聖書 — 口語訳 (1955)

箴言 19

概要

箴言19章は、日常生活についての格言を集めています。偽る者より、貧しくても誠実なほうがよい。性急な者はつまずく。友はしばしば富に従う。章は怒り、家庭内の争い、貧しい人への親切、子どもの訓練を語り、人の心の多くの計画と、成し遂げられる主のみ旨とを対比します。あざける者と、助言を聞くことの大切さで終わります。

この章の4つの区分

  1. 1-9節誠実さ、性急さ、友情、偽りの証人
  2. 10-17節怒り、家庭、怠け、貧しい人への親切
  3. 18-25節訓練、人の計画、主のみ旨
  4. 26-29節親への敬意、助言を聞くこと、あざける者

1正しく歩む貧しい者は、曲ったことを言う愚かな者にまさる。

2人が知識のないのは良くない、足で急ぐ者は道に迷う。

3人は自分の愚かさによって道につまずき、かえって心のうちに主をうらむ。

4富は多くの新しい友を作る、しかし貧しい人はその友に捨てられる。

5偽りの証人は罰を免れない、偽りをいう者はのがれることができない。

6気前のよい人にこびる者は多い、人はみな贈り物をする人の友となる。

7貧しい者はその兄弟すらもみなこれを憎む、ましてその友はこれに遠ざからないであろうか。言葉をかけてこれを呼んでも、去って帰らないのである。

8知恵を得る者は自分の魂を愛し、悟りを保つ者は幸を得る。

9偽りの証人は罰を免れない、偽りをいう者は滅びる。

10愚かな者が、ぜいたくな暮しをするのは、ふさわしいことではない、しもべたる者が、君たる者を治めるなどは、なおさらである。

11悟りは人に怒りを忍ばせる、あやまちをゆるすのは人の誉である。

12王の怒りは、ししのほえるようであり、その恵みは草の上におく露のようである。

13愚かな子はその父の災である、妻の争うのは、雨漏りの絶えないのとひとしい。

14家と富とは先祖からうけつぐもの、賢い妻は主から賜わるものである。

15怠りは人を熟睡させる、なまけ者は飢える。

16戒めを守る者は自分の魂を守る、み言葉を軽んじる者は死ぬ。

17貧しい者をあわれむ者は主に貸すのだ、その施しは主が償われる。

18望みのあるうちに、自分の子を懲らせ、これを滅ぼす心を起してはならない。

19怒ることの激しい者は罰をうける、たとい彼を救ってやっても、さらにくり返さねばならない。

20勧めを聞き、教訓をうけよ、そうすれば、ついには知恵ある者となる。

21人の心には多くの計画がある、しかしただ主の、み旨だけが堅く立つ。

22人に望ましいのは、いつくしみ深いことである、貧しい人は偽りをいう人にまさる。

23主を恐れることは人を命に至らせ、常に飽き足りて、災にあうことはない。

24なまけ者は、手を皿に入れても、それを口に持ってゆくことをしない。

25あざける者を打て、そうすれば思慮のない者も慎む。さとき者を戒めよ、そうすれば彼は知識を得る。

26父に乱暴をはたらき、母を追い出す者は、恥をきたらし、はずかしめをまねく子である。

27わが子よ、知識の言葉をはなれて人を迷わせる 教訓を聞くことをやめよ。

28悪い証人はさばきをあざけり、悪しき者の口は悪をむさぼり食う。

29さばきはあざける者のために備えられ、むちは愚かな者の背のために備えられる。

鍵となる聖句

11節
悟りは人に怒りを忍ばせる、あやまちをゆるすのは人の誉である。

知恵は人を怒りに遅くし、過ちを見過ごすことを栄誉とします。どんな気まずさも、衝突に値するわけではありません。

17節
貧しい者をあわれむ者は主に貸すのだ、その施しは主が償われる。

貧しい人に善を行うことは、主に貸すことであり、主はその善行に報いてくださいます。この節は、神が何も持たない人への寛大さを自分のこととして受け取られると語っていて、取引にしてはいません。

20節
勧めを聞き、教訓をうけよ、そうすれば、ついには知恵ある者となる。

賢い人とは、助言を聞き、訓戒を受け入れる人です。知恵は時間をかけて築かれ、教えられる姿勢を保つことで育ちます。

21節
人の心には多くの計画がある、しかしただ主の、み旨だけが堅く立つ。

人の心には多くの計画がありますが、立つのは神のみ旨です。この節は計画を禁じてはいません。そのみ旨が成し遂げられる方に、自分の計画をゆだねるよう招いています。

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説教が語っていること

箴言19章についてよくある質問

箴言19章21節はどういう意味ですか

この節は、人は多くの計画を立てるが、成し遂げられるのは主のみ旨だと語ります。計画を立てることを責めているのではなく、神が歴史の主であり続けることを思い起こさせます。へりくだって計画し、自分の計画を神にゆだね、神がそれを導き直されることも受け入れるよう招いています。

箴言19章11節は怒りについて何と言っていますか

この節は、人の分別はその人を怒りに遅くし、過ちを見過ごすことが栄誉だと語ります。過ちによる痛みを否定しているのではありません。抑えた反応が強さであり、あることを見過ごすことが人間関係を守るのだと示しています。

なぜ箴言19章17節は主に貸すと語るのですか

この節は、貧しい人への寛大さを、神が自分のこととして受けとめる行為として示しています。貧しい人が神の目に価値あることを思い起こさせます。見返りに富を得る約束ではなく、神が最も弱い人になされた善を何ひとつ忘れないという保証です。

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