聖書 — 口語訳 (1955)

詩篇 115

概要

詩篇115篇は、神の民が歌う賛美の歌です。冒頭で人間の栄光をきっぱり退け、栄光は真実で恵み深い主のみ名に帰すものだと告げます。「彼らの神はどこにいるのか」とあざける国々に対し、詩人は天におられて働かれる神を示し、銀や金で造られた、語ることも見ることもできない偶像と対比させます。そしてイスラエルに、助けであり盾である主に信頼するよう呼びかけ、主の祝福をたたえます。詩篇は、とこしえに主をほめたたえるという約束で結ばれます。

この章の5つの区分

  1. 1-3節栄光は、ただあなたのみ名に
  2. 4-8節語ることのできない、無力な偶像
  3. 9-11節主に信頼せよ、助けであり盾である方
  4. 12-15節主は民を心に留め、祝福してくださる
  5. 16-18節天は主のもの、賛美は生きている者の務め

1主よ、栄光を われらにではなく、われらにではなく、あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、ただ、み名にのみ帰してください。

2なにゆえ、もろもろの国民は言うのでしょう、「彼らの神はどこにいるのか」と。

3われらの神は天にいらせられる。神はみこころにかなうすべての事を行われる。

4彼らの偶像はしろがねと、こがねで、人の手のわざである。

5それは口があっても語ることができない。目があっても見ることができない。

6耳があっても聞くことができない。鼻があってもかぐことができない。

7手があっても取ることができない。足があっても歩くことができない。また、のどから声を出すこともできない。

8これを造る者と、これに信頼する者とはみな、これと等しい者になる。

9イスラエルよ、主に信頼せよ。主は彼らの助け、また彼らの盾である。

10アロンの家よ、主に信頼せよ。主は彼らの助け、また彼らの盾である。

11主を恐れる者よ、主に信頼せよ。主は彼らの助け、また彼らの盾である。

12主はわれらをみこころにとめられた。主はわれらを恵み、イスラエルの家を恵み、アロンの家を恵み、

13また、小さい者も、大いなる者も、主を恐れる者を恵まれる。

14どうか、主があなたがたを増し加え、あなたがたと、あなたがたの子孫とを 増し加えられるように。

15天地を造られた主によって あなたがたが恵まれるように。

16天は主の天である。しかし地は人の子らに与えられた。

17死んだ者も、音なき所に下る者も、主をほめたたえることはない。

18しかし、われらは今より、とこしえに至るまで、主をほめまつるであろう。主をほめたたえよ。

鍵となる聖句

1節
主よ、栄光を われらにではなく、われらにではなく、あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、ただ、み名にのみ帰してください。

詩篇は否定から始まります。民も、その成功も、ほめたたえられるにはふさわしくありません。栄光はすべて、神のいつくしみとまことのゆえに、神に帰されます。

3節
われらの神は天にいらせられる。神はみこころにかなうすべての事を行われる。

国々のあざけりに対する答えは明快です。神は不在なのではなく、天にいて、みこころにかなうすべてのことを行われます。この自由な主権こそ、信頼の土台です。

8節
これを造る者と、これに信頼する者とはみな、これと等しい者になる。

偶像に信頼する者は、やがて偶像に似てきます。いのちも、ことばも、まなざしも失ってしまいます。何を礼拝するかが、私たちの姿を形づくります。

9-11節
イスラエルよ、主に信頼せよ。主は彼らの助け、また彼らの盾である。 アロンの家よ、主に信頼せよ。主は彼らの助け、また彼らの盾である。 主を恐れる者よ、主に信頼せよ。主は彼らの助け、また彼らの盾である。

信頼への呼びかけが三度くり返されます。イスラエル、アロンの家、主を恐れる者。そのたびに同じ理由が語られます。主は彼らの助け、また盾だからです。

18節
しかし、われらは今より、とこしえに至るまで、主をほめまつるであろう。主をほめたたえよ。

詩篇は、今から、とこしえに至るまで主をほめたたえるという決意で結ばれます。賛美は、生きている者の息づかいです。

説教が語っていること

「天にいます私たちの父よ」なぜ祈るのかこの教えは3節に基づいています。父なる神は主権者であり、みこころのままに行われるのですから、祈りは無駄ではありません。神は、私たちの祈りを用いる方法の一つとして定められたのです。要約を読む →新しいスピリチュアリティ:それが求めるもの、キリストが与えるものフロラン・ヴァラックは3節を引いて、神がすべてを持っておられ、悪魔は不法に居座る者にすぎないことを思い起こさせます。新しい霊性は、主権者なる神の前では少しも新しくありません。要約を読む →伝道の書2章:喜びがしゃぼん玉のようにはじけるときウェストミンスター・チャペルは3節に立ち、神はみこころにかなうことをなさり、しかも喜んでおられると語ります。良いものはすべて、人の喜びを奪う方ではなく、喜びを与える神から来ます。要約を読む →小さな雲がヨーロッパに来るリバイバルを告げるヨーロッパのリバイバルについてのこのメッセージでは、1節が、神が突破口を開かれるなら栄光は私たちではなくみ名に帰すと思い起こさせます。要約を読む →あなたの神は小さすぎませんか? 天の神が姿を現すこのメッセージは3節を引いて、ファラオに対する神の主権を示します。天の神は小さすぎる方ではなく、みこころのままに行動されます。要約を読む →

詩篇115篇についてよくある質問

詩篇115篇はどんな意味ですか

詩篇115篇は、栄光は神にのみ属すると語ります。世を治め働かれる生ける神と、人の手で造られた、語ることも見ることもできない偶像とを対比し、民に、助けであり盾である主に信頼して、とこしえにほめたたえるよう呼びかけます。

詩篇115篇の最初のことばは何を意味しますか

このことばは詩篇の冒頭で、へりくだりを表します。民は自分のために栄光を求めません。神が働かれるのは、人の功績ではなく、神のいつくしみとまことのゆえです。この祈りは、私たちが経験し成し遂げたことの功績を神にお返しする助けになります。

詩篇115篇はどのように祈り、黙想すればよいですか

ゆっくり声に出して読んでみましょう。まず1節から3節で、あなたの人生の栄光を神にお返しします。次に、心の中で神の座を占めているものは何かを問いかけます(4節から8節)。9節から11節で具体的な状況を主にゆだね、最後に18節の賛美で結びます。

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