聖書 — 口語訳 (1955)

箴言 11

概要

箴言11章は、正しい者と悪しき者を対比する格言の連なりです。章は商売における誠実さで始まり、導きと守りをもたらす謙遜と誠実さをたたえます。言葉が町を築くことも壊すこともあると示し、思慮と助言の大切さを語り、さらに惜しまず与えることへと進みます。施し散らして、なお富を増す人があり、人を潤す者は自分も潤されるのです。結びは、正しい者の結ぶ実は命の木であるというイメージです。

この章の4つの区分

  1. 1-8節誠実、謙遜、そして守ってくれる義
  2. 9-14節町を築き、また壊す言葉
  3. 15-21節慎重さ、親切、そして本当の報い
  4. 22-31節惜しまず与えること、神への信頼、正しい者の実

1偽りのはかりは主に憎まれ、正しいふんどうは彼に喜ばれる。

2高ぶりが来れば、恥もまた来る、へりくだる者には知恵がある。

3正しい者の誠実はその人を導き、不信実な者のよこしまはその人を滅ぼす。

4宝は怒りの日に益なく、正義は人を救い出して、死を免れさせる。

5誠実な者は、その正義によって、その道をまっすぐにせられ、悪しき者は、その悪によって倒れる。

6正しい者はその正義によって救われ、不信実な者は自分の欲によって捕えられる。

7悪しき者は死ぬとき、その望みは絶え、不信心な者の望みもまた絶える。

8正しい者は、悩みから救われ、悪しき者は代ってそれに陥る。

9不信心な者はその口をもって隣り人を滅ぼす、正しい者は知識によって救われる。

10正しい者が、しあわせになれば、その町は喜び、悪しき者が滅びると、喜びの声がおこる。

11町は正しい者の祝福によって、高くあげられ、悪しき者の口によって、滅ぼされる。

12隣り人を侮る者は知恵がない、さとき人は口をつぐむ。

13人のよしあしを言いあるく者は秘密をもらす、心の忠信なる者は事を隠す。

14指導者がなければ民は倒れ、助言者が多ければ安全である。

15他人のために保証をする者は苦しみをうけ、保証をきらう者は安全である。

16しとやかな女は、誉を得、強暴な男は富を得る。

17いつくしみある者はおのれ自身に益を得、残忍な者はおのれの身をそこなう。

18悪しき者の得る報いはむなしく、正義を播く者は確かな報いを得る。

19正義を堅く保つ者は命に至り、悪を追い求める者は死を招く。

20心のねじけた者は主に憎まれ、まっすぐに道を歩む者は彼に喜ばれる。

21確かに、悪人は罰を免れない、しかし正しい人は救を得る。

22美しい女の慎みがないのは、金の輪の、ぶたの鼻にあるようだ。

23正しい者の願いは、すべて良い結果を得、悪しき者の望みは怒りに至る。

24施し散らして、なお富を増す人があり、与えるべきものを惜しんで、かえって貧しくなる者がある。

25物惜しみしない者は富み、人を潤す者は自分も潤される。

26穀物を、しまい込んで売らない者は民にのろわれる、それを売る者のこうべには祝福がある。

27善を求める者は恵みを得る、悪を求める者には悪が来る。

28自分の富を頼む者は衰える、正しい者は木の青葉のように栄える。

29自分の家族を苦しめる者は風を所有とする、愚かな者は心のさとき者のしもべとなる。

30正しい者の結ぶ実は命の木である、不法な者は人の命をとる。

31もし正しい者がこの世で罰せられるならば、悪しき者と罪びととは、なおさらである。

鍵となる聖句

1節
偽りのはかりは主に憎まれ、正しいふんどうは彼に喜ばれる。

最初の格言は、商売における誠実さに触れます。神は市場のはかりにも関心を持っておられます。信仰は、仕事の生活にも関わります。

14節
指導者がなければ民は倒れ、助言者が多ければ安全である。

指導者がなければ民は倒れ、助言者が多ければ安全である、と言います。ひとりで決めてはならないという招きです。

25節
物惜しみしない者は富み、人を潤す者は自分も潤される。

物惜しみしない者は富み、人を潤す者は自分も潤されます。これは知恵の原則であって、必ず得をするという機械的な保証ではありません。

30節
正しい者の結ぶ実は命の木である、不法な者は人の命をとる。

「正しい者の結ぶ実は命の木である」。それは他の人を養う泉でもあります。後半の文は訳によって異なり、フランス語のルイ・スゴン訳では、知恵ある者は魂を勝ち取る、と訳されています。

このテーマで祈る

説教が語っていること

箴言11章についてよくある質問

箴言11章25節は何を意味しますか。

この節は、物惜しみしない者は富み、人を潤す者は自分も潤されると語ります。惜しまず与えることを、実践する人に返ってくる知恵の道として示しています。箴言は一般的な原則を述べており、自動的な約束ではありません。与えることは、見返りが保証された投資ではないのです。

箴言11章の主なテーマは何ですか。

この章は、正しい者と悪しき者を絶えず対比させます。誠実、謙遜、惜しまず与えることは人を守り、生かし、一方で高慢、偽りのはかり、中傷、貪欲は滅びに至ると示します。また、言葉が共同体の生活に及ぼす影響も強調しています。

箴言11章14節の助言者について、何が言えますか。

この節は、指導者がなければ民は倒れ、助言者が多ければ安全であると断言します。つまり、知恵は孤立の中ではまれにしか見つからず、助言を求めることは、教会でも家庭でも会社でも、過ちから守ってくれるのです。

箴言 11を引用している記事

← すべての章

口語訳(1955年)— パブリックドメイン。