聖書 — 口語訳 (1955)

詩篇 8

概要

詩篇8篇はダビデの賛歌で、始まりと終わりに同じ叫びがあります。「主、われらの主よ、あなたの名は地にあまねく、いかに尊いことでしょう。」その間でダビデは、幼子の口の賛美、星の輝く天、そして人に与えられた驚くべき立場の中に、神の栄光を見つめます。広大な被造物を前に、神が人を心にとめ、栄えと誉れの冠をかぶせてくださることに驚きます。新約聖書は、この詩篇の中にイエスを指し示す預言も見ています(ヘブル人への手紙2章6節から9節)。

この章の4つの区分

  1. 1-2節神の栄光と、小さな者たちの賛美
  2. 3-4節天を見上げて:人は何者なのでしょう
  3. 5-8節栄えと誉れの冠をいただき、被造物を委ねられた人
  4. 9節ふたたび賛美へ:あなたの名はいかに尊いことでしょう

1主、われらの主よ、あなたの名は地にあまねく、いかに尊いことでしょう。あなたの栄光は天の上にあり、

2みどりごと、ちのみごとの口によって、ほめたたえられています。あなたは敵と恨みを晴らす者とを静めるため、あだに備えて、とりでを設けられました。

3わたしは、あなたの指のわざなる天を見、あなたが設けられた月と星とを見て思います。

4人は何者なので、これをみ心にとめられるのですか、人の子は何者なので、これを顧みられるのですか。

5ただ少しく人を神よりも低く造って、栄えと誉とをこうむらせ、

6これにみ手のわざを治めさせ、よろずの物をその足の下におかれました。

7すべての羊と牛、また野の獣、

8空の鳥と海の魚、海路を通うものまでも。

9主、われらの主よ、あなたの名は地にあまねく、いかに尊いことでしょう。

鍵となる聖句

1節
主、われらの主よ、あなたの名は地にあまねく、いかに尊いことでしょう。あなたの栄光は天の上にあり、

詩篇は賛美の叫びで始まり、同じ叫びで閉じます。ダビデは、神の威光が地も天も超えていて、その御名が被造物のすみずみにまで知られていることを認めています。

2節
みどりごと、ちのみごとの口によって、ほめたたえられています。あなたは敵と恨みを晴らす者とを静めるため、あだに備えて、とりでを設けられました。

神は最も小さな者たちの口を通して栄光を現し、敵を黙らせます。イエスは、子どもたちが神殿で叫んだとき、この節を引用されました(マタイによる福音書21章16節)。

4節
人は何者なので、これをみ心にとめられるのですか、人の子は何者なので、これを顧みられるのですか。

広大な天を前にして、ダビデは自分の小ささを感じ、それでも神が人を心にとめ、顧みてくださることに驚きます。これがこの詩篇の中心にある問いです。

5節
ただ少しく人を神よりも低く造って、栄えと誉とをこうむらせ、

人は神よりただ少しだけ低く造られ、栄えと誉れを与えられました。この尊厳は人自身から出たものではなく、造り主からの賜物です。ここを「御使たちよりも少し低く」と訳す翻訳者もいます。

6-8節
これにみ手のわざを治めさせ、よろずの物をその足の下におかれました。 すべての羊と牛、また野の獣、 空の鳥と海の魚、海路を通うものまでも。

神は人に、ご自身の手のわざ、すなわち動物や自然を治める責任を委ねておられます。多くの人はこれを、際限なく支配する許可ではなく、被造物を大切に世話する召しとして読んでいます。

説教が語っていること

詩篇8篇についてよくある質問

詩篇8篇はどんな意味ですか

詩篇8篇は、被造物の中に現れた神の偉大さと、神が人に与えてくださった驚くべき立場をたたえています。ダビデは天を見上げて自分の小ささを感じ、それでも神が自分に栄えの冠をかぶせ、被造物を委ねてくださったことに驚きます。この詩篇は、驚きから礼拝へと導いてくれます。

2節の「みどりごと、ちのみごとの口」とはどういう意味ですか

神は最も小さな者たちの賛美の上にご自分の栄光を据えられる、という意味で、これによって力ある者たちは言い返せなくなります。イエスは、子どもたちが神殿で叫んだときにこの節を引用されました(マタイによる福音書21章16節)。神は人の力を必要とされず、素直で真実な賛美だけで、ご自分の栄光を現すことができるのです。

詩篇8篇はどのように祈り、黙想すればよいですか

夜、外に出て空を見上げながら、この詩篇をゆっくり読んでみてください。4節は声に出して繰り返しましょう。神があなたを心にとめておられることへの感謝が、自然と湧き上がってくるのを待ちます。最後に、冒頭の言葉をもう一度唱えて終わります。「主、われらの主よ、あなたの名は地にあまねく、いかに尊いことでしょう。」

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