聖書の人物 ソステネ

生涯、名前の意味、人生の教訓

要約

ソステネは、パウロがコリントに滞在した一世紀半ば、その町の会堂司でした。ユダヤ人たちがパウロを総督ガリオの前で訴えたとき、ガリオは裁くことを拒みます。そこでソステネは捕えられ、法廷の前で打たれましたが、ガリオは気にも留めませんでした。のちにパウロは「兄弟ソステネ」と共にコリントの教会へ手紙を書きます。両者が同じ人物かどうか、聖書は述べていません。

ソステネという名前の意味

ソステネはギリシャ語の名で、「無事な」と「力」を意味する二つの語に結びつけられるのが一般的です。聖書はこの名を説明していません。

ソステネの生涯

  1. パウロ、コリントへ

    使徒行伝18章1-11節

    パウロはコリントに着き、アクラとプリスキラと共に働き、安息日ごとに会堂で論じます。反対されると異邦人のほうに向かいます。会堂司クリスポは家族全員と共に主を信じます。主は幻でパウロに、この町にわたしの民が大ぜいいると語り、パウロは一年六か月そこにとどまります。

  2. ガリオの前の訴え

    使徒行伝18章12-16節

    ガリオがアカヤの総督であったとき、ユダヤ人たちはいっせいにパウロに襲いかかり、法廷に引き立てます。彼らは、パウロが律法に反する仕方で神を拝むよう人々を説き伏せていると訴えます。パウロが口を開く前に、ガリオは、ことばや名称や律法についての争いは裁かないと言って、彼らを法廷から追い出しました。

  3. 法廷の前で打たれる

    使徒行伝18章17節

    そこでみんなの者は、会堂司ソステネを引き捕え、法廷の前で打ちたたきました。ガリオはそれに対して、そ知らぬ顔をしていました。本文は、なぜ彼が打たれたのか、誰が打ったのか正確には述べていません。パウロを訴えた人々の指導者が、人前で辱められたのです。

  4. 兄弟ソステネ

    コリント人への手紙第一1章1-3節

    数年後、パウロはコリントにある神の教会に手紙を書き、自分の名と並べて「兄弟ソステネ」を記します。コリントの人々は彼を知っていたことになります。かつての会堂司がイエスの弟子になったのだと考える人は多いですが、本文はそう明言していません。

ソステネから学ぶこと

  • 反対の中でも、神は約束どおり仕える者を守られます。
  • 人の権威は不正に無関心でも、神はすべてをご覧になっています。
  • 同じ町で、神は宗教指導者の心さえ福音に開くことができます。
  • 教会で「兄弟」と呼ばれることは、キリストに属する者の一致を表します。
  • 聖書が断言することと、人物について推測することを区別すべきです。

鍵となる聖句

使徒行伝18章9-10節

主はパウロに恐れず語れと言い、だれもあなたを襲って危害を加えないと約束されます。ガリオの前の出来事は、この約束が実現した姿を示します。

使徒行伝18章17節

会堂司ソステネが法廷の前で打たれ、ガリオは気にも留めません。彼がこの立場で登場する唯一の記事です。

コリント人への手紙第一1章1節

パウロは手紙の冒頭で、自分の名と並べて「兄弟ソステネ」を記します。コリントの教会に知られた信者でした。

よくある質問

コリント人への手紙第一のソステネは、会堂司と同じ人ですか。

聖書は述べていません。使徒行伝18章17節は会堂司ソステネを、コリント人への手紙第一1章1節は、コリントの人々に知られた「兄弟ソステネ」を語ります。クリスポに続いて信者となった同一人物だと考える人は多いですが、推測にとどまります。

ソステネという名の意味は何ですか。

ソステネはギリシャ語の名で、一般に「無事な」と「力」を意味する二つのギリシャ語に結びつけられます。聖書は名を説明せず、家族や出身についても何も記していません。

ソステネの物語は聖書のどこにありますか。

会堂司ソステネは、パウロのコリント滞在の記事(使徒行伝18章1-18節)の中、18章17節に出ます。パウロと共に名が挙がる兄弟ソステネは、コリント人への第一の手紙の冒頭(1章1節)にいます。

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