聖書 — 口語訳 (1955)
ローマ人への手紙 16
概要
ローマ人への手紙の最後の章は、名前の一覧のように見えるため、しばしば急いで読まれます。しかしこれは、初代教会の肖像です。パウロはフィベを推薦し、三十人ほどの人々に、それぞれが何をしたかを添えて挨拶を送り、家で集まる教会に触れ、分裂を引き起こす人々への警戒を促し、同労者たちからの挨拶を伝えて、信者を堅く立たせてくださる神への賛美で結びます。
この章の5つの区分
1ケンクレヤにある教会の執事、わたしたちの姉妹フィベを、あなたがたに紹介する。
2どうか、聖徒たるにふさわしく、主にあって彼女を迎え、そして、彼女があなたがたにしてもらいたいことがあれば、何事でも、助けてあげてほしい。彼女は多くの人の援助者であり、またわたし自身の援助者でもあった。
3キリスト・イエスにあるわたしの同労者プリスカとアクラとに、よろしく言ってほしい。
4彼らは、わたしのいのちを救うために、自分の首をさえ差し出してくれたのである。彼らに対しては、わたしだけではなく、異邦人のすべての教会も、感謝している。
5また、彼らの家の教会にも、よろしく。わたしの愛するエパネトに、よろしく言ってほしい。彼は、キリストにささげられたアジヤの初穂である。
6あなたがたのために一方ならず労苦したマリヤに、よろしく言ってほしい。
7わたしの同族であって、わたしと一緒に投獄されたことのあるアンデロニコとユニアスとに、よろしく。彼らは使徒たちの間で評判がよく、かつ、わたしよりも先にキリストを信じた人々である。
8主にあって愛するアムプリアトに、よろしく。
9キリストにあるわたしたちの同労者ウルバノと、愛するスタキスとに、よろしく。
10キリストにあって錬達なアペレに、よろしく。アリストブロの家の人たちに、よろしく。
11同族のヘロデオンに、よろしく。ナルキソの家の、主にある人たちに、よろしく。
12主にあって労苦しているツルパナとツルポサとに、よろしく。主にあって一方ならず労苦した愛するペルシスに、よろしく。
13主にあって選ばれたルポスと、彼の母とに、よろしく。彼の母は、わたしの母でもある。
14アスンクリト、フレゴン、ヘルメス、パトロバ、ヘルマスおよび彼らと一緒にいる兄弟たちに、よろしく。
15ピロロゴとユリヤとに、またネレオとその姉妹とに、オルンパに、また彼らと一緒にいるすべての聖徒たちに、よろしく言ってほしい。
16きよい接吻をもって、互にあいさつをかわしなさい。キリストのすべての教会から、あなたがたによろしく。
17さて兄弟たちよ。あなたがたに勧告する。あなたがたが学んだ教にそむいて分裂を引き起し、つまずきを与える人々を警戒し、かつ彼らから遠ざかるがよい。
18なぜなら、こうした人々は、わたしたちの主キリストに仕えないで、自分の腹に仕え、そして甘言と美辞とをもって、純朴な人々の心を欺く者どもだからである。
19あなたがたの従順は、すべての人々の耳に達しており、それをあなたがたのために喜んでいる。しかし、わたしの願うところは、あなたがたが善にさとく、悪には、うとくあってほしいことである。
20平和の神は、サタンをすみやかにあなたがたの足の下に踏み砕くであろう。どうか、わたしたちの主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように。
21わたしの同労者テモテおよび同族のルキオ、ヤソン、ソシパテロから、あなたがたによろしく。
22(この手紙を筆記したわたしテルテオも、主にあってあなたがたにあいさつの言葉をおくる。)
23わたしと全教会との家主ガイオから、あなたがたによろしく。市の会計係エラストと兄弟クワルトから、あなたがたによろしく。
24〔わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた一同と共にあるように、アァメン。〕
25願わくは、わたしの福音とイエス・キリストの宣教とにより、かつ、長き世々にわたって、隠されていたが、今やあらわされ、預言の書をとおして、永遠の神の命令に従い、信仰の従順に至らせるために、もろもろの国人に告げ知らされた奥義の啓示によって、あなたがたを力づけることのできるかた、
27すなわち、唯一の知恵深き神に、イエス・キリストにより、栄光が永遠より永遠にあるように、アァメン。
鍵となる聖句
ケンクレヤにある教会の執事、わたしたちの姉妹フィベを、あなたがたに紹介する。 どうか、聖徒たるにふさわしく、主にあって彼女を迎え、そして、彼女があなたがたにしてもらいたいことがあれば、何事でも、助けてあげてほしい。彼女は多くの人の援助者であり、またわたし自身の援助者でもあった。
パウロは、フィベをローマの教会に推薦し、執事として紹介して、ふさわしく迎えるよう求めます。彼女は多くの人々とパウロ自身を助けました。おそらく、この手紙を運んだのも彼女です。
また、彼らの家の教会にも、よろしく。わたしの愛するエパネトに、よろしく言ってほしい。彼は、キリストにささげられたアジヤの初穂である。
パウロは、プリスカとアクラの家に集まる教会に挨拶を送ります。初代のクリスチャンには専用の建物はなく、家庭が、ごく普通の集まりの場でした。
主にあって選ばれたルポスと、彼の母とに、よろしく。彼の母は、わたしの母でもある。
パウロは、主にあって選ばれたルフォスと、パウロにとっても母である彼の母に挨拶します。このルフォスを、マルコ15章21節に出てくるクレネ人シモンの子と結びつける人もいますが、本文はそう断言していません。
平和の神は、サタンをすみやかにあなたがたの足の下に踏み砕くであろう。どうか、わたしたちの主イエスの恵みが、あなたがたと共にあるように。
平和の神は、まもなくサタンをあなたがたの足の下に踏み砕かれます。この約束は、分裂の中で与えられています。悪に対する勝利は、神の平和を通って来ます。この部分は、主イエスの恵みで結ばれます。
すなわち、唯一の知恵深き神に、イエス・キリストにより、栄光が永遠より永遠にあるように、アァメン。
手紙は賛美で終わります。唯一の知恵深い神に、イエス・キリストによって、栄光が世々限りなくありますように。ローマ人への手紙の教えのすべては、礼拝へと行き着きます。
この章に登場する人物
説教が語っていること
ローマ人への手紙16章についてよくある質問
ローマ人への手紙16章には、なぜこんなに多くの名前があるのですか
パウロは、自分が知っている人や、うわさに聞いた人に挨拶し、その人たちが何をしたかを書き添えます。同労者、多くの労苦をした人、パウロのために自分の首を差し出した人たちです。この一覧は、ローマの教会が具体的な顔の集まりであること、そして目立たない奉仕でさえ、神と教会に見られ、尊ばれていることを示しています。
ローマ人への手紙16章のフィベとはだれですか
フィベは、コリントの近くにあるケンクレヤの教会のクリスチャンです。パウロは彼女を執事として推薦し、多くの人々とパウロ自身を助けたと述べます。彼女はこの手紙をローマまで運んだと考えられています。教会の間では、その肩書きの重みについて意見が分かれますが、すべての教会が彼女の奉仕の役割を認めています。
ローマ人への手紙16章17節の警告はどういう意味ですか
パウロは、受けた教えに反して分裂とつまずきを起こす人々から離れるよう求めます。彼らはキリストではなく、自分の利益に仕えています。パウロは信者に、善にさとく、悪にうとくあるよう勧めます。この箇所が指しているのは、教えから外れる人々であり、二次的な点で意見が違うだけの人ではありません。
ローマ人への手紙 16を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。