聖書 — 口語訳 (1955)
テサロニケ人への第二の手紙 3
概要
テサロニケ人への第二の手紙の最終章は、キリストの再臨を待つあいだ、どのように生きるかという地に足のついた話に降りてきます。パウロはまず自分のために祈ってほしいと頼み、主は真実な方だと語ります。次に、終わりが近いと思い込んで働くのをやめてしまった人たちを戒めます。自分自身の労苦を模範として示し、働くことについての原則を述べ、間違いを犯した人を敵として扱わず、兄弟として接するよう教会に勧めます。
この章の4つの区分
1最後に、兄弟たちよ。わたしたちのために祈ってほしい。どうか主の言葉が、あなたがたの所と同じように、ここでも早く広まり、また、あがめられるように。
2また、どうか、わたしたちが不都合な悪人から救われるように。事実、すべての人が信仰を持っているわけではない。
3しかし、主は真実なかたであるから、あなたがたを強め、悪しき者から守って下さるであろう。
4わたしたちが命じる事を、あなたがたは現に実行しており、また、実行するであろうと、わたしたちは、主にあって確信している。
5どうか、主があなたがたの心を導いて、神の愛とキリストの忍耐とを持たせて下さるように。
6兄弟たちよ。主イエス・キリストの名によってあなたがたに命じる。怠惰な生活をして、わたしたちから受けた言伝えに従わないすべての兄弟たちから、遠ざかりなさい。
7わたしたちに、どうならうべきであるかは、あなたがた自身が知っているはずである。あなたがたの所にいた時には、わたしたちは怠惰な生活をしなかったし、
8人からパンをもらって食べることもしなかった。それどころか、あなたがたのだれにも負担をかけまいと、日夜、労苦し努力して働き続けた。
9それは、わたしたちにその権利がないからではなく、ただわたしたちにあなたがたが見習うように、身をもって模範を示したのである。
10また、あなたがたの所にいた時に、「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」と命じておいた。
11ところが、聞くところによると、あなたがたのうちのある者は怠惰な生活を送り、働かないで、ただいたずらに動きまわっているとのことである。
12こうした人々に対しては、静かに働いて自分で得たパンを食べるように、主イエス・キリストによって命じまた勧める。
13兄弟たちよ。あなたがたは、たゆまずに良い働きをしなさい。
14もしこの手紙にしるしたわたしたちの言葉に聞き従わない人があれば、そのような人には注意をして、交際しないがよい。彼が自ら恥じるようになるためである。
15しかし、彼を敵のように思わないで、兄弟として訓戒しなさい。
16どうか、平和の主ご自身が、いついかなる場合にも、あなたがたに平和を与えて下さるように。主があなたがた一同と共におられるように。
17ここでパウロ自身が、手ずからあいさつを書く。これは、わたしのどの手紙にも書く印である。わたしは、このように書く。
18どうか、わたしたちの主イエス・キリストの恵みが、あなたがた一同と共にあるように。
鍵となる聖句
しかし、主は真実なかたであるから、あなたがたを強め、悪しき者から守って下さるであろう。
悪意のある人々や試練の中で、パウロはひとつの事実に立ちます。主は真実な方だということです。信仰者を堅くし、悪しき者から守ってくださるのは主であり、信仰者自身の強さではありません。
どうか、主があなたがたの心を導いて、神の愛とキリストの忍耐とを持たせて下さるように。
パウロは、信仰者の心が神の愛とキリストの忍耐に向かうように祈ります。クリスチャンの忍耐は、個人の努力である前に、神によって導かれるものです。
また、あなたがたの所にいた時に、「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」と命じておいた。
この原則は、終わりを待って働くことを拒んだ人たちに向けられたものです。働けない人ではなく、働こうとしない人のことを言っています。
説教が語っていること
テサロニケ人への第二の手紙3章についてよくある質問
テサロニケ人への第二の手紙3章10節はどういう意味ですか
パウロは、滞在中に与えた教えを思い起こさせます。働きたくない者は食べることもするな、という教えです。これは、キリストの再臨を待ちながら、何もせず乱れた生活を送っていた人たちに向けられたものです。病気や事情で働けない人のことではありません。そうした人々を支えるのは、教会の務めです。
テサロニケ人への第二の手紙3章のメッセージは何ですか
イエスの再臨を待つことは、現実の生活を投げ出してよいという意味ではありません。この章は、祈ること、主の真実に信頼すること、誠実に働くこと、よい模範にならうこと、そして善を行うのに疲れないことを勧めています。また、道を踏み外した人を兄弟として戒めるよう求めています。
善を行うのに疲れないとはどういう意味ですか
13節でパウロは、疲れた信仰者たちに語りかけています。状況を利用する人々に失望していたのかもしれません。それでも、すり減るような思いの中で、正義と寛大さをもって行動し続けるよう励ましています。目立たない日々の忍耐は、主を待ち望む具体的な方法です。
テサロニケ人への第二の手紙 3を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。