聖書 — 口語訳 (1955)
ゼパニヤ書 3
概要
ゼパニヤ書3章は、エルサレムへの厳しい叱責で始まります。指導者も預言者も祭司も神を裏切った、反逆の町です。さばきは告げられますが、章はそこで終わりません。神は諸国民のくちびるを清め、へりくだった忠実な残りの者を残し、シオンに喜びを呼びかけられます。中心にあるのは意外な姿です。主が民のただ中にいて、勇士として救い、歌をもって民のために喜んでくださるのです。この章はさばきと希望を結び合わせています。最後の言葉は怒りではなく喜びであり、神は民のただ中にいて救ってくださいます。
この章の4つの区分
1わざわいなるかな、このそむき汚れた暴虐の町。
2これはだれの声にも耳を傾けず、懲らしめを受けいれず、主に寄り頼まず、おのれの神に近よらない。
3その中にいるつかさたちは、ほえるしし、そのさばきびとたちは、夜のおおかみで、彼らは朝まで何一つ残さない。
4その預言者たちは、放縦で偽りびと、その祭司たちは聖なる物を汚し、律法を破る。
5その中にいます主は義であって、不義を行われない。朝ごとにその公義を現して、誤ることがない。しかし不義な者は恥を知らない。
6「わたしは諸国民を滅ぼした。そのやぐらは荒れはてた。わたしはそのちまたを荒したので、ちまたを行き来する者もない。その町々は荒れすたれて、人の姿もなく、住む者もない。
7わたしは言った、『これは必ずわたしを恐れ、懲らしめを受ける。これはわたしが命じたすべての事を見失わない』と。しかし彼らはしきりに自分の行状を乱した」。
8主は言われる、「それゆえ、あなたがたは、わたしが立って、証言する日を待て。わたしの決意は諸国民をよせ集め、もろもろの国を集めて、わが憤り、わが激しい怒りを ことごとくその上に注ぐことであって、全地は、ねたむわたしの怒りの火に 焼き滅ぼされるからである。
9その時わたしはもろもろの民に清きくちびるを与え、すべて彼らに主の名を呼ばせ、心を一つにして主に仕えさせる。
10わたしを拝む者、わたしが散らした者の娘は エチオピヤの川々の向こうから来て、わたしに供え物をささげる。
11その日には、あなたはわたしにそむいたすべてのわざのゆえに、はずかしめられることはない。その時わたしはあなたのうちから、高ぶって誇る者どもを除くゆえ、あなたは重ねてわが聖なる山で、高ぶることはない。
12わたしは柔和にしてへりくだる民を、あなたのうちに残す。彼らは主の名を避け所とする。
13イスラエルの残りの者は不義を行わず、偽りを言わず、その口には欺きの舌を見ない。それゆえ、彼らは食を得て伏し、彼らをおびやかす者はいない」。
14シオンの娘よ、喜び歌え。イスラエルよ、喜び呼ばわれ。エルサレムの娘よ、心のかぎり喜び楽しめ。
15主はあなたを訴える者を取り去り、あなたの敵を追い払われた。イスラエルの王なる主はあなたのうちにいます。あなたはもはや災を恐れることはない。
16その日、人々はエルサレムに向かって言う、「シオンよ、恐れるな。あなたの手を弱々しくたれるな。
17あなたの神、主はあなたのうちにいまし、勇士であって、勝利を与えられる。彼はあなたのために喜び楽しみ、その愛によってあなたを新にし、祭の日のようにあなたのために喜び呼ばわられる」。
18「わたしはあなたから悩みを取り去る。あなたは恥を受けることはない。
19見よ、その時あなたをしえたげる者を わたしはことごとく処分し、足なえを救い、追いやられた者を集め、彼らの恥を誉にかえ、全地にほめられるようにする。
20その時、わたしはあなたがたを連れかえる。わたしがあなたがたを集めるとき、わたしがあなたがたの目の前に、あなたがたの幸福を回復するとき、地のすべての民の中で、あなたがたに名を得させ、誉を得させる」と 主は言われる。
鍵となる聖句
その中にいます主は義であって、不義を行われない。朝ごとにその公義を現して、誤ることがない。しかし不義な者は恥を知らない。
不義に満ちた町の中にあっても、神は義であり続け、朝ごとにその公義を現されます。また、罪を犯しても恥を感じなくなった人のことも描かれています。眠り込んだ良心は、霊的な危険です。
シオンの娘よ、喜び歌え。イスラエルよ、喜び呼ばわれ。エルサレムの娘よ、心のかぎり喜び楽しめ。 主はあなたを訴える者を取り去り、あなたの敵を追い払われた。イスラエルの王なる主はあなたのうちにいます。あなたはもはや災を恐れることはない。
警告のあとで調子が変わり、神は民に喜ぶよう招かれます。その理由はすぐに示されます。主が訴える者と敵を取り去り、イスラエルの王なる主が民のうちにおられるからです。
あなたの神、主はあなたのうちにいまし、勇士であって、勝利を与えられる。彼はあなたのために喜び楽しみ、その愛によってあなたを新にし、祭の日のようにあなたのために喜び呼ばわられる」。
この章で最もよく知られた一節です。神は民を我慢して受けいれるさばき主ではなく、民を喜ぶ力ある救い主です。その愛は、静けさと歌に満ちたやさしさとして描かれています。
見よ、その時あなたをしえたげる者を わたしはことごとく処分し、足なえを救い、追いやられた者を集め、彼らの恥を誉にかえ、全地にほめられるようにする。 その時、わたしはあなたがたを連れかえる。わたしがあなたがたを集めるとき、わたしがあなたがたの目の前に、あなたがたの幸福を回復するとき、地のすべての民の中で、あなたがたに名を得させ、誉を得させる」と 主は言われる。
神は圧迫する者に対処し、足なえを救い、追いやられた者を集め、彼らの恥を誉にかえると約束されます。回復は、だれからも退けられていた人々から始まります。
この章に登場する人物
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説教が語っていること
ゼパニヤ書3章についてよくある質問
ゼパニヤ書3章17節はどういう意味ですか
主が民のただ中にいて、勝利を与える勇士であり、民のために喜び楽しまれるという意味です。神は民をしぶしぶ受けいれているのではなく、民を喜んでおられます。愛による静けさという表現は、言葉を必要としない深いやさしさを思わせます。
ゼパニヤ書3章の中心となるメッセージは何ですか
さばきと希望が一つになっていることです。神はエルサレムとその指導者たちの反逆を責めますが、へりくだった残りの者を清め、集め、回復すると約束されます。最後の言葉は怒りではなく喜びであり、神は民を救うためにそのただ中におられます。
18節から20節の圧迫する者と退けられた者とは、だれのことですか
文脈ではまず、散らされ、辱められたイスラエルの民のことで、神は彼らを連れかえすと約束されます。足なえや追いやられた者は、しばしば脇に追いやられる弱い人々を表します。恥や拒絶に傷ついた人々にとっての約束でもあり、神は彼らを集め、恥を誉にかえてくださいます。
ゼパニヤ書 3を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。