聖書 — 口語訳 (1955)
詩篇 56
概要
詩篇56篇は、表題によれば、ペリシテ人がガテでダビデを捕らえたときの祈りです。敵はダビデにつきまとい、いのちをねらっています。ダビデは恐れを隠さずに認め、そのうえで神とそのみ言葉に信頼することを選びます。繰り返される句は、人が自分に何をなし得るのかと問いかけます。神はダビデの歩みを数え、涙を皮袋にたくわえ、書にしるしてくださいます。詩篇は感謝で結ばれます。神が救い出してくださったのは、ダビデがいのちの光のうちで神の前を歩むためでした。
この章の3つの区分
1神よ、どうかわたしをあわれんでください。人々がわたしを踏みつけ、あだする人々がひねもすわたしをしえたげます。
2わたしの敵はひねもすわたしを踏みつけ、誇りたかぶって、わたしと戦う者が多いのです。
3わたしが恐れるときは、あなたに寄り頼みます。
4わたしは神によって、そのみ言葉をほめたたえます。わたしは神に信頼するゆえ、恐れることはありません。肉なる者はわたしに何をなし得ましょうか。
5彼らはひねもすわたしの事を妨害し、その思いはことごとくわたしにわざわいします。
6彼らは共に集まって身をひそめ、わたしの歩みに目をとめ、わたしのいのちをうかがい求めます。
7神よ、彼らにその罪を報い、憤りをもってもろもろの民を倒してください。
8あなたはわたしのさすらいを数えられました。わたしの涙をあなたの皮袋にたくわえてください。これは皆あなたの書に しるされているではありませんか。
9わたしが呼び求める日に、わたしの敵は退きます。これによって神がわたしを守られることを知ります。
10わたしは神によってそのみ言葉をほめたたえ、主によってそのみ言葉をほめたたえます。
11わたしは神に信頼するゆえ、恐れることはありません。人はわたしに何をなし得ましょうか。
12神よ、わたしがあなたに立てた誓いは 果さなければなりません。わたしは感謝の供え物をあなたにささげます。
13あなたはわたしの魂を死から救い、わたしの足を守って倒れることなく、いのちの光のうちで神の前に わたしを歩ませられたからです。
鍵となる聖句
わたしが恐れるときは、あなたに寄り頼みます。 わたしは神によって、そのみ言葉をほめたたえます。わたしは神に信頼するゆえ、恐れることはありません。肉なる者はわたしに何をなし得ましょうか。
ダビデは恐れたことがないとは言いません。恐れが来たときに何をするかを語ります。神とそのみ言葉に心を向けるとき、締めつけが緩んでいきます。
あなたはわたしのさすらいを数えられました。わたしの涙をあなたの皮袋にたくわえてください。これは皆あなたの書に しるされているではありませんか。
皮袋のたとえは、神がどんな涙も見過ごされないことを表しています。神はあなたのさすらいの道を知り、それを心に留めていてくださいます。
わたしが呼び求める日に、わたしの敵は退きます。これによって神がわたしを守られることを知ります。
ダビデが叫ぶその日、心の中で状況が変わります。神が自分の味方であると知っているからです。これは単なる気持ちではなく、信仰による確信です。
神よ、わたしがあなたに立てた誓いは 果さなければなりません。わたしは感謝の供え物をあなたにささげます。 あなたはわたしの魂を死から救い、わたしの足を守って倒れることなく、いのちの光のうちで神の前に わたしを歩ませられたからです。
救いは応答を求めます。誓いを果たし、神の前を歩むことです。詩篇は脅威ではなく、いのちで終わります。
説教が語っていること
詩篇56篇についてよくある質問
詩篇56篇はどんな意味ですか
詩篇56篇は、ガテでペリシテ人に捕らえられたダビデの祈りです。恐れを認め、神とそのみ言葉への信頼を言い表し、神が歩みを数え涙をたくわえてくださることを思い起こします。救いへの感謝で結ばれます。メッセージは、恐れながらも同時に神に信頼できる、ということです。
詩篇56篇は誰が、どんな状況で書きましたか
表題はダビデの作とし、ペリシテ人がガテで彼を捕らえたときのものだと記しています。サウルに追われたダビデが敵地にいた場面です。この詩篇には、そのときの現実の恐れと、それでも神に信頼しようとした姿が刻まれています。
恐れているとき、詩篇56篇をどう祈ればよいですか
ダビデのように、まず正直になり、恐れを隠さず神に伝えます。次に3節と4節をゆっくり読み、心配していることを挙げながら自分の言葉で言い直します。8節を思って涙を神にささげ、12節と13節のように、過去の救いにも感謝するとよいでしょう。
詩篇 56を引用している記事
口語訳(1955年)— パブリックドメイン。