聖書 — 口語訳 (1955)

ヨシュア記 1

概要

モーセの死後、神はヨシュアを召し、民を導いてヨルダン川を渡らせようとされます。神は使命と、ご自身が共におられる約束と、繰り返される命令、すなわち雄々しくあることを与えます。さらに、律法を口から離さず、昼も夜も思い巡らすよう求められます。ヨシュアはその命令を民に伝え、東側の部族は従うと誓います。この章は書全体の土台を据えています。勝利は、神の臨在とみことばへの忠実さにかかっているのです。

この章の4つの区分

  1. 1-5節モーセは死んだ:神がヨシュアを召し、共におられると約束される
  2. 6-9節強く、雄々しくあれ:思い巡らすみことば
  3. 10-15節ヨシュアが民にヨルダン川を渡る備えをさせる
  4. 16-18節民が従うことを誓う

1主のしもべモーセが死んだ後、主はモーセの従者、ヌンの子ヨシュアに言われた、

2「わたしのしもべモーセは死んだ。それゆえ、今あなたと、このすべての民とは、共に立って、このヨルダンを渡り、わたしがイスラエルの人々に与える地に行きなさい。

3あなたがたが、足の裏で踏む所はみな、わたしがモーセに約束したように、あなたがたに与えるであろう。

4あなたがたの領域は、荒野からレバノンに及び、また大川ユフラテからヘテびとの全地にわたり、日の入る方の大海に達するであろう。

5あなたが生きながらえる日の間、あなたに当ることのできる者は、ひとりもないであろう。わたしは、モーセと共にいたように、あなたと共におるであろう。わたしはあなたを見放すことも、見捨てることもしない。

6強く、また雄々しくあれ。あなたはこの民に、わたしが彼らに与えると、その先祖たちに誓った地を獲させなければならない。

7ただ強く、また雄々しくあって、わたしのしもべモーセがあなたに命じた律法をことごとく守って行い、これを離れて右にも左にも曲ってはならない。それはすべてあなたが行くところで、勝利を得るためである。

8この律法の書をあなたの口から離すことなく、昼も夜もそれを思い、そのうちにしるされていることを、ことごとく守って行わなければならない。そうするならば、あなたの道は栄え、あなたは勝利を得るであろう。

9わたしはあなたに命じたではないか。強く、また雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない、おののいてはならない」。

10そこでヨシュアは民のつかさたちに命じて言った、

11「宿営のなかを巡って民に命じて言いなさい、『糧食の備えをしなさい。三日のうちに、あなたがたはこのヨルダンを渡って、あなたがたの神、主があなたがたに与えて獲させようとされる地を獲るために、進み行かなければならないからである』」。

12ヨシュアはまたルベンびと、ガドびと、およびマナセの半部族に言った、

13「主のしもべモーセがあなたがたに命じて、『あなたがたの神、主はあなたがたのために安息の場所を備え、この地をあなたがたに賜わるであろう』と言った言葉を記憶しなさい。

14あなたがたの妻子と家畜とは、モーセがあなたがたに与えたヨルダンのこちら側の地にとどまらなければならない。しかし、あなたがたのうちの勇士はみな武装して、兄弟たちの先に立って渡り、これを助けなければならない。

15そして主があなたがたに賜わったように、あなたがたの兄弟たちにも安息を賜わり、彼らもあなたがたの神、主が賜わる地を獲るようになるならば、あなたがたは、主のしもべモーセから与えられた、ヨルダンのこちら側、日の出の方にある、あなたがたの所有の地に帰って、それを保つことができるであろう」。

16彼らはヨシュアに答えた、「あなたがわれわれに命じられたことをみな行います。あなたがつかわされる所へは、どこへでも行きます。

17われわれはすべてのことをモーセに聞き従ったように、あなたに聞き従います。ただ、どうぞ、あなたの神、主がモーセと共におられたように、あなたと共におられますように。

18だれであっても、あなたの命令にそむき、あなたの命じられる言葉に聞き従わないものがあれば、生かしてはおきません。ただ、強く、また雄々しくあってください」。

鍵となる聖句

5節
あなたが生きながらえる日の間、あなたに当ることのできる者は、ひとりもないであろう。わたしは、モーセと共にいたように、あなたと共におるであろう。わたしはあなたを見放すことも、見捨てることもしない。

神はヨシュアの召命を、ご自身の臨在に根づかせます。モーセと共におられたように共におり、見放すことも見捨てることもしないと言われます。このあとに求められる勇気は、ヨシュアの資質ではなく、この約束に支えられています。

6節
強く、また雄々しくあれ。あなたはこの民に、わたしが彼らに与えると、その先祖たちに誓った地を獲させなければならない。

勇気についての最初の命令です。ヨシュアは初心者ではありませんが、使命は彼の力を超えています。神はその目的を、先祖たちに誓われた地を民に獲させることだと示されます。

8節
この律法の書をあなたの口から離すことなく、昼も夜もそれを思い、そのうちにしるされていることを、ことごとく守って行わなければならない。そうするならば、あなたの道は栄え、あなたは勝利を得るであろう。

律法の書はヨシュアの口から離れず、昼も夜も思い巡らされ、そこに記されたことを行うためのものです。約束された成功は、みことばへの忠実さと結びついており、自動的な方法ではありません。

9節
わたしはあなたに命じたではないか。強く、また雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない、おののいてはならない」。

神は勇気の命令を繰り返し、ヨシュアがどこへ行くにも共におられるという臨在の上に、最後にもう一度それを据えられます。恐れは否定されず、神の約束のもとに置かれます。

この章に登場する人物

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説教が語っていること

ヨシュアの使命 ― 神が定める真の成功この説教はヨシュア記1章1節から9節を、成功の捉え直しとして読みます。使命、神の臨在、みことばへの忠実さです。9節が約束しているのは神の臨在であり、私たちの計画がすべてうまくいくことではないと説明します。要約を読む →強くあれ、雄々しくあれ。クリスチャンの勇気を支える5つの聖書的源泉ダヴィッド・ポティエは、勇気は感情ではなく命令だと強調します。恐れがあっても前に進むことができます。ヨシュアへの約束を自分のものとするよう勧め、約束の地への最初の障害は心の中の恐れだと語ります。要約を読む →みことばを学ぶ:黙想し、生き、繁栄する女性の説教者は、神がみことばを口にとどめ、思い巡らし、実行することについて語っておられると指摘します。ヘブライ語で思い巡らすとは、つぶやく、反すうするに近い意味だと説明し、繁栄は公式ではなく、持続する姿勢だと語ります。要約を読む →みことばに根ざして歩むモーセの死後、どこへ向かえばよいかわからなくなったヨシュアの場面から、この説教はみことばに対する三つの姿勢を示します。口にとどめること、思い巡らすこと、実行することです。聖書が本当に繁栄と呼ぶものが何かも思い起こさせます。要約を読む →

ヨシュア記1章についてよくある質問

ヨシュア記1章9節はどういう意味ですか

神はヨシュアに、恐れてはならないと命じられます。あなたの神、主が行くところどこででも共におられるからです。この約束は、何よりも神の臨在についてのもので、すべての計画が自動的にうまくいくことではありません。多くのクリスチャンはこれを自分の人生に当てはめます。神の召しに従う人は、恐れがあっても進むことができます。独りで歩むのではないからです。

なぜ神は「強く、また雄々しくあれ」と繰り返されるのですか

ヨシュアはモーセの後を継ぎ、数多くの民を、征服すべき地へ導き入れなければなりません。この使命は彼の力を超えています。神は6節、7節、9節でこの命令を繰り返し、勇気は任意ではなく、ご自身の約束、すなわち神の臨在と先祖に約束された地に基づくものだと伝えておられます。

律法を昼も夜も思い巡らすとはどういう意味ですか

8節の思い巡らすは、リラックスのことではありません。ヘブライ語は、つぶやく、小声で繰り返す、そのみことばが生き方を形づくるまで何度も立ち返る、という意味合いを持ちます。目的は、記されていることを行うことです。告げられた成功はこの忠実さと結びついていますが、富や快適さの保証ではありません。

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