聖書 — 口語訳 (1955)
創世記 25
概要
創世記25章は、アブラハムの物語を閉じ、その孫たちの物語を始めます。アブラハムはケトラによって他の子どもももうけ、すべてをイサクに譲り、老年を満ち足りて死にます。聖書はイシマエルの子孫も記します。続いてイサクの家族です。不妊だったリベカは、夫の祈りののち身ごもり、胎内に二つの国民があるという神のことばを受けます。章は、エサウが一杯のレンズ豆の煮物のために、長子の権をヤコブに売る場面で終わります。
この章の5つの区分
1アブラハムは再び妻をめとった。名をケトラという。
2彼女はジムラン、ヨクシャン、メダン、ミデアン、イシバクおよびシュワを産んだ。
3ヨクシャンの子はシバとデダン。デダンの子孫はアシュリびと、レトシびと、レウミびとである。
4ミデアンの子孫はエパ、エペル、ヘノク、アビダ、エルダアであって、これらは皆ケトラの子孫であった。
5アブラハムはその所有をことごとくイサクに与えた。
6またそのそばめたちの子らにもアブラハムは物を与え、なお生きている間に彼らをその子イサクから離して、東の方、東の国に移らせた。
7アブラハムの生きながらえた年は百七十五年である。
8アブラハムは高齢に達し、老人となり、年が満ちて息絶え、死んでその民に加えられた。
9その子イサクとイシマエルは彼をヘテびとゾハルの子エフロンの畑にあるマクペラのほら穴に葬った。これはマムレの向かいにあり、
10アブラハムがヘテの人々から、買い取った畑であって、そこにアブラハムとその妻サラが葬られた。
11アブラハムが死んだ後、神はその子イサクを祝福された。イサクはベエル・ラハイ・ロイのほとりに住んだ。
12サラのつかえめエジプトびとハガルがアブラハムに産んだアブラハムの子イシマエルの系図は次のとおりである。
13イシマエルの子らの名を世代にしたがって、その名をいえば次のとおりである。すなわちイシマエルの長子はネバヨテ、次はケダル、アデビエル、ミブサム、
14ミシマ、ドマ、マッサ、
15ハダデ、テマ、エトル、ネフシ、ケデマ。
16これはイシマエルの子らであり、村と宿営とによる名であって、その氏族による十二人の君たちである。
17イシマエルのよわいは百三十七年である。彼は息絶えて死に、その民に加えられた。
18イシマエルの子らはハビラからエジプトの東、シュルまでの間に住んで、アシュルに及んだ。イシマエルはすべての兄弟の東に住んだ。
19アブラハムの子イサクの系図は次のとおりである。アブラハムの子はイサクであって、
20イサクは四十歳の時、パダンアラムのアラムびとベトエルの娘で、アラムびとラバンの妹リベカを妻にめとった。
21イサクは妻が子を産まなかったので、妻のために主に祈り願った。主はその願いを聞かれ、妻リベカはみごもった。
22ところがその子らが胎内で押し合ったので、リベカは言った、「こんなことでは、わたしはどうなるでしょう」。彼女は行って主に尋ねた。
23主は彼女に言われた、「二つの国民があなたの胎内にあり、二つの民があなたの腹から別れて出る。一つの民は他の民よりも強く、兄は弟に仕えるであろう」。
24彼女の出産の日がきたとき、胎内にはふたごがあった。
25さきに出たのは赤くて全身毛ごろものようであった。それで名をエサウと名づけた。
26その後に弟が出た。その手はエサウのかかとをつかんでいた。それで名をヤコブと名づけた。リベカが彼らを産んだ時、イサクは六十歳であった。
27さてその子らは成長し、エサウは巧みな狩猟者となり、野の人となったが、ヤコブは穏やかな人で、天幕に住んでいた。
28イサクは、しかの肉が好きだったので、エサウを愛したが、リベカはヤコブを愛した。
29ある日ヤコブが、あつものを煮ていた時、エサウは飢え疲れて野から帰ってきた。
30エサウはヤコブに言った、「わたしは飢え疲れた。お願いだ。赤いもの、その赤いものをわたしに食べさせてくれ」。彼が名をエドムと呼ばれたのはこのためである。
31ヤコブは言った、「まずあなたの長子の特権をわたしに売りなさい」。
32エサウは言った、「わたしは死にそうだ。長子の特権などわたしに何になろう」。
33ヤコブはまた言った、「まずわたしに誓いなさい」。彼は誓って長子の特権をヤコブに売った。
34そこでヤコブはパンとレンズ豆のあつものとをエサウに与えたので、彼は飲み食いして、立ち去った。このようにしてエサウは長子の特権を軽んじた。
鍵となる聖句
アブラハムは高齢に達し、老人となり、年が満ちて息絶え、死んでその民に加えられた。
アブラハムは幸いな老年を迎え、満ち足りて死にます。聖書は、神の約束に導かれた生涯のあとの、穏やかな最期を彼に与えています。
イサクは妻が子を産まなかったので、妻のために主に祈り願った。主はその願いを聞かれ、妻リベカはみごもった。
イサクは不妊の妻のために主に願い、神はそれに答えられます。この祈りの行動は、双子の誕生に先立つものでした。
主は彼女に言われた、「二つの国民があなたの胎内にあり、二つの民があなたの腹から別れて出る。一つの民は他の民よりも強く、兄は弟に仕えるであろう」。
神はリベカに、胎内に二つの国民がいて、兄が弟に仕えると告げられます。このことばは、神の選びが通常の生まれの順に従わないことを示しています。
エサウは言った、「わたしは死にそうだ。長子の特権などわたしに何になろう」。 ヤコブはまた言った、「まずわたしに誓いなさい」。彼は誓って長子の特権をヤコブに売った。 そこでヤコブはパンとレンズ豆のあつものとをエサウに与えたので、彼は飲み食いして、立ち去った。このようにしてエサウは長子の特権を軽んじた。
疲れたエサウは、長子の権が自分に何の役に立つのかと思い、一杯の煮物のためにそれを手放します。聖書は、彼が長子の権を軽んじたと結論づけます。彼は、目の前の必要のために、永続する宝を犠牲にしたのです。
この章に登場する人物
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説教が語っていること
創世記25章についてよくある質問
なぜエサウは長子の権を売ったのですか
エサウは畑から疲れ果て、空腹で帰ってきて、ヤコブはレンズ豆の煮物と引き換えに長子の権を求めます。エサウは、自分は死にそうで、長子の権など何の役にも立たないと考えます。聖書は、彼がそれを軽んじたと結論づけます。長子の権は、家族の中での主要な地位と、約束の継承を伴うものでした。
創世記25章23節のリベカへの神のことばは何を意味しますか
神はリベカに、胎内に二つの国民がいること、一方が他方より強いこと、そして兄が弟に仕えることを告げられます。約束を担うのは長子ではなく、弟です。エサウから出たエドムと、ヤコブから出たイスラエルの歴史が、のちにそのことを裏づけます。
創世記25章は、アブラハムの死とその子孫について何と言っていますか
アブラハムは百七十五歳で、満ち足りて死に、息子のイサクとイシマエルが、マクペラのほら穴に彼を一緒に葬ります。彼にはケトラによる他の子どももいましたが、全財産をイサクに残します。彼の死後、神はイサクを祝福し、イサクは約束を受け継ぎます。
創世記 25を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。