聖書の人物 フェスト

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

ポルキウス・フェストは、ペリクスの後任としてユダヤに着任したローマ総督です(使徒の働き24章27節)。着任直後、ユダヤ人の指導者たちはパウロを途中で殺す計画でエルサレムへの移送を求めます。フェストはカイザリヤで審理し、死に値することをしていないと認めながら、ユダヤ人の機嫌を取ろうとして、エルサレムでの裁判を提案します。パウロはカイザルに上訴します。のちにアグリッパ王の前でパウロの証しを聞き、気が狂っていると叫びました。福音を聞いても受け入れなかった、迷う裁判官の姿です。

フェストという名前の意味

フェストはラテン語の名で、「祭りの」「喜ばしい」という意味の形容詞に結びつけられるのが一般的です。ルカは彼をポルキウス・フェストと呼びますが(使徒の働き24章27節)、ポルキウスはローマ人の家名です。聖書は名前の意味を説明していません。パウロは彼に、高官にだけ用いる尊称で呼びかけています(使徒の働き26章25節)。

フェストの生涯

  1. ペリクスの後任としてユダヤへ

    使徒の働き24章27節

    パウロがカイザリヤで二年間囚われていたとき、ルカはペリクスの後任がポルキウス・フェストになったと記します。ペリクスはユダヤ人の機嫌を取るため、パウロを裁判なしで牢に残しました。フェストが引き継いだのは、長引いた案件と、有罪を望むユダヤ人指導者たち、そして無実をまだ証明できていない使徒でした。

  2. エルサレムでの待ち伏せを退ける

    使徒の働き25章1-5節

    着任から三日後、フェストはエルサレムに上ります。祭司長たちはパウロを訴え、好意としてエルサレムへ移すよう求めましたが、途中で殺す待ち伏せを企てていました。フェストは、パウロはカイザリヤに留置されており、訴える者は一緒に下って告発せよと答えます。知らずに、彼はパウロを守ったのです。

  3. カイザリヤでの審理とカイザルへの上訴

    使徒の働き25章6-12節

    法廷に座ったフェストは、ユダヤ人たちの告発を聞きますが、彼らはそれを証明できませんでした。パウロは律法にも神殿にもカイザルにも罪を犯していないと述べます。フェストはユダヤ人の歓心を買おうとして、エルサレムでの裁判を提案しますが、パウロは拒み、カイザルに上訴します。協議の後、フェストは、カイザルに上訴したのだから、カイザルのもとへ行くのだと宣告しました。

  4. アグリッパ王への説明

    使徒の働き25章13-27節

    アグリッパ王とベルニケが挨拶に来ると、フェストは事件を説明します。争点は、死んだイエスという者を、パウロが生きていると主張している点だと要約し、どう判断すべきか分からないと打ち明け、パウロは死に値することをしていないと認めます。皇帝に書くべき確かなことがなく困っていた彼は、アグリッパにパウロの話を聞くよう求めました。

  5. パウロよ、気が狂っている

    使徒の働き26章24-32節

    パウロは自分の回心を語り、復活したキリストが民と異邦人に光を告げ知らせると述べます。フェストは大声でさえぎり、パウロよ、おまえは気が狂っている、博学がおまえを狂わせたのだと叫びます。パウロは、自分は真実で健全な言葉を語っていると答えます。退席するとき、人々はパウロが死刑や投獄に値することをしていないと語り合いました。

フェストから学ぶこと

  • 人を喜ばせたい思いは、正しい決断をためらわせます。フェストがエルサレムでの裁判を提案したようにです。
  • 福音の証人の無実を認めても、キリストを選ばないことはありえます。途中で立ち止まらないでください。
  • 信仰のゆえに気が狂っていると言われても、パウロのように、恐れも怒りもなく、真実で健全な言葉で答えなさい。
  • 神は総督のためらいさえ用いて、ご自分のしもべをローマへ導かれます。あなたの道も神の御手の中にあります。

鍵となる聖句

使徒の働き25章11-12節

パウロはカイザルに上訴し、フェストはそれを認めます。ためらう総督のこの決定が、イエスがパウロに告げたローマへの道を開きました。

使徒の働き25章19節

フェストは福音を理解しないまま要約します。死んだイエスを、パウロは生きていると主張している。彼は復活という信仰の核心に触れながら、信じませんでした。

使徒の働き26章24-25節

フェストはパウロを狂人扱いし、パウロは自分の言葉が真実で健全だと穏やかに答えます。嘲られても、キリスト者の証しは理にかなったままです。

フェストについての説教

よくある質問

聖書のフェストとは誰ですか。

ポルキウス・フェストは、ペリクスの後任となったユダヤのローマ総督です(使徒の働き24章27節)。カイザリヤでパウロを裁き、死に値しないと認めながら、ユダヤ人に取り入ろうとエルサレムでの裁判を提案します。パウロはカイザルに上訴し、フェストはアグリッパ王にこの件を説明しました(使徒の働き25-26章)。

フェストはなぜパウロに気が狂っていると言ったのですか。

パウロが復活したキリストとの出会いを語っている最中、フェストはさえぎり、博学がおまえを狂わせたと叫びました(使徒の働き26章24節)。ローマ人には、死者がよみがえるという話が理に合わないと思えたのです。パウロは自分の言葉が真実で健全だと答え、アグリッパに向き直りました。

フェストの話は聖書のどこにありますか。

使徒の働きだけです。着任は24章27節、カイザリヤでの裁判とカイザルへの上訴は25章、アグリッパ王の前での聴問と気が狂っているという叫びは26章24-32節にあります。

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