要約
ナオミは士師の時代のユダのベツレヘムの女性です。飢きんのため夫エリメレクと二人の息子とモアブへ移りますが、そこで三人の男性を失い、嫁のモアブ人ルツとともに苦い思いで帰郷します。そこで神は静かに働かれ、ルツはボアズと出会い、家の嗣業が買い戻されます。ナオミは孫オベデをその腕に抱きました。オベデはダビデの祖父です。彼女の歩みは、心が砕かれた人でも神のもとに帰れば回復されることを示しています。
ナオミという名前の意味
ナオミの名は、一般に「楽しみ」「快い」を意味するヘブル語に関連づけられます。ベツレヘムに戻った彼女は、全能者が自分をひどく苦しめたからと、マラ(苦しみ)と呼んでほしいと願いました(ルツ記1章20節)。
ナオミの生涯
飢きんとモアブへの移住
ルツ記1章1-5節士師の時代、国に飢きんが起こります。エリメレクは妻ナオミ、息子マロンとキリオンを連れてベツレヘムを去り、モアブに滞在します。やがてエリメレクが死に、オルパとルツを妻に迎えていた息子たちも約十年後に死に、ナオミは夫と息子を失って残されます。
ベツレヘムへの帰路
ルツ記1章6-18節ナオミは、主がご自分の民を顧みて食物を与えられたと聞き、帰郷を決めます。二人の嫁には実家に帰るよう勧めます。オルパは去りますが、ルツはナオミから離れず、あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神と誓います。ナオミはもう勧めませんでした。
マラと呼ばれた女
ルツ記1章19-22節二人がベツレヘムに着くと町中が騒ぎ、女たちは「これはナオミですか」と尋ねます。ナオミは、自分はマラと呼ばれるべきだと答えます。豊かに出て行ったのに、主は自分を何も持たせずに帰されたからです。二人は大麦刈りの始まりのころに到着しました。
ルツ、ボアズの畑で落ち穂を拾う
ルツ記2章1-23節ルツは落ち穂を拾いに出かけ、エリメレクの親族ボアズの畑に導かれます。ボアズは彼女を守り、食べ物も与えます。ルツがたくさんの穂を持ち帰ると、ナオミは主のいつくしみを認め、この人は買い戻しの権利を持つ親族の一人だと教えます。
ナオミの助言
ルツ記3章1-18節ナオミはルツの落ち着き先を考え、夜にボアズの打ち場へ行くよう勧めます。ルツはその指示に従います。ボアズは買い戻しを引き受けると約束しますが、もっと近い親族がいることも告げます。ナオミは、あの人は事を決着させるまで休まないから待つようにと言います。
ナオミの腕に抱かれたオベデ
ルツ記4章1-17節町の門で、より近い親族が権利を放棄し、ボアズはナオミの手からエリメレクの嗣業を買い取り、ルツを妻に迎えます。ルツは男の子を産みます。女たちは主をほめたたえ、ナオミはその子を胸に抱きます。子はオベデと名づけられ、エッサイの父、ダビデの祖父となりました。
ナオミから学ぶこと
- 神は苦い思いを退けません。ナオミは痛みを包み隠さず語りましたが、神の物語の中心に居続けました。
- 神が働かれる場所には、いつでも帰ることができます。ナオミは、主が民を顧みられたと聞いてすぐ立ち上がりました。
- 神はしばしば落ち穂拾いのような日常の中で働き、そのあとで回復の大きさを明らかにされます。
- ルツのような忠実な友は、悲しみの季節における神の贈り物です。
- 喪失はあなたの物語の最後のページではありません。神はまだ見えない続きを書いておられます。
鍵となる聖句
ナオミは自分をマラと呼んでほしいと言い、ベツレヘムの女たちの前で痛みを語ります。神に正直に悲しみを訴えても、神から遠ざかることにはならないと教えてくれる箇所です。
ルツは「あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神です」と告白します。忠誠の誓いであり、イスラエルの神を選ぶ決断として、最も多く引用される言葉の一つです。
ベツレヘムの女たちは、ナオミに買い戻す者を欠かせなかった主をほめたたえます。その子はナオミの魂を生き返らせ、老いを支える者となります。嫁は七人の息子にもまさるからです。
ナオミについての説教
よくある質問
聖書のナオミとは誰ですか。
ナオミはユダのベツレヘムの女性で、エリメレクの妻、マロンとキリオンの母です。モアブで夫と息子たちを失い、嫁のルツとともに故郷へ戻ります。のちにダビデ王の祖父オベデを腕に抱くことになります。
ナオミという名前の意味は何ですか。
ナオミの名は、一般に楽しみや快さを意味するヘブル語に関連づけられます。物語の中でナオミは、全能者が自分をひどく苦しめたからと、苦しみを意味するマラと呼んでほしいと願いました(ルツ記1章20節)。
ナオミの物語は聖書のどこにありますか。
ナオミの物語はルツ記の1章から4章にあります。1章に移住と帰郷、2章と3章にボアズとの出会い、4章に嗣業の買い戻しとオベデの誕生が記されています。