聖書 — 口語訳 (1955)

ミカ書 7

概要

ミカ書7章は嘆きから始まります。預言者は正しい人を見つけられず、さばき人も君も腐敗し、身近な人さえ信頼できなくなっています。そのただ中で、彼は主を仰ぎ見て、主に望みを置くことを選びます。さばきを受けるのは当然だと認めつつ、神が立ち上がって御民のために弁護してくださると確信しています。章は、神の赦しと、ヤコブとアブラハムに対する神の真実をたたえる祈りと賛美で結ばれます。

この章の4つの区分

  1. 1-6節腐敗と裏切りを前にした嘆き
  2. 7-13節主を仰ぎ見る:倒れたただ中にある望み
  3. 14-17節祈り:あなたの民を牧してください
  4. 18-20節あなたのような神がいるでしょうか:赦しと真実

1わざわいなるかな、わたしは夏のくだものを集める時のように、ぶどうの収穫の残りを集める時のようになった。食らうべきぶどうはなく、わが心の好む初なりのいちじくもない。

2神を敬う人は地に絶え、人のうちに正しい者はない。みな血を流そうと待ち伏せし、おのおの網をもってその兄弟を捕える。

3両手は悪い事をしようと努めてやまない。つかさと裁判官はまいないを求め、大いなる人はその心の悪い欲望を言いあらわし、こうして彼らはその悪を仕組む。

4彼らの最もよい者もいばらのごとく、最も正しい者もいばらのいけがきのようだ。彼らの見張びとの日、すなわち彼らの刑罰の日が来る。いまや彼らの混乱が近い。

5あなたがたは隣り人を信じてはならない。友人をたのんではならない。あなたのふところに寝る者にも、あなたの口の戸を守れ。

6むすこは父をいやしめ、娘はその母にそむき、嫁はそのしゅうとめにそむく。人の敵はその家の者である。

7しかし、わたしは主を仰ぎ見、わが救の神を待つ。わが神はわたしの願いを聞かれる。

8わが敵よ、わたしについて喜ぶな。たといわたしが倒れるとも起きあがる。たといわたしが暗やみの中にすわるとも、主はわが光となられる。

9主はわが訴えを取りあげ、わたしのためにさばきを行われるまで、わたしは主の怒りを負わなければならない。主に対して罪を犯したからである。主はわたしを光に導き出してくださる。わたしは主の正義を見るであろう。

10その時「あなたの神、主はどこにいるか」と わたしに言ったわが敵は、これを見て恥をこうむり、わが目は彼を見てあざ笑う。彼は街路の泥のように踏みつけられる。

11あなたの城壁を築く日が来る。その日には国境が遠く広がる。

12その日にはアッスリヤからエジプトまで、エジプトからユフラテ川まで、海から海まで、山から山まで、人々はあなたに来る。

13しかしかの地はその住民のゆえに、そのおこないの実によって荒れはてる。

14どうか、あなたのつえをもってあなたの民、すなわち園の中の林にひとりおる あなたの嗣業の羊を牧し、いにしえの日のようにバシャンとギレアデで、彼らを養ってください。

15あなたがエジプトの国を出た時のように、わたしはもろもろの不思議な事を彼らに示す。

16国々の民は見て、そのすべての力を恥じ、その手を口にあて、その耳は聞えぬ耳となる。

17彼らはへびのように、地に這うもののようにちりをなめ、震えながらその城から出、おののきつつ、われわれの神、主に近づいてきて、あなたのために恐れる。

18だれかあなたのように不義をゆるし、その嗣業の残れる者のために とがを見過ごされる神があろうか。神はいつくしみを喜ばれるので、その怒りをながく保たず、

19再びわれわれをあわれみ、われわれの不義を足で踏みつけられる。あなたはわれわれのもろもろの罪を 海の深みに投げ入れ、

20昔からわれわれの先祖たちに誓われたように、真実をヤコブに示し、いつくしみをアブラハムに示される。

鍵となる聖句

7節
しかし、わたしは主を仰ぎ見、わが救の神を待つ。わが神はわたしの願いを聞かれる。

前の節の暗い現実を見たうえで、ミカは主を仰ぎ見ることを選びます。希望は悪を無視するのではなく、救い、聞いてくださる神へと意図して向かうことです。

8節
わが敵よ、わたしについて喜ぶな。たといわたしが倒れるとも起きあがる。たといわたしが暗やみの中にすわるとも、主はわが光となられる。

倒れても、それで終わりではありません。たとい倒れても起きあがり、暗やみの中にいても主が光となってくださると語ります。これは語る人自身の強さではなく、神に根ざした信頼の言葉です。

18節
だれかあなたのように不義をゆるし、その嗣業の残れる者のために とがを見過ごされる神があろうか。神はいつくしみを喜ばれるので、その怒りをながく保たず、

預言者は、不義をゆるし、怒りをながく保たれない神に驚嘆します。神はいつくしみを喜ばれる方です。聖書の中でも、神の赦しについて特によく知られた箇所の一つです。

19節
再びわれわれをあわれみ、われわれの不義を足で踏みつけられる。あなたはわれわれのもろもろの罪を 海の深みに投げ入れ、

罪が海の深みに投げ入れられるという表現は、とがが手の届かないところへ退けられる赦しを表しています。神は御民の不義を足で踏みつけてくださいます。

この章に登場する人物

このテーマで祈る

説教が語っていること

ミカ書7章についてよくある質問

ミカ書7章19節はどういう意味ですか

この節は、神が御民をあわれみ、そのとがを足で踏みつけ、すべての罪を海の深みに投げ入れてくださると語っています。この表現は完全な赦しを示します。罪はただ赦されるだけでなく、二度と見つけ出せないところへ退けられるのです。

ミカ書7章のメッセージは何ですか

ミカは嘆きから希望へと移ります。正義が失われた世界を描いたうえで、救いの神を待ち望むことを選びます。章の結びは、赦してくださり、約束に真実であり、いつくしみを喜ばれる神への賛美です。

ミカ書7章8節の「たといわたしが倒れるとも起きあがる」とはどういう意味ですか

この節は、自分の倒れたことを喜ぶ敵に向けた信頼の言葉です。語る人は、自分が倒れ、暗やみの中にいることを認めています。それでも主が自分の光となってくださると告白します。立ち上がる力は、倒れた人の強さからではなく、神から来ます。

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