聖書 — 口語訳 (1955)
創世記 8
概要
創世記8章は洪水の終わりを語ります。神はノアを心に留め、地の上に風を吹かせると、水は引いていきます。箱舟はアララテの山の上にとどまり、ノアは地が再び住める場所になったかを知るために、からすと鳩を放ちます。神の命令を受けて、ノアは家族と動物たちとともに箱舟から出ます。そして最初にしたことは、祭壇を築くことでした。神はその後、これまでのように地を打つことはしないと約束し、季節が規則正しくめぐることを保証されます。
この章の4つの区分
1神はノアと、箱舟の中にいたすべての生き物と、すべての家畜とを心にとめられた。神が風を地の上に吹かせられたので、水は退いた。
2また淵の源と、天の窓とは閉ざされて、天から雨が降らなくなった。
3それで水はしだいに地の上から引いて、百五十日の後には水が減り、
4箱舟は七月十七日にアララテの山にとどまった。
5水はしだいに減って、十月になり、十月一日に山々の頂が現れた。
6四十日たって、ノアはその造った箱舟の窓を開いて、
7からすを放ったところ、からすは地の上から水がかわききるまで、あちらこちらへ飛びまわった。
8ノアはまた地のおもてから、水がひいたかどうかを見ようと、彼の所から、はとを放ったが、
9はとは足の裏をとどめる所が見つからなかったので、箱舟のノアのもとに帰ってきた。水がまだ全地のおもてにあったからである。彼は手を伸べて、これを捕え、箱舟の中の彼のもとに引き入れた。
10それから七日待って再びはとを箱舟から放った。
11はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。
12さらに七日待ってまた、はとを放ったところ、もはや彼のもとには帰ってこなかった。
13六百一歳の一月一日になって、地の上の水はかれた。ノアが箱舟のおおいを取り除いて見ると、土のおもては、かわいていた。
14二月二十七日になって、地は全くかわいた。
15この時、神はノアに言われた、
16「あなたは妻と、子らと、子らの妻たちと共に箱舟を出なさい。
17あなたは、共にいる肉なるすべての生き物、すなわち鳥と家畜と、地のすべての這うものとを連れて出て、これらのものが地に群がり、地の上にふえ広がるようにしなさい」。
18ノアは共にいた子らと、妻と、子らの妻たちとを連れて出た。
19またすべての獣、すべての這うもの、すべての鳥、すべて地の上に動くものは皆、種類にしたがって箱舟を出た。
20ノアは主に祭壇を築いて、すべての清い獣と、すべての清い鳥とのうちから取って、燔祭を祭壇の上にささげた。
21主はその香ばしいかおりをかいで、心に言われた、「わたしはもはや二度と人のゆえに地をのろわない。人が心に思い図ることは、幼い時から悪いからである。わたしは、このたびしたように、もう二度と、すべての生きたものを滅ぼさない。
22地のある限り、種まきの時も、刈入れの時も、暑さ寒さも、夏冬も、昼も夜もやむことはないであろう」。
鍵となる聖句
神はノアと、箱舟の中にいたすべての生き物と、すべての家畜とを心にとめられた。神が風を地の上に吹かせられたので、水は退いた。
物語の転換点です。何か月も水に囲まれたあと、神はノアを心に留められます。聖書で心に留めるとは、ただ思い出すことではなく、その人のために動き出すという意味です。
はとは夕方になって彼のもとに帰ってきた。見ると、そのくちばしには、オリブの若葉があった。ノアは地から水がひいたのを知った。
鳩は、くちばしに摘みたてのオリーブの葉をくわえて戻ってきます。いのちが再び始まったしるしであり、今も平和の象徴として思い起こされる場面です。
ノアは主に祭壇を築いて、すべての清い獣と、すべての清い鳥とのうちから取って、燔祭を祭壇の上にささげた。
ノアは何よりも先に祭壇を築き、いけにえをささげます。救い出されたことへの彼の最初の応答は、礼拝と感謝でした。
主はその香ばしいかおりをかいで、心に言われた、「わたしはもはや二度と人のゆえに地をのろわない。人が心に思い図ることは、幼い時から悪いからである。わたしは、このたびしたように、もう二度と、すべての生きたものを滅ぼさない。 地のある限り、種まきの時も、刈入れの時も、暑さ寒さも、夏冬も、昼も夜もやむことはないであろう」。
神は、人の心が悪に傾きやすいことをご存じです。それでもなお、二度とこのように地を打たないと約束されます。種まきと刈り入れ、季節のめぐりが守られるという約束です。
この章に登場する人物
このテーマで祈る
説教が語っていること
創世記8章についてよくある質問
創世記8章のメッセージは何ですか
神は、ご自分が救われた者を忘れません。水を引かせ、ノアを乾いた地に導き、彼のいけにえを受け入れ、二度とこのように地を滅ぼさないと誓われます。この章は、ノアの忍耐、神の真実、そして人の罪にもかかわらず続く恵みを語っています。
なぜノアはからすと鳩を放ったのですか
ノアは水が十分に引いたかどうかを知りたかったのです。からすは行ったり来たりして、降りることはありませんでした。鳩は最初は何も見つけられずに戻り、次にオリーブの葉をくわえて戻り、植物が芽生えていることを示し、最後には戻ってきませんでした。ノアはそのたびに待ち、出る時を自分で急ぎませんでした。
神がノアを心に留められたとはどういう意味ですか
聖書では、神が心に留められるとき、神は行動されます。神がノアを忘れていたということではありません。本文は、神が彼のために働き、風を吹かせ、水を止められたと語っています。この表現は、長い試練の中にあっても神がご自分の民を守っておられることを、信じる者に思い起こさせます。
創世記 8を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。