聖書 — 口語訳 (1955)
イザヤ書 2
概要
イザヤ書2章は、終りの日の平和の幻で始まります。主の家の山がもろもろの山のかしらとして立ち、諸国民がその道を学ぼうと流れてきて、武器は働くための道具に打ちかえられます。続いて預言者は、ユダの今に目を向けます。富と偶像と高ぶりに満ちた国です。彼は、すべて高くあがるものをへりくだらせる主の日を告げ、人はただの息にすぎないのだから、人にたよることをやめよという勧めで結びます。
この章の4つの区分
1アモツの子イザヤがユダとエルサレムについて示された言葉。
2終りの日に次のことが起る。主の家の山は、もろもろの山のかしらとして堅く立ち、もろもろの峰よりも高くそびえ、すべて国はこれに流れてき、
3多くの民は来て言う、「さあ、われわれは主の山に登り、ヤコブの神の家へ行こう。彼はその道をわれわれに教えられる、われわれはその道に歩もう」と。律法はシオンから出、主の言葉はエルサレムから出るからである。
4彼はもろもろの国のあいだにさばきを行い、多くの民のために仲裁に立たれる。こうして彼らはそのつるぎを打ちかえて、すきとし、そのやりを打ちかえて、かまとし、国は国にむかって、つるぎをあげず、彼らはもはや戦いのことを学ばない。
5ヤコブの家よ、さあ、われわれは主の光に歩もう。
6あなたはあなたの民ヤコブの家を捨てられた。これは彼らが東の国からの占い師をもって満たし、ペリシテびとのように占い者となり、外国人と同盟を結んだからである。
7彼らの国には金銀が満ち、その財宝は限りない。また彼らの国には馬が満ち、その戦車も限りない。
8また彼らの国には偶像が満ち、彼らはその手のわざを拝み、その指で作ったものを拝む。
9こうして人はかがめられ、人々は低くされる。どうか彼らをおゆるしにならぬように。
10あなたは岩の間にはいり、ちりの中にかくれて、主の恐るべきみ前と、その威光の輝きとを避けよ。
11その日には目をあげて高ぶる者は低くせられ、おごる人はかがめられ、主のみ高くあげられる。
12これは、万軍の主の一日があって、すべて誇る者と高ぶる者、すべておのれを高くする者と得意な者とに 臨むからである。
13またレバノンの高くそびえるすべての香柏、バシャンのすべてのかしの木、
14またすべての高い山々、すべてのそびえ立つ峰々、
15すべての高きやぐら、すべての堅固な城壁、
16タルシシのすべての船、すべての麗しい船舶に臨む。
17その日には高ぶる者はかがめられ、おごる人は低くせられ、主のみ高くあげられる。
18こうして偶像はことごとく滅びうせる。
19主が立って地を脅かされるとき、人々は岩のほら穴にはいり、また地の穴にはいって、主の恐るべきみ前と、その威光の輝きとを避ける。
20その日、人々は拝むためにみずから造った しろがねの偶像と、こがねの偶像とを、もぐらもちと、こうもりに投げ与え、
21岩のほら穴や、がけの裂け目にはいり、主が立って地を脅かされるとき、主の恐るべきみ前と、その威光の輝きとを避ける。
22あなたがたは鼻から息の出入りする人に、たよることをやめよ、このような者はなんの価値があろうか。
鍵となる聖句
終りの日に次のことが起る。主の家の山は、もろもろの山のかしらとして堅く立ち、もろもろの峰よりも高くそびえ、すべて国はこれに流れてき、 多くの民は来て言う、「さあ、われわれは主の山に登り、ヤコブの神の家へ行こう。彼はその道をわれわれに教えられる、われわれはその道に歩もう」と。律法はシオンから出、主の言葉はエルサレムから出るからである。
終りの日に、諸国民は教えを受けるために主の山に来ます。神のことばは、すべての国のためにエルサレムから出ていきます。
彼はもろもろの国のあいだにさばきを行い、多くの民のために仲裁に立たれる。こうして彼らはそのつるぎを打ちかえて、すきとし、そのやりを打ちかえて、かまとし、国は国にむかって、つるぎをあげず、彼らはもはや戦いのことを学ばない。
神は諸国民のあいだにさばきを行い、武器は農具に打ちかえられます。これは平和の約束ですが、まだ完全には成就していません。
その日には目をあげて高ぶる者は低くせられ、おごる人はかがめられ、主のみ高くあげられる。
高ぶる者は低くされ、主だけが高くあげられます。この聖句は、この箇所全体の教えを要約しています。神のみが大いなる方なのです。
あなたがたは鼻から息の出入りする人に、たよることをやめよ、このような者はなんの価値があろうか。
預言者は、鼻から息の出入りするだけの命である人にたよることをやめよと言います。視線を権力者から神へと向けさせます。
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説教が語っていること
イザヤ書2章についてよくある質問
イザヤ書2章4節「そのつるぎを打ちかえて、すきとし」とはどういう意味ですか。
この聖句は、神が諸国民のさばき主となり、戦争がやむ時を告げています。武器は、土地を耕す道具に変えられます。これは永続する平和の像です。キリスト者は、これをメシヤの支配に結びついた、なお待ち望まれる約束と見ており、このテキストは今からでも平和を求めるよう招いています。
イザヤ書2章の「主の家の山」とは何ですか。
預言者が語っているのは、エルサレムにある神殿の山のことです。そこは、すべての国民が神の道を学ぶために流れてくる場所となります。解釈はさまざまです。教会と、エルサレムから出ていく福音のことだと見る人もいれば、メシヤが治められる時の将来の成就だと見る人もいます。
イザヤ書2章の主なメッセージは何ですか。
この章は、神が教え、さばかれる世界への望みと、偶像と高ぶりに向かう民の現実を対比します。神のみが高くあげられると告げます。結論は実践的です。人にたよることをやめ、主の光に歩むことです。
イザヤ書 2を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。