聖書の人物 ナザレのヨセフ

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

ナザレのヨセフは、マタイの系図ではヤコブの子で、ダビデの子孫、マリヤの夫です。婚約者マリヤが身ごもったと知ったとき、御使が夢で、子は聖霊によると告げ、ヨセフは従って彼女を迎えます。子をイエスと名づけ、ヘロデから守るためエジプトへ連れて行き、のちナザレに住みます。何も語らず、神に従った控えめな人として記憶されています。

ナザレのヨセフという名前の意味

ヨセフという名はヘブル語のヨセフにあたり、「彼が加える」または「神が加えてくださるように」と理解されることが多いものです。聖書はナザレのヨセフの名の説明をしませんが、創世記のヨセフの名は、ラケルの願いと結びつけています(創世記30章24節)。ナザレは、彼が家族と住んだ町です。

ナザレのヨセフの生涯

  1. ダビデの子孫

    マタイによる福音書1章1-17節

    マタイの系図はイエスをアブラハムとダビデに結びつけます。系図はマリヤの夫ヨセフで結ばれ、キリストと呼ばれるイエスはマリヤから生まれたと記します。ヨセフは王の家系ですが、イエスはマリヤから生まれたと強調され、子にダビデの家の一員という立場を与える夫として登場します。

  2. 夢と従順

    マタイによる福音書1章18-25節

    マリヤはヨセフと婚約していましたが、一緒になる前に身ごもります。正しい人ヨセフは、ひそかに縁を切ろうと決めます。御使が夢に現れ、その子は聖霊によると告げます。目覚めたヨセフは命じられたとおり、妻を迎え、子をイエスと名づけます。

  3. ベツレヘムでの誕生

    ルカによる福音書2章1-7節

    皇帝の住民登録の命令で、ヨセフはダビデの家系なので、ナザレからダビデの町ベツレヘムへ上ります。身重の婚約者マリヤと登録します。滞在中にマリヤは初子を産み、産着にくるんで、宿屋に余地がなかったので飼葉おけに寝かせます。

  4. エジプトへの逃避

    マタイによる福音書2章13-15節、19-23節

    主の使がまたヨセフに夢で現れ、ヘロデが幼な子を殺そうとしているので、母子を連れてエジプトへ逃げるよう告げます。ヨセフは立って夜のうちに出発します。ヘロデの死後、夢の命令でイスラエルへ戻り、ガリラヤのナザレに住みます。

  5. 過越の祭のエルサレム

    ルカによる福音書2章39-52節

    律法に従って神殿で子を献げたのち、ヨセフとマリヤはナザレへ帰ります。毎年過越の祭にエルサレムへ上り、イエスが十二歳のとき、子は両親が気づかないまま都に残ります。心配して探し、三日後に神殿で教師たちの中に座っているのを見つけます。

ナザレのヨセフから学ぶこと

  • ヨセフは正しい人とされています。つらい状況の中でも、人を辱めず、誠実に行動しようとしました。
  • 神は耳を傾ける者に語られます。ヨセフは夢で御使に言われたことにすぐ従いました。
  • 神への従順は、計画の変更を伴うことがあります。ヨセフは子を守るため、夜のうちにエジプトへ向かいました。
  • 目立たない役割も大切です。ヨセフは福音書で一言も語りませんが、イエスを守り、育てました。
  • 神は疑う者を安心させます。恐れるなという御使の言葉に、ヨセフは信仰の行動で応えました。

鍵となる聖句

マタイによる福音書1章24節

「主の使が命じたとおりに、マリヤを妻に迎えた」。ヨセフはためらわずに従い、聖書は彼が議論したとは記していません。

マタイによる福音書1章25節

ヨセフは子を「イエスと名づけた」。命名によって、子を法的な自分の子として迎え、預言が示すとおりダビデの家に加えました。

マタイによる福音書2章14節

「夜の間に幼な子とその母とを連れてエジプトへ行き」。ヨセフは、ヘロデの危険からイエスを守るため、ただちに行動しました。

ナザレのヨセフについての説教

よくある質問

なぜ神はイエスを育てる人としてヨセフを選ばれたのですか。

聖書は二つの点を示します。ヨセフはダビデの子孫で、イエスを王家に結びつけること、そして正しい人とされていることです(マタイによる福音書1章16、19節)。特に、夢で受けた御使の言葉への即座の従順が強調されています。

ヨセフという名前の意味は何ですか。

ヘブル語のヨセフにあたり、「彼が加える」または「神が加えてくださるように」と理解されることが多い名です。ナザレのヨセフの名について聖書は説明しませんが、創世記のヨセフの名は、ラケルの願いと結びつけています(創世記30章24節)。

ナザレのヨセフの物語は聖書のどこにありますか。

主にマタイによる福音書1章と2章に、夢、エジプトへの逃避、ナザレへの定住が語られ、ルカによる福音書2章にベツレヘムでの誕生と神殿での出来事が記されています。創世記のヤコブの子ヨセフとは別の人です。

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