聖書 — 口語訳 (1955)
ヨハネの黙示録 11
概要
ヨハネの黙示録11章は、第六のラッパと第七のラッパの間に置かれています。ヨハネは神殿を測る葦を与えられ、続いて千二百六十日のあいだ預言する二人の証人を見ます。証人は獣に殺され、三日半のあいだ葬られず、やがて天に上ります。地震が町を襲い、第七のラッパが鳴ると、天は、この世の国が主とそのキリストのものとなったと宣言します。細部の読み方は分かれますが、結末ははっきりしています。神が支配されるのです。
この章の5つの区分
1それから、わたしはつえのような測りざおを与えられて、こう命じられた、「さあ立って、神の聖所と祭壇と、そこで礼拝している人々とを、測りなさい。
2聖所の外の庭はそのままにしておきなさい。それを測ってはならない。そこは異邦人に与えられた所だから。彼らは、四十二か月の間この聖なる都を踏みにじるであろう。
3そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、荒布を着て、千二百六十日のあいだ預言することを許そう」。
4彼らは、全地の主のみまえに立っている二本のオリブの木、また、二つの燭台である。
5もし彼らに害を加えようとする者があれば、彼らの口から火が出て、その敵を滅ぼすであろう。もし彼らに害を加えようとする者があれば、その者はこのように殺されねばならない。
6預言をしている期間、彼らは、天を閉じて雨を降らせないようにする力を持っている。さらにまた、水を血に変え、何度でも思うままに、あらゆる災害で地を打つ力を持っている。
7そして、彼らがそのあかしを終えると、底知れぬ所からのぼって来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す。
8彼らの死体はソドムや、エジプトにたとえられている大いなる都の大通りにさらされる。彼らの主も、この都で十字架につけられたのである。
9いろいろな民族、部族、国語、国民に属する人々が、三日半の間、彼らの死体をながめるが、その死体を墓に納めることは許さない。
10地に住む人々は、彼らのことで喜び楽しみ、互に贈り物をしあう。このふたりの預言者は、地に住む者たちを悩ましたからである。
11三日半の後、いのちの息が、神から出て彼らの中にはいり、そして、彼らが立ち上がったので、それを見た人々は非常な恐怖に襲われた。
12その時、天から大きな声がして、「ここに上ってきなさい」と言うのを、彼らは聞いた。そして、彼らは雲に乗って天に上った。彼らの敵はそれを見た。
13この時、大地震が起って、都の十分の一は倒れ、その地震で七千人が死に、生き残った人々は驚き恐れて、天の神に栄光を帰した。
14第二のわざわいは、過ぎ去った。見よ、第三のわざわいがすぐに来る。
15第七の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、大きな声々が天に起って言った、「この世の国は、われらの主とそのキリストとの国となった。主は世々限りなく支配なさるであろう」。
16そして、神のみまえで座についている二十四人の長老は、ひれ伏し、神を拝して言った、
17「今いまし、昔いませる、全能者にして主なる神よ。大いなる御力をふるって支配なさったことを、感謝します。
18諸国民は怒り狂いましたが、あなたも怒りをあらわされました。そして、死人をさばき、あなたの僕なる 預言者、聖徒、小さき者も、大いなる者も、すべて御名をおそれる者たちに報いを与え、また、地を滅ぼす者どもを滅ぼして下さる時がきました」。
19そして、天にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた。また、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴と、地震とが起り、大粒の雹が降った。
鍵となる聖句
そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、荒布を着て、千二百六十日のあいだ預言することを許そう」。
神は二人の証人に、千二百六十日のあいだ預言する力を与えます。これは2節の四十二か月と同じ期間です。この期間は、黙示録とダニエル書に何度も出てきます。
そして、彼らがそのあかしを終えると、底知れぬ所からのぼって来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す。
証人たちが攻撃されるのは、証しを終えたあとです。そのあとで獣が勝ったように見えても、彼らの使命は終わりまで守られていることがうかがえます。
この時、大地震が起って、都の十分の一は倒れ、その地震で七千人が死に、生き残った人々は驚き恐れて、天の神に栄光を帰した。
地震のあと、生き残った人々は天の神に栄光を帰します。死をもってする証しであっても、最後には人々の心に届くことをこの章は示しています。
第七の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、大きな声々が天に起って言った、「この世の国は、われらの主とそのキリストとの国となった。主は世々限りなく支配なさるであろう」。
第七のラッパで、天は、この世の国が主とそのキリストのものとなり、世々限りなく続くと告げます。章の中心であり、黙示録の中でもとくによく引かれる箇所です。
そして、天にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた。また、いなずまと、もろもろの声と、雷鳴と、地震とが起り、大粒の雹が降った。
天にある神の神殿が開かれ、契約の箱が現れます。神は、さばきを行うときにも、ご自分の契約に忠実であり続けることを思い出させます。
この章に登場する人物
説教が語っていること
ヨハネの黙示録11章についてよくある質問
黙示録11章の二人の証人とは誰ですか
本文は、彼らを地の主の前に立つ二本のオリーブの木、二つの燭台として描きますが、名前は記していません。読み方としては、終わりの時の二人の預言者、旧約聖書の二人の人物、あるいは証しをする教会の象徴などが挙げられます。この点では、キリスト教の伝統の間でも見方が分かれています。
千二百六十日と四十二か月は何を意味しますか
2節と3節は、同じ期間を二つの形で示しています。四十二か月と千二百六十日で、どちらも三年半にあたります。この期間はダニエル書や黙示録の他の箇所にも出てきます。キリストの再臨の前の文字どおりの期間と見る人もいれば、神が定められた限りのある試練の時の象徴と見る人もいます。
黙示録11章15節で、第七のラッパは何を告げていますか
天は、この世の国が主とそのキリストのものとなり、主が世々限りなく治められると宣言します。二十四人の長老たちは神を礼拝します。これまで描かれてきた迫害や敵対する力にもかかわらず、最終的な主権は神とそのメシヤにあるというメッセージです。
ヨハネの黙示録 11を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。