしは彼女を祝福し、彼女を国々の民の母としよう。彼女から、もろもろの民の王たちが出るであろう」。
17アブラハムはひれ伏して笑い、心の中で言った、「百歳の者にどうして子が生れよう。サラはまた九十歳にもなって、どうして産むことができようか」。
18そしてアブラハムは神に言った、「どうかイシマエルがあなたの前に生きながらえますように」。
19神は言われた、「いや、あなたの妻サラはあなたに男の子を産むでしょう。名をイサクと名づけなさい。わたしは彼と契約を立てて、後の子孫のために永遠の契約としよう。
20またイシマエルについてはあなたの願いを聞いた。わたしは彼を祝福して多くの子孫を得させ、大いにそれを増すであろう。彼は十二人の君たちを生むであろう。わたしは彼を大いなる国民としよう。
21しかしわたしは来年の今ごろサラがあなたに産むイサクと、わたしの契約を立てるであろう」。
22神はアブラハムと語り終え、彼を離れて、のぼられた。
23アブラハムは神が自分に言われたように、この日その子イシマエルと、すべて家に生れた者およびすべて銀で買い取った者、すなわちアブラハムの家の人々のうち、すべての男子を連れてきて、前の皮に割礼を施した。
24アブラハムが前の皮に割礼を受けた時は九十九歳、
25その子イシマエルが前の皮に割礼を受けた時は十三歳であった。
26この日アブラハムとその子イシマエルは割礼を受けた。
27またその家の人々は家に生れた者も、銀で異邦人から買い取った者も皆、彼と共に割礼を受けた。
鍵となる聖句
アブラムの九十九歳の時、主はアブラムに現れて言われた、「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。
神はご自身を「わたしは全能の神である」と示し、アブラムに、わたしの前に歩み、全き者であれと呼びかけます。約束は神の力に基づき、呼びかけは分け隔てのない人生への招きです。
あなたの名は、もはやアブラムとは言われず、あなたの名はアブラハムと呼ばれるであろう。わたしはあなたを多くの国民の 父とするからである。
アブラムはアブラハム、多くの国民の父となります。神は、子がまだ生まれる前に、未来を告げる名を与えられます。
わたしはあなた及び後の代々の子孫と契約を立てて、永遠の契約とし、あなたと後の子孫との神となるであろう。
契約は永遠です。神はアブラハムと後の子孫の神となられます。これは、続く関係という中心的な約束です。
あなたがたは前の皮に割礼を受けなければならない。それがわたしとあなたがたとの間の契約のしるしとなるであろう。
割礼は契約のしるしです。新約聖書でパウロは、アブラハムの信仰がこのしるしより前にあったことを思い出させます。
アブラハムはひれ伏して笑い、心の中で言った、「百歳の者にどうして子が生れよう。サラはまた九十歳にもなって、どうして産むことができようか」。 そしてアブラハムは神に言った、「どうかイシマエルがあなたの前に生きながらえますように」。 神は言われた、「いや、あなたの妻サラはあなたに男の子を産むでしょう。名をイサクと名づけなさい。わたしは彼と契約を立てて、後の子孫のために永遠の契約としよう。
アブラハムは笑い、百歳で子が生まれるだろうかと考えます。神は、その子をイサクと名づけ、契約がその子を通して続くことを確かにされます。
この章に登場する人物
説教が語っていること
創世記17章についてよくある質問
アブラムはなぜアブラハムになったのですか。
アブラムは高められた父、アブラハムは多くの国民の父という意味です。サラとの間にまだ子がいないときに与えられた新しい名は、神がなさろうとしていることを告げています。サラも新しい名を受けます。聖書では、名が変わることは、しばしば新しい使命やアイデンティティを示します。
割礼は何を意味しますか。
神とアブラハムの契約の目に見えるしるしで、家のすべての男子に与えられました。神のものであることを表します。新約聖書は、特にパウロがローマ人への手紙4章で、アブラハムが割礼を受ける前に信じたこと、大切なのは信仰であることを思い出させます。
アブラハムはなぜ笑ったのですか。
アブラハムは百歳、サラは九十歳でした。彼はひれ伏し、約束に驚いて心の中で笑います。本文は彼をとがめません。神は、サラが産むことを確かにし、イサクという名を与えます。この名を笑うという言葉に結びつける人もいます。神は、人の不信仰にもかかわらず、約束を守られます。
創世記 17を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。